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どこで売る?ハンドメイド財布|メルカリ・クリーマに始まって自社サイト運営に辿り着いた話

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個人でハンドメイドの財布を作り、それをインターネットで販売する。言葉にすればシンプルですが、実際に始めてみると「どこで売るか」という最初の一歩だけで、驚くほど多くの選択肢と迷いに直面します。

僕は「RYOTA MIYAGI」という名前で、財布の個人工房を営んでいます。もともとは服飾専門学校で服飾小物の製作を学び、その後スポーツアパレルの会社でデザイナーとして働いていましたが、そこを離れてから、自分の手で一つひとつ財布を作り、販売する道を選びました。

販売経験もショップ運営の知識もないまま始めたこの活動は、フリマアプリでの出品から始まり、ハンドメイド専門のマーケットプレイス、ネットショップ開設サービス、クラウドファンディングと、さまざまな場所を渡り歩くことになりました。そして最終的に辿り着いたのが、自社サイトでの運営です。

このブログでは、その一連の道のりを、実際に感じたことや数字も交えながら振り返っていきます。これからハンドメイド品の販売場所を探している方にとって、何かしらの参考になれば幸いです。

▼独自サイト制作におすすめ

記事のポイント
  • 販売経験ゼロから開始
  • どこも一長一短だった
  • 学びながら育てる場所
  • 自社サイトが最終到達点

どこで売る?ハンドメイド財布|前編

・メルカリ|初めてのハンドメイド財布販売
・クリーマやミンネにも出品|ハンドメイド財布
・マーケットプレイスへの出品の際に感じた不満
・BASEでネットショップ開設|半分モールサイト?
・クラウドファンディングの経験談|ハンドメイド財布の販売
メルカリ|初めてのハンドメイド財布販売

メルカリ|初めてのハンドメイド財布販売ハンドメイド財布をどこで売るか、初めて挑戦した場所は「メルカリ」でした。2022年の初め頃、僕はインターネット上で自分が作った財布を売り始めました。

それまでにも、ものを作ったりデザインしたりする経験はありましたが、自分が作ったものを販売した経験はありませんでした。ショップ運営はもちろん、ものを売ること自体に関しても完全に素人だったのです。

10代の終わり頃、自宅から自転車で通える距離にある靴屋で、販売・接客のアルバイトをしたことがありました。ただ、もともと人見知りな性格もあり、そのアルバイトをしていた頃から、店頭での販売や接客には苦手意識を感じていました。そのため、マルシェや手作り市などのオフラインでの販売は、最初から選択肢にありませんでした。

そこでインターネットでの販売を始めようと思い、YouTubeなどでそうした類のことを解説している動画をいくつか見てみました。すると、動画の中で意外と多く名前が挙がっていたのがメルカリでした。メルカリという場所自体はもちろん知っていましたが、中古品・不用品販売の場所だと思っていたので、少し意外な印象を受けました。

実際に出品画面を見てみると、カテゴリーに「ハンドメイド」というものがあり、それに続く小分類として「ファッション小物」→「財布・ケース・小物入れ」→「ミニ財布・コンパクト財布」などと選択することができます。出品の手順は、不用品を売る時と変わりません。撮影した財布の写真をアップロードし、商品説明、価格、発送方法、発送までの日数などを入力するだけで、とても簡単でした。確か最初は、ラウンドファスナーのミニ財布を出品しました。売れるかどうか半信半疑でしたが、すぐに売れたことが記憶に残っています。

メルカリの月間ユーザー数は2,000万人を超えるそうです。やはり圧倒的なユーザー数を誇るだけあって、ハンドメイド作品専門のマーケットプレイスよりもメルカリの方が売れやすいというのは、よく聞く話です。

では、実際にメルカリでハンドメイド財布を売るコツは何かというと、簡単な話かもしれませんが、シンプルに安く売ることだと思います。ここでいう「安く売る」とは、必ずしも数百円や1,000円程度の値段をつけることだけを指すわけではありません。本格的な財布専門店・ブランドで購入すれば5万円以上する高級な革(コードバンなど)を使って作った財布を、2万円くらいで売るといったことでも良いと思います。要は、割安・お買い得であれば良いのです。

