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おすすめ?馬蹄型コインケース|使いにくい?疑問への回答・ハイブランドや日本製の選択肢

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馬の蹄鉄を思わせるカーブを描き、金具を一切使わずに閉じる。そんな独特な構造を持つのが、馬蹄型コインケースです。

一般的な財布やコインケースとは異なるその形状から、興味を持つ人もいれば、少し身構えてしまう人もいるかもしれません。

このブログでは、馬蹄型コインケースの独特な構造への疑問から、購入先として気になるハイブランドや無印良品での取り扱い状況、おすすめの日本製ブランド、製作の過程まで、幅広くまとめています。

記事のポイント
  • ユニークな構造と使い勝手
  • ハイブランド・日本製
  • 当工房の馬蹄型コインケース

おすすめ?馬蹄型コインケース

・使いにくい?馬蹄型コインケースの独特な構造
・ハイブランドや無印に馬蹄型コインケースはある?
・日本製ブランド3選|おすすめの馬蹄型コインケース
・ハンドメイド|革と糸の色を選べる馬蹄型コインケース
・作り方|馬蹄型コインケースは手間と時間の積み重ね
まとめ|おすすめ?馬蹄型コインケース
使いにくい?馬蹄型コインケースの独特な構造

馬蹄型コインケース メイン馬の蹄鉄のようなカーブを描く、独特なフォルムのコインケース、馬蹄型コインケース。その珍しい形状ゆえに、使いにくいのではないかと気になる人も多いようです。実際のところはどうなのか、馬蹄型コインケースが独特と言える3つの点から見ていきます。

まず一つ目は、緩やかなカーブによる立体的な形状です。馬蹄型コインケースは、全体的に流れるようなU字型の、美しい曲線のフォルムをしています。この形は、側面部分と蓋部分の革を垂直に貼り合わせ、手縫いで縫製する「駒合わせ縫い」という技法によって作られています。

そもそもコインケースを含む財布はカバン類という区分に含まれ、そのカバン類は大きく「袋」と「箱」に分けられます。財布は「袋」に該当するものが多いのですが、馬蹄型コインケースは「箱」に分類される、数少ないタイプです。そのため見慣れない形状だと感じられやすいものの、ポケットからの出し入れがしやすく、手で持ったときの心地よさやフィット感に優れているという良さもあります。

馬蹄型コインケース ディテール二つ目は、ボタンやファスナーといった金具を一切使わない開閉方法です。開閉は、蓋部分についているタブを引くだけで行えます。閉じる際は、外側と内側の革同士の摩擦だけでピッタリと閉じる仕組みになっており、開け閉めの際には心地よい抵抗感とともに、空気が抜けるような感覚があります。金具を使わないにもかかわらず、ポケットやバッグの中で勝手に開いてしまうこともありません。

こうした精度は、型紙の製作から革の裁断、縫製に至るまで、1mmのズレもないよう丁寧に仕立てているからこそ実現できるものです。

馬蹄型コインケース 容量三つ目は、小銭を受け止める「トレー(受け皿)」としての機能です。ケースを開いた際、底面部分へ小銭をスライドさせることで、中身を見やすく、取り出しやすくすることができます。本体を少し傾けるだけで小銭は自然とスライドするため、奥のコインが見づらかったり取り出しづらかったりすることもありません。

これら3つの特徴からもわかるように、馬蹄型コインケースは、金具に頼らず革という素材と職人の手仕事だけで美しい機能美を作り上げた、他にはない財布です。使い始めに多少の戸惑いがあったとしても、それは基本的に慣れで解決できる範囲のものであり、コンパクトさ、収納力、見やすさ、取り出しやすさといった、コインケースに求められる機能性はしっかりと兼ね備えています。

見慣れない形状という第一印象だけで敬遠してしまうのはもったいないと、僕自身は感じています。使いにくいと感じたことは今までになく、十分おすすめできるアイテムです。

ハイブランドや無印に馬蹄型コインケースはある?

馬蹄型コインケースの購入先として、その発祥の地とされるヨーロッパのハイブランド、あるいは反対にコストパフォーマンスの良さで知られる無印良品での取り扱いが気になる人も多いようです。

まずハイブランドから見ていくと、ヴィトンやエルメスは、どちらも現在は正規店で手に入らない「廃盤モデル」となっており、中古市場(ヴィンテージ市場)でのみ購入できます。これは個別のブランドに限った話ではなく、海外ハイブランド全体としても、キャッシュレス化の世界的な潮流により、伝統的な「小銭入れ単体」の展開を大幅に縮小している傾向にあります。

