ふと財布を開いたとき、内側にひっそりと刻まれたブランドロゴが目に入る。そんな瞬間に、少し誇らしい気持ちになったことはないでしょうか。一方で、財布はあくまで日々のお金やカードをしまうための道具であり、そこにロゴがあってもなくても、使い勝手そのものが変わるわけではありません。
僕は「RYOTA MIYAGI」という名前でハンドメイド財布を作っている個人工房です。作っている財布には、ロゴが一切入っていません。かつては人一倍ブランドにこだわっていた時期もありましたが、今はロゴのない財布だけを作り続けています。この記事では、その理由や、実際に作っている財布について紹介していきます。
- ロゴなしでも恥ずかしくない
- ブランド意識が変わった経緯
- 本名を屋号にした理由
- 個性的なノンブランド財布
ノンブランド財布|前編
ブランドにこだわらなくても恥ずかしくない理由
「ブランドロゴのない財布を使うのは、なんとなく恥ずかしい」。そう感じたことがある方もいるかもしれません。ですが、その感覚は本当に今の時代に合っているのでしょうか。ここでは、ノンブランドの財布を持つことが決して恥ずかしいことではない理由を、いくつかの視点から整理してみたいと思います。
まず前提として、日常生活の中で他人の財布をまじまじと見る場面は、実はそれほど多くありません。ビジネスの商談やフォーマルな場面では例外的に目に留まることもありますが、普段の買い物や食事の場で、周りの人がわざわざ財布のブランドを気にしていることは稀です。
そもそも、財布を持たないという選択自体が珍しくなくなってきました。スマートフォン一つで支払いを済ませる人も増えている今、財布そのものでブランドをアピールする意味合いは、以前に比べて薄れてきていると言えるでしょう。
また、ブランドにこだわらなくても、質の良い財布は十分に手に入ります。財布は本来、お金を出し入れするための道具であり、そこにブランドロゴが必須というわけではありません。日本には、コンパクトでありながら実用性に優れた設計の財布が数多く存在します。使い勝手という点で見れば、海外のブランド財布よりも日本製の工房系の財布の方が良いという声は、個人的にもよく耳にするところです。
考えてみれば、財布に入っているお金の価値は、その財布がどんなブランドであっても変わりません。財布はあくまで、お金やカードを収納するための道具です。ブランド価値よりも機能性を重視するという考え方は、むしろ合理的な選択だと言えるのではないでしょうか。
こうした流れとともに、収入に見合わない高級品を無理に持つよりも、身の丈に合った選択をする方が「賢い」「地に足がついている」と好意的に受け止められる風潮も広がってきています。見栄よりも実質を重視する価値観が、少しずつ支持を集めているようです。
背景には、価値観やライフスタイルの多様化もあります。近年は、モノを所有すること以上に、体験や貯蓄・投資にお金をかける価値観が一般的になりつつあり、ブランド財布にこだわらないことは、こうした時代の流れに合った選択とも言えます。加えて、必要最低限のもので暮らすミニマリズムの考え方も広く支持されるようになり、ノンブランドの財布はその実践の一つとして、自然に受け止められるようになってきました。
このように見ていくと、ブランドというステータス性よりも、実用的な道具として財布を選ぶことの合理性が、今の時代においては重視されるようになってきていると言えそうです。
僕がブランドロゴにこだわらなくなった経緯
前の見出しでは、ブランドにこだわらなくても恥ずかしくない理由を一般論として書きましたが、僕自身、最初からブランドに興味がなかったわけではありません。むしろ、かつては人一倍、ブランドロゴにこだわっていた時期がありました。ここでは、僕が「RYOTA MIYAGI」というノンブランドのハンドメイド財布工房を営むに至るまで、どのようにブランドへの意識が変わっていったのかを振り返ってみたいと思います。
2016年から2019年にかけて、僕は都内の服飾専門学校、文化服装学院に通っていました。この頃はまだ、ブランドロゴに強くこだわっていました。特に好きだったのはNIKEです。スニーカーだけでなく、服においても大きなスウッシュロゴが入ったものを着ていた時期がありました。NIKEの歴史についての本を読み、あのロゴがもともと当時大学生だった一人の女性によって作られたものだという話に感銘を受けたこともあります。将来自分がブランドを作るとしたらどんなロゴにしようかと、スケッチをしていたことも一度や二度ではありません。