ただし、これは一つの作品に手間と時間をかけるハンドメイド作家・職人にとっては、本来望ましくない形でもあります。長い時間をかけて単価を安くしていたのでは、事業として成立し難いものがあるからです。つまり、ある程度の売れやすさはあるものの、事業として成立するほどの利益が出るかというと、難しいサイトだと思います。

そうした意味で、販売経験がなく、自分の作品を人に売るという経験をしたい人。他にメインの販売場所があり、サブの販売場所を探している人。こういう方にメルカリはおすすめだと思います。

なお、メルカリの利用規約では、2025年10月22日より、法人や個人事業主などの事業者による新規利用や継続利用が原則禁止であることが規約上明確化されました。この規約からの推測によって、ハンドメイド作品の販売がメルカリでできなくなるのではと話題になったこともあります。事業者は「メルカリShops」に移行する必要があるとのことですが、特に個人事業主の場合、この「事業者」の基準が今ひとつ不明確です。個人のメルカリアカウントでは、今後売れなくなる可能性もあるかもしれないので、メルカリだけに依存しない販売体制が必要かなと思います。

クリーマやミンネにも出品|ハンドメイド財布

クリーマやミンネにも出品|ハンドメイド財布メルカリでの販売に少し慣れてきたタイミングで、僕はハンドメイドのオンラインマーケットプレイスである「クリーマ(Creema)」や「ミンネ(minne)」にも出品してみることにしました。

どちらもハンドメイド品であれば誰でも簡単に出品できるサイトで、ショップの開設や商品の出品手順は、メルカリに出品するときと基本的には同じです。メールアドレスとパスワードを決めてアカウントを作成し、プロフィール欄や売上金の入金先などを登録するだけ。サイトによって多少の違いはありますが、どちらもとても簡単でした。ショップ作成・運営にかかる料金はなく、商品が売れた際に10%程度の手数料が販売代金から差し引かれるという仕組みです。

ただ、実際に使ってみると、メルカリとの違いも見えてきました。メルカリと違って、クリーマ、ミンネの顧客層は9割以上が女性だそうです。財布やバッグなども数多く出品されてはいるものの、売れ筋のメインは女性向けのアクセサリーや服です。財布やバッグでも、女性向けアイテムの方が売れやすく、シンプルなデザインのものよりは装飾性があるものの方が売れやすい傾向にあると思います。

つまり、ハンドメイドの財布としてどんなものでも出品することはできるのですが、顧客層に偏りがあるため、売れやすいテイストにはある程度の限りがあるということです。この点で、ハンドメイド財布を作っている全ての人におすすめできるサイトではないと感じています。

もう一つ気になった点として、以前はクリーマなどはCtoC(個人間)マーケットプレイスであることを大きくアピールしていたように思いますが、今現在は、少なくとも財布やバッグのショップでは企業アカウントも普通に見られます。小規模かつ自社で製造しているとしても、複数人のスタッフを抱える企業の場合は、個人と比べて効率よく量産することが可能です。そのため、個人が手間暇かけて製作したものを本当に割に合う価格で出品しようとすれば、どうしても割高な価格設定に見えがちになってしまいます。

こうしたことを踏まえると、サブの販売場所としてのおすすめ度は、10段階で6〜7くらいだと思います(あくまで僕の個人的な見方です)。相性が良い人にはすごく良いサイトかもしれませんが、メルカリとの違いを感じない、あるいはメルカリの方がよく売れると感じている人もいるサイトだと思います。

とはいえ、ショップ作成・出品に費用はかからないので、出品すること自体は良いことだと思います。ただし、クリーマやミンネだけに依存しようとすると、サイトとの相性の不一致や、自社サイトを作って販売する場合と比べて割高な手数料などに頭を悩ませることになってしまうかもしれません。

マーケットプレイスへの出品の際に感じた不満

クリーマやミンネを実際に使ってみる中で、良い面だけでなく、率直に不満を感じた部分もありました。

まず一つは、出店しているショップの数、出品している商品数が膨大すぎて、上位数ページに掲載されていないものはほとんど見られないという点です。例えば、このブログを作成している2026年8月29日時点で、クリーマの「財布・ケース・小物入れ」というカテゴリーでは検索結果192,666件、そこからさらに絞って「長財布」では検索結果11,402件あります。豊富な出品数が売りのサイトではありますが、これだけ膨大な数が出品されていると、おそらくほとんどの出品者の作品は見てもらえません。