馬蹄型コインケース ヴァレクストラ

ヴァレクストラより

そうした中でも、現在も馬蹄型コインケースを展開しているのが「ヴァレクストラ」です。イタリアのエルメスとも称されるほどの最高峰レザーブランドで、ソフトなカーフレザーを使用し、価格は¥59,400。カラーはブラック、ホワイト、ブラウン、グレー、ブルーなど展開されています。ただし、駒合わせ縫いで作られたものではありません。

ヴァレクストラがユニセックスで展開しているのに対し、メンズのラグジュアリーレザーブランドであるエッティンガーも馬蹄型コインケースを扱っていますが、こちらも駒合わせ縫いではありません。総じて、海外ブランドの中で、駒合わせ縫いの馬蹄型コインケースを見つけるのは難しいのが実情のようです。

一方、無印良品ではかつて馬蹄型コインケースを販売していました。現在は廃盤(生産終了)となっていますが、本格的な仕様でコストパフォーマンスも良かったことから、ファンの間では「隠れた名作」として知られています。現在の無印良品の財布展開を見てみると、撥水生地を使ったミニ財布などが主流となっており、キャッシュレスやトラベル需要に特化した「手軽さ」と「軽さ」へとシフトしている印象を受けます。

「発祥の地とされるヨーロッパでも現行品はほとんど見当たらず、コストパフォーマンスに優れていた無印良品も撤退している」という対比は、馬蹄型コインケースというアイテム自体が、世界的に見てニッチな存在になりつつあることを浮き彫りにしているように感じます。

日本製ブランド3選|おすすめの馬蹄型コインケース

馬蹄型コインケースは、熟練職人の高い技術が求められるアイテムです。ここでは、伝統的な「駒合わせ縫い(手縫い)」を採用している日本製ブランドの中から、おすすめの3ブランドをご紹介します。

馬蹄型コインケース ガンゾ

GANZOより

一つ目は「ガンゾ(GANZO)」です。日本製のメンズ革製品ブランドとして、知名度・ブランドの格ともに王道的な選択肢と言えます。「CORDOVAN 馬蹄小銭入れ」は、外装にコードバン、内装に牛ヌメ革を使用し、価格は44,000円。カラーはブラック、ダークブラウン、ダークグリーン、ネイビーの展開です。

二つ目は「土屋鞄」です。ガンゾと並び、日本を代表する老舗ブランドで、革製品マニアだけでなく一般層からも「上質でオシャレなレザーブランド」として認知されています。「コードバン 馬蹄型小銭入れ」は、外装にコードバン、内装に牛革を使用し、価格は¥40,700。カラーはブラック、ハバナブラウン、ボトルグリーンです。馬蹄型コインケースに限らず、土屋鞄は全体的にガンゾよりコストパフォーマンスが良い印象があります。

このガンゾと土屋鞄に共通しているのが、外装の素材にコードバンを使用している点です。コードバンは硬くてハリがあるため、馬蹄型コインケースの製作にも向いていると言われる素材で、深みのある光沢やエイジングの美しさが魅力です。一方で、水濡れに弱く(水を吸うと水膨れができてしまう)、傷もつきやすいという注意点があります。価格も高めで、いずれも明確な高級品という印象です。

プエブロレザー 馬蹄型コインケース|sotより

プエブロレザー 馬蹄型コインケース|sotより

三つ目は「ソット(sot)」です。東京・恵比寿発の、上質なイタリアンレザーをメインに扱うブランドで、ガンゾや土屋鞄と比べると知名度は低いものの、知る人ぞ知る存在です。「プエブロレザー 馬蹄型コインケース」は、銀面をヤスリがけしたイタリアンレザーであるプエブロレザーを使用し、価格は¥17,600。カラーはキャメル、ダークブラウン、ブラックです。ガンゾや土屋鞄のコードバンモデルと比べるとカジュアルな印象で、水に濡れても水膨れになる心配がなく、傷や汚れがついても経年変化とともに目立たなくなっていきます。価格も比較的手に取りやすい設定です。

ハンドメイド|革と糸の色を選べる馬蹄型コインケース

馬蹄型コインケース メインこの見出しでは、当工房が製作する馬蹄型コインケースをご紹介します。僕はRYOTA MIYAGIという名前で、ハンドメイドの財布工房を運営しています。

当工房が手がける「馬蹄型コインケース」も、馬の蹄鉄のようなカーブを描くフォルムを、直角に貼り合わせた革を手縫いで仕立てる「駒合わせ縫い」で作り上げた一品です。これまでの見出しでも触れた通り、開いた際に中身が見渡しやすく、小銭を探す手間が少ないのもこのコインケースならではの特徴です。

サイズは縦約7.5cm×横約7.5cm×厚さ約1.5cmと、コンパクトながら手に持ったときの収まりも良く、コインは15〜20枚程度を収納できます。価格は¥10,000(送料無料)です。