そんな意識が変わり始めたのは、専門学校を卒業し、スポーツアパレルの会社に就職してからのことです。就職先は、OEMやODMと呼ばれる、生産やデザインの下請け事業を行う会社でした。そこで働くうちに、世の中で販売されているアパレル製品は、それぞれブランドロゴこそ違うものの、企画や製造元を辿っていくと同じ会社に行き着くケースが少なくないということを知りました。ブランドの数は星の数ほどあるように見えても、実際に製造を担っている会社の数となると、思いのほか限られているのです。
例えば、誰もが知るような総合スポーツブランドであっても、企画から生産まですべてを自社で完結させているアイテムカテゴリーは限られています。靴は自社で製造や品質管理まで手がける一方で、ウェアやバッグなどは外注しているというケースも珍しくありません。ブランド側にとっても、すべてのカテゴリーを自社で手がけるのはリスクが大きく、そもそものノウハウがないという事情もあるのでしょう。
そうした背景があるからこそ、OEM・ODM企業は複数のブランドから製造を請け負うことになります。1つの企業がいくつものブランドのオーダーを同時に承っているのが通常で、ロット数などの都合上、扱える生地の種類にも限りが出てきます。パターン、つまり型についても、どの取引先ブランドに対してもおおむね同じようなものを使って製作することが多く、突き詰めていくと、違いはロゴくらいだという結論に行き着きます。
つまり、店頭に並ぶ商品が一見それぞれ異なるブランドのものに見えても、ロゴを除けば中身はほとんど同じ、ということが少なくありません。ロゴを基準にしてデザインしているからこそ、見た目の印象が違って見えているだけなのです。
こうした経験を重ねるうちに、僕は次第にブランドというものにこだわらなくなっていきました。気づけば、自分が着る服も無地のものばかりを選ぶようになり、自分で財布を作るようになってからも、ロゴ刻印を入れるという発想そのものが自然と浮かばなくなっていました。
ロゴのないハンドメイド財布|本名を屋号に
ブランドロゴに対する意識が変わっていった経緯は前の見出しで書いた通りですが、実は僕の工房の名前自体も、これまでに何度か変わっています。「RYOTA MIYAGI」という現在の屋号に落ち着くまでには、ちょっとした試行錯誤がありました。
工房を始めたのは2022年ごろのことで、最初はCreemaなどのハンドメイドサイトで財布を販売するところからのスタートでした。その時に名乗っていたのは「LIGHTWING」という屋号で、これは服飾専門学校に通っていた頃につけた名前です。
その後2023年ごろに、「IROHATO(いろはと)」という名前に変更しました。LIGHTWINGという名前はどうしてもメンズっぽい印象が強く、女性ユーザーの多いCreemaのようなハンドメイドサイトに合わせて、もう少し中性的な響きの名前にしたいと考えたからです。
ところが、このように独自に作った名前には、思わぬ落とし穴があります。商標登録をしていない場合、第三者が先に同じ名前で商標を取得してしまうと、サイト名などとしての使用自体を差し止められる恐れがあるというのです。製品にロゴを一切入れない僕にとって、これはなんとも煩わしい話に思えました。そこで思い切って、名前をシンプルに「RYOTA MIYAGI」に変更することにしました。個人工房であることが伝わりやすくなるだろうという考えもありました。当サイトのURLが今も「irohato-rm.com」となっているのは、この頃の名残です。
「RYOTA MIYAGI」は、僕の本名である宮城良太の英語表記です。ファッションブランドのような名前だと思われるかもしれませんが、こうした名前にしたのは、商標登録の手続きをしなくても済むからという実務的な理由からでした。IROHATOという中性的な響きを持つ名前を保つことよりも、商標リスクを避けることを優先した形です。すでにブランドというもの自体への関心を失っていた僕にとって、商標リスクは煩わしさでしかありませんでした。
実は、日本の商標法には、自分の本名を普通の書体・表記のままで使う行為については、たとえ他人がその名称で商標登録をしていたとしても、商標権の効力が及ばない場合があるという趣旨の規定があります。つまり、フォントに装飾を加えたりせず、ごく普通の記載として本名を屋号に用いるのであれば、仮に第三者が「RYOTA MIYAGI」という名前で商標を取得したとしても、屋号としての利用停止を求められることはない、ということになります。