こうした状況もあってか、クリーマでは、サイト内に「クリック課金型(CPC)広告」を出すことができる機能が備わっています。ただ、元々、自社サイトを作って販売する場合と比べると割高な手数料がかかる上に、広告掲載料まで払っていてはさらに割高になります。しかも、企業アカウントの方が、資金力やマーケティング戦略の観点から圧倒的に広告を積極活用しています。ということは、その施策そのものがCtoC(個人間)マーケットプレイスから外れているとも言えると思います。検索上位を広告(お金)で買える仕組みは、純粋なCtoC(個人間マーケット)のイメージからは完全にかけ離れており、実質的には楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどの「BtoC(企業対個人)のECモール」と同じ構造になっています。

こうした動きはクリーマに限りません。ミンネでも、2023年8月からクリック課金型広告機能である「minne広告」が始まりました。2024年5月からは、ミンネの作家・ブランド向け有料サブスクリプション(定額制)サービスである「minne PLUS(ミンネプラス)」がスタートしています。クリーマでは2026年9月1日から、Creema以外の幅広い媒体・広告ネットワークへ作品を配信できる「Creemaグロースプログラム」というものを開始予定です(Creema外プロモーションの後継)。メルカリでも2025年5月から「商品プロモーション」が始まりました(クリック課金型ではなく、商品が売れた場合のみ、販売価格の5%の料金が発生する仕組みです)。

これらをまとめると、作品の購入者からではなく、販売者からお金を取るための施策に力を入れていると言えると思います。購入者を増やす、つまり純粋な販売手数料を伸ばすだけでは、サイトの成長が限界(頭打ち)に達しているのかもしれません。

販売者側からすると、お金を投じることで他店と差がつけられる仕組みばかり増やされても嬉しくないというか、どちらかというとストレスに感じます。

BASEでネットショップ開設|半分モールサイト?

BASEでネットショップ開設|半分モールサイト?メルカリやクリーマ、ミンネに続いて、ハンドメイド財布をどこで売るかというテーマでよく話題に上がるのが「BASE」です。ここではBASEを中心に、実際に使ってみた印象を解説します。

クリーマやミンネが、多数のショップのハンドメイド品が集まるモール型(ECモール)であるのに対し、BASEは独自のネットショップを簡単に作れるASP型(ネットショップ開設サービス)という位置づけです。

ショップ開設の流れとしては、まずメールアドレスやパスワードを入力します。BASEでは、最初のアカウント作成時にショップのURLも決めます。サイトのデザインは無料のテンプレートと有料のテンプレートから選べますが、最初は無料のもので良いと思います。「Apps」という項目があり、ここから「レビュー」「送料詳細設定」など必要なものを選んで、ショップの機能を拡張することができます。クリーマやミンネに比べると、カスタマイズの自由度がある点も特徴です。

気になる利用料金に関しては、以下のとおりです(2026年8月時点)。

・スタンダードプラン

初期費用は0円、月額費用も0円です。決済手数料は3.6%+40円(注文ごと)、サービス利用料は3.0%です。決済方法がPayPay、Amazon Pay、PayPalの場合、決済手数料にシステム手数料相当額1%が加算されます。商品が売れるまで費用が発生しないため、リスクなく無料でネットショップを始められるのが特徴です。これはメルカリやクリーマと同じ仕組みで、メルカリやクリーマだと合計10%ほどの手数料がかかるため、販売する商品価格によっては、それより少し安くなります。

・グロースプラン

初期費用は0円、月額費用は月払い19,980円/年払い16,580円(月あたり)です。決済手数料は2.9%、サービス利用料は0円です。決済方法がPayPay、Amazon Pay、PayPalの場合、決済手数料にシステム手数料相当額1%が加算されます。売り上げが増えて安定してきた時におすすめとされているプランですが、本当におすすめかと言われると疑問です。普段WordPressでECサイトを作って販売している僕からすると、この月額費用はかなり高額だと感じます。