素材には、イタリアンレザーの「マヤショルダー」を使用しています。イル・ポンテ社が植物タンニン鞣しで仕上げたヌメ革で、銀面をヤスリがけすることで、マットな手触りと独特の毛羽立ちが生まれています。この仕上げ方は、先ほどご紹介したブランド「sot」が扱うプエブロレザーと同じものです。適度なコシがありながらも柔らかく扱いやすい一方、使い込むほどに艶やかなスムース調へと変化し、色味が濃くなっていくエイジングも楽しめます。

また、革と糸の色を選べるのも、当工房の馬蹄型コインケースの魅力のひとつです。商品ページに色見本として掲載している画像を参考に、革はキャメル、ブラウン、ブラック、ターコイズブルー、ダークグリーンの5色から、糸はホワイト、ブラック、グレー、ブラウン、ピンク、パープル、ダークグリーン、ターコイズ、グリーン、キャメルの10色から、それぞれお選びいただけます。組み合わせ次第で表情が変わるので、自分だけの一つを見つける楽しみも味わっていただけます。

作り方|馬蹄型コインケースは手間と時間の積み重ね

馬蹄型コインケース 側面ここでは、僕自身の馬蹄型コインケース製作を振り返って、特に難しさを感じたポイントを解説します。

一つ目は、縫い穴の数と間隔を合わせる工程です。ケースの内側と外側でカーブの形状が合っていることはもちろん前提ですが、それ以上に難しいのが、縫い合わせるパーツ同士で、縫い穴の数と間隔をピッタリ合わせておくことでした。

馬蹄型コインケースの製作では、パーツ同士で縫い穴の数が合わなくなった場合、片側の針だけを再度穴に通して辻褄を合わせる「目を盗む」という方法が取られることもあります。ただ、それだと耐久性が多少なりとも落ちてしまいます。そうならないよう、型紙製作の段階から、自分が持っている菱目打ち(縫い穴を開ける工具)の間隔(4.3mmほど)に縫い穴の数を合わせるようにしました。

馬蹄型コインケース 手に持った状態二つ目は、曲線形状の革の裁断です。他の財布でも曲線部分を裁断することはありますが、財布全体で見ればごくわずかです。一方、馬蹄型コインケースは、裁断箇所のほぼ全てが曲線になります。カッターで裁断する際も、一度で切ることはせず、2度3度と刃を沿わせながらゆっくり丁寧に進めています。

三つ目は、接着剤が目立たないようにする工夫です。蓋部分と側面部分に駒合わせ縫いのための縫い穴を開ける際は、ずれを防ぐため、あらかじめ接着剤で貼り合わせておきます。このとき接着剤がケースの外側にはみ出すと、仕上がりの見栄えが大きく損なわれてしまいます。

通常の財布作りでは、貼り合わせた後にコバを磨くため、接着剤を革の外側に向かって塗ることができます。しかし馬蹄型コインケースの場合はそれができません。そのぶん、より丁寧な手間が求められます。

これらの準備段階をしっかり踏まえていれば、駒合わせ縫いという縫い合わせの工程そのものは、それほど難しくないというのが実感です。結局のところ、一つひとつの工程を丁寧に積み重ねていくことに尽きます。

キャッシュレス化が進む時代に、小銭入れの製作にこれだけの手間と時間をかけ、その分価格も高くなる。それは、ある意味で非合理なことなのかもしれません。それでも、その非合理さを楽しみ、受け入れられるだけの余裕が、作り手にも必要なのだろうと感じています。

まとめ|おすすめ?馬蹄型コインケース

ここまで、馬蹄型コインケースについて構造から購入先、作り方まで見てきましたが、最後に本記事の内容を簡潔にまとめます。

– 金具を使わない独特な構造ゆえに見慣れなさはあるものの、出し入れのしやすさやフィット感に優れ、使いにくさは慣れで解決できる範囲のものです
– ヨーロッパのハイブランドでは廃盤や取り扱い縮小が進み、無印良品も撤退しており、馬蹄型コインケースは世界的にニッチな存在になりつつあります
– ガンゾ(GANZO)、土屋鞄、ソット(sot)といった日本製ブランドでは、駒合わせ縫いを採用した馬蹄型コインケースが今も展開されています
– 革と糸の色を選べる当工房のハンドメイドの馬蹄型コインケースもおすすめで、自分だけの一つを持つ楽しみが味わえます
– 曲線に沿った縫い穴合わせや裁断、接着剤の処理など、製作には細やかな手間と時間の積み重ねが必要です

見慣れない形状や比較的高額な価格ゆえに敬遠されがちな馬蹄型コインケースですが、その独特な魅力を知った上で、ぜひ手に取ってみてほしいアイテムです。

▼当工房の馬蹄型コインケース

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