もっとも、この規定は誰にとっても都合が良いわけではありません。自分の名前をブランド名として使いたいデザイナーにとっては、逆に悩みの種になることもあるようです。せっかく苦労して商標登録をしても、同姓同名の別人が「自分の名前だから」と主張して同じ名前を普通に使い始めてしまえば、それを止められない可能性があるからです。人気デザイナーの名前がそのままブランド名になっているアパレル業界では、こうした事情が実際にトラブルや議論を生むことがあると聞いたことがあります。
ただ、製品にもパッケージにもロゴを一切入れない僕にとっては、正直なところどうでもいい話です。個人工房として、財布のデザインから製作まですべて自分の手で行っており、外注先もスタッフもいません。
こうして振り返ってみると、「ロゴにこだわらない」という価値観と、「本名をそのまま屋号にする」という実務的な判断と、「個人工房ですべてを完結させる」という制作体制は、それぞれ別々のものではなく、僕の中で一本の線としてつながっているのだと感じます。
ノンブランドの小さい革財布
ここまで、ブランドロゴにこだわらなくなった経緯や、屋号に本名を選んだ理由を書いてきましたが、ここからは実際に僕が作っているノンブランドの財布を、いくつか具体的に紹介していきたいと思います。
まずご紹介するのは「お札を折らないミニマリスト財布」です。キャッシュレス時代に特化した、とにかく小さな二つ折り財布で、縦横ともに約9cm四方という極小サイズに仕上げています。これほどコンパクトでありながら、収納力はしっかりと確保していて、カード8枚・お札15枚・小銭15枚ほどを目安に収納できます。
サイズの小ささを優先しつつも、お札は折らずにそのまま収納できるようにしました。コインポケットとカードポケットはそれぞれ立体的な構造にしており、中身が見やすく、出し入れもスムーズです。この二つのポケットを重ねずに配置する設計により、厚さ約2cmというすっきりとしたシルエットも実現しています。
素材には、イタリアンレザーの「マヤショルダー」を使用しています。植物タンニン鞣しのヌメ革の中でも強度が高いとされる、牛のショルダー部分のみを使った革です。表面にヤスリがけを施したマットな質感が特徴で、使い込むほどに自然な艶と味わいが増していきます。
カラーバリエーションも豊富に用意しており、いくつかのページに分けて出品しています。レザーをすべてブラックにし、縫い糸のカラーをホワイトやパープルなど全8色から選べるモデルのほか、外側をブラック、内側をターコイズブルーやキャメルなど全4色から選べるモデル、外側をブラウン、内側をキャメルやダークグリーンなど全4色から選べるモデル、そして外側をターコイズブルー、内側をブラウンなど全3色から選べるモデルもご用意しています。
製法にもこだわり、すべてのパーツを手作業で切り出し、一針一針、手縫いで仕立てています。
一点だけ、あらかじめお伝えしておきたいことがあります。ミニマルな革財布の中には、革そのものを極限まで薄く漉いて作られているものも少なくありません。ですが、この財布をはじめ、僕が作る革財布の外装には、耐久性を重視した厚みのある革を使用しているため、とにかく薄い財布をお探しの方には不向きかもしれません。逆に言えば、しっかりとした革の質感と、お札を折らないコンパクトさを両立させたい方には、ぴったりの一品だと思います。
財布のどこにもロゴは入っていません。それでも、型紙の製作を何度やり直したかわからないほど、細部にまでこだわり抜いて仕上げました。ロゴがなくても、僕なりのこだわりが詰まったノンブランドの財布です。
お札だけを入れる|ノンブランド革財布
先ほどのミニマリスト財布は、カードも小銭もお札も一つにまとめて持ちたい方に向けた財布でしたが、今回ご紹介する「お札だけの長財布」は、その真逆の発想から生まれた一品です。お札だけを持ちたいという方に向けて作りました。
素材は、これまでと同じくイタリアンレザーの「マヤショルダー」を使用しています。カラーはキャメル、ブラウン、ブラック、ターコイズブルー、ダークグリーンの中からお選びいただけます。2026年7月からは、革の色だけでなく縫い糸のカラーも選べるオプションを新たに追加しました。縫い糸はホワイト、ブラック、グレー、ブラウン、ピンク、パープル、ダークグリーン、ターコイズ、グリーン、キャメルの全10色から選べます。実際の組み合わせは商品ページに見本画像を掲載していますので、そちらも参考にしていただければと思います。