「半分モールサイト?」と感じる理由

BASEで販売する場合、Pay ID(ペイアイディー)というショッピングアプリと連携するのが標準となっています。スタンダードプラン、グロースプランのいずれの場合も、Pay IDアプリからの注文には、1注文あたり手数料(決済手数料3.6%+40円+サービス利用料5.9%)がかかります。

このPay IDというのが少しややこしいところです。「モールのような機能も持った、購入者向けのショッピングアプリ」というのが一番近い表現になるようです。お店側はモールに出店しているのではなく、それぞれが独立した独自のネットショップ(自社ECサイト)を持っているのですが、お客さん(購入者)の目線から見れば、完全に「モールサイト(ショッピングアプリ)」そのものに映ります。実際にPay IDのアプリを開くと、いろんなお店の商品をまとめて検索でき、いろんなお店の服や雑貨を1つのアプリで買え、どの店で買っても同じ「Pay ID」の画面で決済が終わるようになっているため、実質モールと変わりません。

見出しに「半分モールサイト?」と記載したのは、BASEで販売する場合、このPay IDと連携するのが標準となっているためです。独自のショップを作れるというサービスでありながら、BASEという大元のプラットフォームによる縛りを感じることもあるサイト。そんな印象です。

クラウドファンディングの経験談|ハンドメイド財布の販売

クラウドファンディングの経験談|ハンドメイド財布の販売ここまで、メルカリ・クリーマ、ミンネ、BASEと、僕がショップ開設を試したことがあるサイトについてのレビューを記載してきましたが、正直なところ、今ひとつ自分にとって相性が良いと感じるサイトはありませんでした。

そこで次に試したのが、クラウドファンディングの「Makuake(マクアケ)」と「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」でした。CAMPFIREと比べると、Makuakeは「新商品の先行販売・プロダクトの新規性」に特化しているという違いがあるとのことです。Makuakeの画面には「テスト販売」といった記載もあったので、僕としてはこのテスト販売という目的で、2024年に3回ほどMakuakeでのプロジェクトを実施しました。CAMPFIREでも1度か2度プロジェクトを実施しましたが、あまり印象に残ったことがなかったので、ここではMakuakeを中心に記載します。

実際にやってみての感想としては、まず、クラウドファンディングは「ファンビジネス」だということです。確かに、Makuakeでは商品の新規性に特化している側面がありますが、もう一つの側面として、「応援購入」というワードを商標登録までしてアピールしています。僕がMakuakeでプロジェクトを実施したときも、財布というのはファンが買うもの、SNSを使って集客をしましょう、などということを担当者の方から言われました。新しいものであれば掲載するだけで売れたのは過去の話といった内容のことも、言われた記憶があります。

振り返ってみれば、僕が会社員として働いていた時もMakuakeで手袋のプロジェクトを実施したのですが、あの時も社内での購入の呼びかけが積極的に行われていました。あらかじめ呼びかけておけば、販売開始と同時に売れて、その販売金額の表示が画面に出ます。ただ、その金額がプロジェクト実行者に近しい人が買ったものか、そうではない人が買ったものかは、第三者からするとわかりません。その結果、ものが良くて売れているように見える、という仕組みがあると思います。

つまり、「純粋に商品が良くて爆売れしている」のか、「関係者が必死に身内で買い支えて売れているように見せている」のかは、画面上の数字だけでは判別できないということです。裏を返せば、プロジェクト実行者の身内やファンの熱心な協力のおかげで、一般ユーザーへの広がりの導線が作れたということでもあるのですが。

こうした経験から、現代のクラウドファンディングは、プラットフォーム側の集客力だけに頼ることはできず、最終的には「自力でファン(認知)を作って連れてくる」というファンビジネスの努力を猛烈に求められるのが、綺麗事抜きのリアルな実態だと思います。

その上、販売する上での手数料がとても高く(20%程度)、Makuakeでは新商品の先行販売として「早割」「超早割」などの記載をして安く売るのが一般的になっています。真面目にやれば、売り上げに対してあまりお金が残りません。そもそも、一点一点手間暇かけて作るハンドメイド作家と、数をたくさん売らなければいけないクラウドファンディングサイトでは、相性が悪いように感じます。

あとは愚痴みたいになってしまいますが、プロジェクト担当者がスケジュールを忘れてしまっていたり、ビデオ面談の時に事前にアンケートで答えたことを重ねて聞かれたり、プロジェクトの申請から開始までに相当な日数がかかる割に、無駄に思える過程が多く感じたりもして、正直なところあまり印象が良くありませんでした。

▼当サイトが使用しているサーバーとテーマ

どこで売る?ハンドメイド財布|後編

・自社サイト立ち上げのきっかけ|間違えて出てしまった営業電話
・ブログサイト向けが大半|ワードプレスのテーマ探し
・サーバーはXSERVER|ワードプレスのサイト開設
・メリット&デメリット|ワードプレスECサイト運営
・不要だと判断したワードプレスのプラグイン3選
まとめ|どこで売る?ハンドメイド財布
自社サイト立ち上げのきっかけ|間違えて出てしまった営業電話

電話着信のイメージ画像ここまで前編で記載した、フリマサイト(メルカリ)、ハンドメイドモール(クリーマ、ミンネ)、クラウドファンディング(Makuake)は、どれもプラットフォーム側の制約を感じる上に、そもそも顧客層の偏りなどもあり、自分と特別に相性が良いと思えるサイトはありませんでした。

そもそも、自分にとって特別相性が良い場所を、他の第三者が提供してくれるということ自体が極めて稀なのかなと思います。それならやはり、自分のウェブサイトを制作するしかないと思うわけですが、やり方が全くわからないという状況でした。

そんな時に、一本の電話がかかってきました。ウェブサイト制作会社からの営業の電話でした。迷惑な電話なども多い昨今ですから、普段なら電話に出ないのですが、その時はたまたま別件で電話がかかってくることが予定されていたタイミングだったため、出てしまったという感じでした。

その営業の方は、僕がCreemaとYahoo!ショッピングで販売しているページを見て、電話をかけてきたようでした。間違えて出てしまったと思った電話でしたが、内容自体はちょうどそのタイミングで僕が考えていたこと(サイト制作)に関するものだったため、「はい」「はい」と適当な返事をしながら、とりあえず聞いていました。

聞いていくうちにわかったこととして、「WordPress」というものがあり、世の中にはいろいろなウェブ作成サービスがあるものの、結局のところこのWordPressというものが、独自サイトを作る上では最も主流になっているということでした。そして、電話片手にそのウェブ制作会社のホームページ上にて、WordPressを使ったサイト制作の大まかな流れなどを、画面上の資料とあわせて解説してくれました。

話を聞きながら、よくわからないながらも魅力的に感じました。一方で、そのWordPressでのサイト制作料金が100万円、ただし、この電話から一週間以内(だったと思います)の期間限定で60万円と言われました。率直な感想として、とても高額だと思いました。それに対して、電話ではその営業担当の方から「これくらいだったら払えませんか?」みたいな内容のことを言われ、金額を軽く見ているような印象を受けて少し腹が立ちました。その上、その営業担当の方が見せてくれた画面上の資料を見ているうちに、なんとなく自分でもできそうという気がしてきました。それでその電話は終わりにしていただきました。

こうして、WordPressを使って自分のサイトを作るための方法を探すということが始まりました。2024年の3月ごろのことです。結局自分に合う場所はないと諦めていたところに、少し新しい可能性が見えたように感じた瞬間でした。

ブログサイト向けが大半|ワードプレスのテーマ探し

ワードプレス自分でウェブサイトを作ると決めたものの、実際に何から手をつければいいのか、僕にはまるで見当がつきませんでした。大まかに説明すると、WordPressを使ったサイトの開設に必要なのは「サーバー」「WordPress」「テーマ」の3つです。ネット環境が必要なのはいうまでもなく、さらに細かくプラグインなどの拡張機能もありますが、それについては後ほど記載します。

サーバーとテーマに関しては、たくさんある中から自分で決める必要があります。僕の場合は、どういう順番で進めていったらいいかわからなかったのですが、まず「テーマ」を決めるというところから始めました。テーマとは、簡単にいうと「Webサイト全体のデザイン・機能を構築・管理するためのテンプレート」です。このテーマを導入することで、専門的なプログラミング知識(HTMLやCSSなど)がなくても、見栄えの良いサイトや目的に合わせた機能的なサイトを作成できるというわけです。