サイズは横約18.5cm、縦約9cm、厚さ約0.4cmと、財布としてはかなりスリムな仕上がりになっています。それでいて、厚めの革を使用しているため耐久性はしっかり確保しており、財布自体は薄くても、革そのものには肉厚な安心感があります。手縫いで丁寧に丈夫に仕立てているのも、他の財布と共通するこだわりです。左右対称の構造にしているので、右利きの方でも左利きの方でも同じように使っていただけます。収納枚数の目安はお札20枚程度です。
この財布は、ロゴなし、2枚の革を貼り合わせただけの、シンプルを極めたような構造をしています。ただ、そのシンプルさゆえに、壊れる原因となりうる箇所自体が少ないとも言えます。革も肉厚で丈夫なものを選んでいるため、耐久性の面でも安心して長く使っていただけるはずです。昔ながらの鞣し方にこだわったイタリア製の革を使っていることもあり、シンプルながら安っぽさは感じられないと思います。お札を入れるだけという、あえて用途を絞った財布だからこそ、かえって一生使える一品になるのではないかと考えています。
ノンブランド財布|後編
革とデニム|手縫いの個性的なノンブランド財布
ここまでイタリアンレザー単体の財布を紹介してきましたが、ここでは少し趣向を変えて、革とデニムを組み合わせた一品をご紹介します。「レザー×デニムのL字ファスナー財布」は、これまでと同じイタリアンレザーのヌメ革「マヤショルダー」に、岡山デニムを組み合わせて作りました。コンパクトなサイズながら十分な収納力を確保しており、お札を折らずに収納できるL字ファスナー仕様の財布です。
配色にもこだわりました。外装とカードポケット、マチにはブラックのレザーを、内装の側面とコインポケットにはキャメルのレザーを使用しています。明るいキャメルはコインの視認性も高く、縫い糸にも同色を採用することで、ブラックとのコントラストが財布全体の個性を引き立てる仕上がりになっています。デニムにはネイビーを合わせており、ブラックのレザーとキャメルの縫い糸との相性も良く、品のある個性を演出しています。
この財布も、すべてのパーツを手作業で切り出し、一針一針、手縫いで仕立てています。右利きの方でも左利きの方でも、問題なくお使いいただけます。収納枚数の目安は、カード6枚、お札15〜20枚、コイン15枚ほどです。サイズは縦約9cm、横約11.5cm、厚さ約2cmとなっています。
同じ素材とカラーリングで、L字財布のほかにボックス型のコインケースもご用意しています。あわせてチェックしていただければと思います。
革だけの財布と比べると、素材の種類も製作工程も増える分、この財布は僕が作っている財布の中では価格が高めのものになります。ですが、その分、ブランドロゴがなくても、こだわりの部分は十分に感じていただけるのではないかと思っています。
透明財布|縫い目のない個性的なノンブランド財布
ここまで革財布を中心に紹介してきましたが、僕が作っている財布は革だけではありません。ここからは、革とはまったく異なる魅力を持つ透明財布について書いていきたいと思います。
透明財布とは、クリアPVC(軟質ポリ塩化ビニルと呼ばれることもあります)という生地を使って作った財布のことです。僕は手縫いの革財布と並行して、縫い目のないこの透明財布も製作・販売しています。1枚から数枚のクリアPVC生地を折り曲げ、カシメと呼ばれる小さな鋲のような金具で留めて成形し、バネホックボタンという金属製のボタンで蓋をする作りになっています。革とは違う素材の財布を探している方、個性的な財布が欲しい方、水濡れを気にせず使いたい方、軽い財布を求めている方などに向いている財布です。
この透明財布には、ノンブランドとしても選びやすい理由があります。革財布に比べると、透明財布を作っている・販売しているところの数自体がかなり限られていて、ネットで探してみても、手で数えられる程度しか見つかりません。しかも、そのほとんどが日本の中小企業か個人によるものです。海外の有名ブランドが透明財布を扱っているのは見たことがなく、クリアPVCという素材自体、「高級素材」というイメージを持たれにくいため、ラグジュアリーを打ち出すブランドとは相性が良くないのかもしれません。つまり、もともとブランドとしてのステータス性がほとんど存在しない、ブランドという概念自体が希薄なジャンルの財布だと言えます。ブランドという後ろ盾がない分、実力や機能だけで勝負しているジャンルとも言えるでしょう。
僕がこの透明財布を作り始めたきっかけは、服飾専門学校に通っていた頃にさかのぼります。当時からいろいろな素材の見本を集めるのが好きで、その中の一つにクリアPVCがありました。バッグ製作などにも使われていると知り、これは財布にも応用できるのではないかと思ったのが最初のきっかけです。もともとスポーツ用品のデザインが好きで、財布ももう少しスポーティな印象のものを作ってみたいと考えていたところに、この素材がちょうど重なった形でした。