テーマには無料のものもあれば有料のものもあります。ただ、それよりも僕にとって難しかったのは、このテーマのほとんどがブログ・メディアサイト向けのもので、オンラインショップ(ECサイト)を作るためのものはわずかしかないという点でした。

僕が求めていたのは、大まかにいうと次の2つの機能を1つのサイトで完結させることでした。

– オンラインショップとして自分が作った財布を販売できること
– ブログなどの形で情報を発信できる機能も備えていること

商品ページしか作れないのであれば、クリーマなどとの違いがわかりません。かといって、ブログだけの機能しか持たないサイトで商品販売をするにはBASEなどとの連携が必要になり、それでは二度手間というか、前より複雑になると思ったのです。

この希望に合うものをネット上で探していた時に見つけたのが、株式会社デザインプラスという大阪の会社が作っているワードプレステーマのシリーズ「TCD」の中の「RIKYU」というテーマでした。「小規模なショップから大規模なECサイトまで」「シンプルなブログサイトとしても使える」というのが謳い文句でした。

TCDの中のECサイト作成用テーマとしては、他にも「EGO.」「Ankle」というものがあり、RIKYUはその中で一番高額な49,500円でした。それにプラスして、サーバーのレンタル費用が一月あたり1,000円程度必要になります。メルカリもクリーマもBASEも、ショップを開設するのは全て無料というのしか僕は経験がなかったため、少しの間迷っていました。それでも、他に探しても自分の希望に合うテーマはなさそうだったため、最終的にこのTCDのRIKYUを選びました。

結論からいうと、このテーマの価格はとても適切だったと感じています。前の見出しで書いたウェブ制作会社に依頼する場合と比べると、桁が1つ違います。以前、Yahoo!知恵袋を見ていた際に、ハンドメイドのアクセサリーか何かを販売しているという方が、自分のサイト制作に40万円かけたという内容を書いているのを見たことがあります。一昔前だと、サイト制作にそれくらいの金額をかけるのが普通だった時代もあったようです。しかし、サイトは作るよりも運営するほうが大変で労力のかかるものですから、今の時代にそれほど高額な費用をかける必要はないと思います。

ブログサイト制作ならテーマは無料のものでもたくさんあります。ECサイトでも、数万円あればプラットフォームの縛りから外れた自分のサイトを作れる時代なのです。

サーバーはXSERVER|ワードプレスのサイト開設

サーバーのイメージ画像テーマはTCDのRIKYUで決まったものの、もう一つ、サーバーを決める必要がありました。このサーバーに関しても、僕は全く知識も経験もありませんでした。

そこで、TCDのブログでおすすめと記載されていたXSERVERを選びました。単純な決め方でしたが、結果的にはこちらも特に問題はありませんでした。サーバーの環境としてもとても安定しているように思いますし、サイトの読み込みのスピードやセキュリティなどの機能性も、とても充実していると感じています。

XSERVERの申し込みの流れなどは、XSERVERの公式サイトを見るのが一番良いと思いますので、詳細に関しては、このブログでは割愛します。サーバーの利用を開始する際に「WordPressクイックスタート」を選択すると、自動的に独自SSL化とWordPressの設置が完了する、といった具合に、初心者でも簡単に進められると思います。

サーバーの申し込み完了後は、WordPressの管理画面にログインし、購入したテーマやプラグインをインストールします。その詳細な流れについては、数年前に一度やったきりなのであまり記憶がないのですが、TCDのブログにて一通り解説されていますので、それを見ながらやってみるのがおすすめです。最近だとAIに聞きながら進めるのも良い方法だと思います。

こうして無事にサイトの土台が整った後、実際にサイト運営をしてみて感じたメリット・デメリットについては、次の見出しで詳しく記載します。

メリット&デメリット|ワードプレスECサイト運営

メリット&デメリット|ワードプレスECサイト運営サーバーとテーマが揃い、実際にサイトを運営してみて感じたメリット・デメリットを、ここでまとめてみたいと思います。

メリット

まず一番のメリットだと感じているのは、サイトとしての運営方針そのものを自分で決められることです。他店と比較する必要がありません。モールサイトに出品すると、関連商品として他店のより安いアイテムがおすすめされたりすることもありますが、自社サイトではそんなことにもなりません。自分でウェブ検索でもしない限り、他店の様子は知る由もないのです。