そうしてスポーティな印象を狙って作り始めた透明財布でしたが、実際に販売してみると意外な発見がありました。女性のお客様によく売れるのです。中身が見える特性や軽さ、個性的な見た目といった要素が、女性ユーザーの好みとうまく合っているのかもしれません。カラー展開も、無色透明のクリアだけでなく、オレンジ、イエロー、ブルー、グリーン、ピンク、レッドなど全10色を用意しています。
もちろん、この透明財布にもロゴは入っていません。それでも、十分に個性的で、存在感のある財布に仕上がっていると思っています。次の見出しからは、僕が作っている透明財布について、具体的に紹介していきます。
お札を折らない|ノンブランドの透明ミニ財布
前の見出しで書いた透明財布への思いを踏まえて、ここからは具体的な商品を紹介していきます。まずは「透明ミニ財布」です。
この財布は、一枚のクリアPVC生地を折りたたんで作っており、縫い目のない、とにかく小さな財布に仕上げています。サイズは横約8.6cm、縦約8.6cm、厚さ約2cmで、クレジットカードなどの国際規格が8.56cmであることを踏まえると、物理的にこれ以上小さくするのは難しいという限界まで小さくしました。スリムかつ軽量な設計なので、バッグやポケットにもすっきりと収まります。
これほど小さいサイズでありながら、お札を折らずに収納できる財布に仕上げているのも特徴です。財布の向きを変えることなく、カード、コイン、お札の出し入れができます。収納の目安は、カード8枚、コイン15枚、お札15枚ほどです。クリアPVC生地は柔らかく、カードや小銭の出し入れもしやすい素材で、浅く設計したミニコインポケットは、中身が見やすく取り出しやすい構造になっています。
透明素材ならではの特徴として、財布を開けなくても中身をある程度把握できる点も挙げられます。カラーは全10色から選べます。オレンジ、イエロー、レッド、ピンク、グリーン、ブルー、パープルネイビー、ホワイト、チョコブラック、クリア(無色透明)です。利き手についても、右利き・左利きをお選びいただけます。
素材にクリアPVCを採用しているため、水にも強く、雨の日でも気にせず持ち歩けます。汚れが付いても、拭き取るだけで簡単に手入れができるのも嬉しいところです。革財布とはまた違った気軽さで、日常使いしやすい財布に仕上がっていると思います。
長財布も|ノンブランドのクリアウォレット
先ほどのミニ財布は、とにかく小さくコンパクトに持ちたい方向けの一品でしたが、収納力をもっと重視したいという方には、「透明長財布」もご用意しています。
こちらも数枚に切り分けたクリアPVC生地を折り曲げ、カシメと呼ばれる小さな鋲のような金具で留めて成形した、縫い目のない財布です。サイズは縦約9.5cm、横約17.5cm、厚さ約2.5cmで、一万円札より一回り大きい程度のコンパクトなサイズに収めており、バッグやポケットにも収まりやすくなっています。
長財布ならではの良さとして、お札を折ったり曲げたりせずにそのまま収納できるのが特徴です。カード、コイン、お札も、それぞれスマートに収納できるよう設計しています。背面には4連のカードポケットを配置し、斜めスリット型のデザインを採用することで、使いやすさとスマートな見た目を両立しました。財布の中央にあるカードポケットには2枚のカードを収納でき、よく使うカードを入れておくのに便利です。前面にも4連のカードポケットを装備しており、背面同様の斜めスリットデザインで統一感を持たせつつ、取り外し可能な設計により自由にカスタマイズすることもできます。コインポケットは大きく開く設計にしており、中身の視認性と取り出しやすさを高めました。長財布ならではの広々としたスペースを活かし、多くの小銭を整理して収納できます。収納の目安は、カード10枚、お札20枚、コイン30枚ほどです。
透明素材ならではの特徴として、財布を開けなくても中身をある程度把握できる点は、こちらの長財布にも共通しています。水にも強く、お手入れが簡単なところも同様です。カラーは、ミニ財布と同じく全10色からお選びいただけます。オレンジ、イエロー、レッド、ピンク、グリーン、ブルー、パープルネイビー、ホワイト、チョコブラック、クリア(無色透明)です。
利き手についても、右利き・左利きをお選びいただけます。左利きをご選択いただいた場合は、掲載している画像(右利き用)と比較して、カードポケットのスリットの向きが左右反転した構造になります。
通販情報|ノンブランドのハンドメイド財布