次に、維持費が安いことも挙げられます。ECサイトの場合、テーマの購入にはそれなりの費用が必要不可欠です。TCDのRIKYUだと5万円近くになるので、これまでメルカリやクリーマで「売れるまでは費用はかからない」というスタンスでやってきた方にとっては、勇気のいる投資になるかもしれません。しかし、その後の維持費は決して高くありません。レンタルサーバーの利用料が一月あたり1,000円程度(サーバーの会社やプランにより異なります)、商品が売れた時の決済手数料が支払い方法により多少異なりますが、大体3%程度です。

もう一つ、ウェブに詳しくなれるという副次的なメリットもあります。ブログの更新やサイトの管理を通して、自然とウェブについての知識がついてきます。技術面ではHTML/CSSの基礎やWordPressの操作、画像の軽量化やalt属性の設定、サーバー・ドメインの仕組みなどに触れる機会が増えます。集客・マーケティング面では、SEOの基本や、Googleアナリティクスなどを使ったアクセス解析の読み方が身についていきます。運営面でも、特定商取引法の表記や決済システムの仕組み、セキュリティの基礎知識など、ネット販売に必須の知識が自然と身につきます。

デメリット

一方で、手間がかかり、ウェブに詳しくならざるを得ないという側面は、そのままデメリットにもなり得ます。サイトのメンテナンス(プラグイン更新、不具合対応)は自分でやらなければなりませんし、集客も全部自分でやる必要があります。モールであれば勝手に人が来ますが、独自サイトはゼロからのスタートです。トラブル(表示崩れ、決済エラーなど)が起きても自分で調べて解決しなければならず、最初は分からないことだらけで、学習に時間を取られることも少なくありません。

例えば、XSERVERだとサーバーの管理画面からアクセスログを取得できたりするのですが、経験がない人が見ても理解するのは難しいと思います。以下は例として、サンプルログを載せます(これは例示用の架空のデータです)。

“`
IPアドレス – – [29/Aug/2026:14:23:07 +0900] “GET /items/handmade-wallet-01 HTTP/1.1” 200 15234 “https://www.google.com/” “Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 17_5 like Mac OS X) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko) Version/17.5 Mobile/15E148 Safari/604.1”
“`

こうしたログと呼ばれるものがずらずらと並んでいるものがあり、それを見て不審な点がないかなどをチェックします。財布を作ったことしかないという人は、ウェブの世界では完全に素人です。こういうところでも、年単位での経験・慣れが必要だと思います。だからこそ、興味があるなら、なるべく早いうちに始めておいた方が、後々楽だと思います。

不要だと判断したワードプレスのプラグイン3選

不要だと判断したワードプレスのプラグイン3選サイト運営のデメリットに関連して、実際に使ってみて僕が最終的に不要だと判断したプラグインを、ここで3つご紹介します。

・キャッシュ生成プラグイン

一つ目は、「LiteSpeed Cache」をはじめとするキャッシュ生成プラグインです。WordPressに関するプラグインなどの解説を見ていると、キャッシュを生成してサイトの読み込み速度を早めましょう、という内容の記載が多々見受けられます。ただし、注意点として、それらは基本的にブログサイト向けのものであって、オンラインショップ(ECサイト)として運営する場合は、プラグインやサーバーなどのキャッシュ機能は利用しないというのが原則になっています。利用する場合は、動的コンテンツ以外(静的ファイル)だけをキャッシュするなどの正しい扱い方が必要ですが、少々わかりづらいところです。

キャッシュを有効化しなくても、サイト規模やサーバースペック次第かもしれませんが、それほどサイトの読み込み速度は変わらないと僕は感じています。僕が使っているXSERVERなどでも、最近はサーバーの性能自体が上がっています。

現金のキャッシュ(Cash)とウェブのキャッシュ(Cache)では、スペルも意味も違いますが、ECサイトとして運営する場合は「ウェブ上でもキャッシュレス」という方針の方が良いと思います。

・画像圧縮プラグイン

二つ目は、「EWWW Image Optimizer」をはじめとする画像圧縮プラグインです。サイト上に商品画像などをアップロードする際に、その画像を軽量化するためのプラグインですが、このプラグインに問題があるわけではなく、プラグインを使わなくても軽量化する方法があります。

僕のおすすめは「Squoosh」です。Googleが開発した無料のブラウザ型画像圧縮・変換ツールで、ソフトのインストールや会員登録などは一切不要です。画像をドラッグ&ドロップするだけで、見た目を保ったまま画像を軽量化してくれます。プラグインはサイトの機能を簡単に拡張できる便利なものですが、セキュリティ上、そのプラグインそのものが穴になり得る可能性もあります。使わなくても良いものであれば使わない、なるべくシンプルなサイトの方が安全ですし、管理も楽だと思います。

・Japanized for WooCommerce

三つ目は、「Japanized for WooCommerce」です。WooCommerceというショッピングプラグインと連携して使うプラグインで、元々は、顧客が購入画面上で郵便番号を入力すると、住所の市町村くらいまでが自動で表示される機能を追加できるものを探していた時に見つけました。

ここからは、個人的なレビューとして記載します。このプラグインは、これまでの僕の経験上、プラグインのアップデートによってサイトの管理画面に入れなくなるというトラブルを起こしたことがある唯一のプラグインです。同日、X(旧:Twitter)でも同じ内容の報告が多数ありました。こうしたトラブルが起こった際、サーバーのデータベースからプラグインの名前を適当なものに変えて無効化することで管理画面に入れるようになる、ということを学んだ貴重な経験でもありましたが、当時は初めてのことで冷や汗ものでした。

また、2025年のどこかのタイミングでのアップデートでは、支払い方法としてPaidyを勝手に有効化していました。すでにKOMOJUという決済サービスを通してPaidyを有効化していたので、意味不明でした。僕の記憶では、このとき管理画面に入ったタイミングでPaidyの全画面広告が表示され、全く意味が分からなくて困惑しました。

結局のところ、こちらが求めていたのは郵便番号を利用した住所の自動入力だけだったのに対して、プラグイン側が提供しようとしていることが多すぎました。郵便番号を利用した住所の自動入力には「zipaddr-jp」というプラグインが便利です。郵便番号を利用した住所の自動入力のためだけの、シンプルなプラグインです。

まとめ|どこで売る?ハンドメイド財布

ここまで、ハンドメイド財布をどこで売るかについて、僕が実際に試してきた場所を順に振り返ってきました。最後に、それぞれのポイントを簡単にまとめます。

・メルカリは、圧倒的なユーザー数を誇り、初めて自分の作品を販売する経験を積むにはハードルが低い一方、事業として成立するほどの利益を出すのは難しいと感じました
・クリーマやミンネは、ハンドメイド品に特化した場としての魅力はあるものの、顧客層の偏りがあり、全ての人におすすめできるサイトではないと感じました
・どちらのマーケットプレイスも、出品数の多さゆえに埋もれやすく、販売者から広告費や手数料を取る施策が増えている点にストレスを感じました
・BASEは独自のネットショップを簡単に作れる一方、Pay IDとの連携が標準となっており、完全に独立したショップとは言い切れない印象を受けました
・Makuakeなどのクラウドファンディングは、商品そのものよりもファンビジネスとしての側面が強く、手数料の高さもあり、個人的な相性の悪さを感じました
・一本の営業電話をきっかけに、自分でWordPressを使ったサイトを作るという選択肢を知りました
・WordPressのテーマ探しでは、オンラインショップとブログの機能を両立できるものが少なく、選定に苦労しました
・XSERVERを選んでサイトを開設し、テーマやプラグインを導入することで、自社サイトの土台を整えました
・自社サイト運営には、運営方針を自分で決められる自由さや、ウェブに関する知識が自然と身につくというメリットがある一方、手間がかかるという側面もありました
・実際に使ってみて不要だと判断したプラグインもあり、シンプルな構成を保つことの大切さを実感しました

いろいろな場所を試してきましたが、今振り返ると、遠回りに見えたそれぞれの経験が、最終的に自分に合った販売のかたちを見つけるための土台になっていたのだと思います。もし、ハンドメイド財布をどこで売るか迷っているなら、多少の手間や時間はかかっても、自社サイトという選択肢を検討してみることをおすすめします。

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