ここまで、革財布と透明財布、それぞれのノンブランド財布をご紹介してきました。最後に、実際にご注文いただく際に知っておいていただきたい、当工房「RYOTA MIYAGI」の通販情報についてまとめておきます。
製品はすべて受注製作です。ご注文をいただいてから、お客様一人ひとりのために心を込めて製作しています。そのため、お支払いの確認から発送までは3日程度かかることが多く、具体的な目安は商品ごとに商品ページへ記載しています。発送方法はクリックポストまたはレターパックプラスを商品サイズによって使い分けており、どちらになるかについても、それぞれの商品ページでご確認いただけます。送料は無料です。
梱包についても触れておきます。商品は透明な梱包材で個別に包装したうえで、段ボール箱に入れてお届けします。ロゴなど何もないシンプルな梱包ですが、商品をしっかりと保護できる梱包を心がけています。
お支払い方法は、クレジットカード、Apple Pay、コンビニ、銀行振込、Pay Easy、楽天ペイ、au PAY、ペイディ(Paidy)、PayPay、メルペイからお選びいただけます。会員登録は必須ではなく、ゲストでもご購入いただけます。郵便番号による住所の自動入力機能なども備えており、ゲスト購入でもなるべくスムーズにご注文いただけるよう工夫しています。また、ご注文手続き画面で「005」というクーポンコードをご入力いただくと、全商品を5%割引価格でご購入いただけます。
お客様都合でのキャンセルやご注文内容の変更、返品はお受けしていませんので、ご注文の際はあらかじめご了承ください。ただし、商品到着後7日以内に製造上の初期不良が見つかった場合は、無償で交換または再発送いたします。
修理についても、可能な範囲で対応しています。料金は内容によって異なりますが、ボタン1つの交換であれば1,000円(当店からの返送料込み)が目安です。別途、お客様から当店まで修理依頼品をご送付いただく際の送料はご負担いただいております。なお、しばらくご愛用いただいた後に不具合が生じ、同じ商品を改めてご購入されたいという場合には、専用の割引クーポンを発行しています。この場合は修理依頼とは異なり、当店まで商品をご送付いただく必要はありません。ご希望の際は、破損箇所が確認できる写真を添えて、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
実店舗はなく、ネット販売のみで運営しています。オンラインショップのため、決まった休業日はなく、ご注文は日時を問わずいつでも受け付けています。
まとめ|ノンブランド財布
この記事では、ノンブランド財布というテーマについて、僕自身の経験や考え、そして実際に作っている財布を通してお伝えしてきました。最後に、ここまでの内容を簡単に振り返ります。
・財布のブランドにこだわらなくても恥ずかしくない理由はいくつもあり、実用性や合理性を重視する今の時代においては、むしろ自然な選択だと言えます
・僕自身、かつてはブランドロゴに強くこだわっていましたが、アパレル業界でOEM・ODMの実態を知る中で、次第にその意識が薄れていきました
・工房の屋号を「RYOTA MIYAGI」という本名にしたのは、ロゴを入れない自分にとって、商標登録の煩わしさから解放されるという実務的な理由からでした
・お札を折らずに収納できるミニマリスト財布は、イタリアンレザーのマヤショルダーを使い、細部まで手縫いでこだわり抜いた一品です
・お札だけをすっきり持ちたい方には、シンプルな構造ながら耐久性も兼ね備えた長財布をご用意しています
・イタリアンレザーと岡山デニムを組み合わせた財布は、配色にもこだわり、手縫いによる個性的な仕上がりになっています
・革とは違う魅力を持つ透明財布は、ブランドという概念自体が希薄なジャンルで、実力と機能だけで勝負できる財布です
・小さく持ちたい方には透明ミニ財布を、収納力を重視したい方には透明長財布を、それぞれ選べる10色のカラー展開でご用意しています
・通販に関する納期や発送方法、支払い方法、修理対応なども含めて、安心してご注文いただけるよう情報を整理してお伝えしました
ロゴのない財布は、決して個性がないわけではありません。むしろ、暮らしの道具としての実用性と、作り手のこだわりがそのまま形になったものだと、僕は考えています。

氏名:宮城良太(みやぎ りょうた)
生年月日:1995年10月21日
略歴:文化服装学院(工芸課程)→デザイナー(スポーツアパレル)→個人業(財布の製造・ブログなど)
好きな言葉:要は慣れ・ひとそれぞれ






