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正直、売れないです…つなぐマーケット|他サイトとの違いをショップ目線で検証

正直、売れないです…つなぐマーケット

僕はハンドメイド財布の個人工房を運営しています。基本的には当サイトで販売していますが、このブログを作成する5ヶ月ほど前から、1型の財布をCreema、minne、iichi、そしてつなぐマーケットといったハンドメイド作品のマーケットプレイスでも販売するようになりました。

集客については、これらのサイトへ自分から行うことは一切しておらず、広告などのプロモーション機能も使用していません。集客や販売は、各サイト側の仕組みにお任せしている状態です。

その結果として、Creemaを中心に、つなぐマーケット以外のサイトではポツポツと売れています。ところが、つなぐマーケットだけは、今のところ一つも売れていません。売れないというより、そもそも見られていない、反応がないという感じです。

同じくハンドメイド作品を扱うサイト同士で、同じ商品を出品しているにもかかわらず、なぜこのような違いが生まれるのか。気になったので、自分なりに理由を整理してみることにしました。ショップを運営する立場から見えてきたことを、このブログでまとめていきます。

記事のポイント
  • サイト規模が小さい
  • 市場はすでに飽和状態
  • 決済手段が少ない

売れない…つなぐマーケット

・怪しい?つなぐマーケットの実態と体験談
・出品数の差も売れにくい要因?サイト規模を比較
・Creemaとminneの2強で市場はすでに飽和状態
・口コミは見つかる?SNSでの評判を調査
・決済はクレジットカードだけ|支払い方法の少なさ
まとめ|売れない…つなぐマーケット
怪しい?つなぐマーケットの実態と体験談

怪しい?つなぐマーケットの実態と体験談つなぐマーケットという名前を聞いたことがあっても、実際にどんなサイトなのか詳しく知らないという方は多いかもしれません。中には「聞いたことがないサイトだけど、ちゃんとしたところなのか」と不安を感じる方もいるのではないでしょうか。ここでは、つなぐマーケットの基本情報や成り立ちを整理しつつ、僕自身が利用する中で実際に体験した出来事についても紹介します。

つなぐマーケットの基本情報と成り立ち

つなぐマーケットは2023年2月1日に設立された、ハンドメイド作品のオンラインマーケットです。アクセサリーやバッグ、財布など幅広いジャンルの作品が販売されています。運営会社は「きもの365株式会社」で、ハンドメイド専業の企業ではなく、オンラインで着物をレンタルしたり購入したりできるECモールを2018年7月から運営している会社です。

では、なぜ着物関連の企業がハンドメイドのマーケットプレイスを立ち上げたのでしょうか。公式noteによると、2020年に降りかかったコロナ禍による着物業界へのダメージは予想以上に大きく、そのような状況を打開するために何かできないかと考えたそうです。そして、着物から派生して、着物以外の別の「何か」を自由に作っている人たちをつなげられる場所を作る。たどり着いた答えが「つなぐマーケット」だったとのことです。

参照:つなぐマーケット公式note

このような経緯からもわかる通り、つなぐマーケットはまだまだ歴史が浅いサイトです。Creemaやminneと比べると、認知度もかなり低い印象があります。

加えて、つなぐマーケット公式サイトの下部には「令和2年度第3次補正 事業再構築補助金により作成」という見慣れない記載があります。これは、国のコロナ対策補助金「事業再構築補助金」を使って作られたサイト、という意味のようです。一度きりの補助金プロジェクトとして作られた側面があるようで、今後の展開が少し疑問に感じる要素でもあります。

こうした要因から、つなぐマーケットに対して怪しいという印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、サイトそのものが決して怪しいわけではないと僕は考えています。そもそも、つなぐマーケットはハンドメイド作品を売買する場所を提供しているサイトで、その作品のクオリティは販売者によってまちまちです。これはCreemaやminneでも同じことが言えますし、個人間取引であるハンドメイド特有のリスクという感じです。

実際に届いた不審なメッセージ

一方で、サイトを利用する上で実際に気になる出来事もありました。昨今、ウェブサイトの利用にあたっては、不審なメッセージやメールが届くこともしばしばあります。つなぐマーケットでも、僕のアカウントに以下のようなメッセージが届いたことがあります。

差出人の名前:テクニカルボット

メッセージの内容の一部抜粋:
「お客様のアカウントにおいて、不審なアクセスが確認されました。セキュリティ保護のため、アカウントの確認手続きをお願いいたします。以下のリンクより手続きを完了してください(※実際はリンクが貼られていました)。24時間以内に手続きが確認できない場合、アカウントが一時的に制限され、出品や購入、メッセージの利用ができなくなる可能性がございます。ご不明な点がございましたら、サポートまでお問い合わせください。つなぐマーケット サポートチーム」

このメッセージは明らかに不審なもので、つなぐマーケットサポートチームが送信しているものではありません。実際、つなぐマーケット公式サイトでは、メッセージフォーム内に、不審なメッセージが届いた場合の案内として「事務局からURL付きのメッセージをお送りすることはございません」という旨の記載をしています。

不審なリンクを開かないというのは、どのサイトを利用する上でも言えることです。そうした基本的なことに気をつけていれば、つなぐマーケットも、それほど大きなリスクなく利用できるサイトだという印象を受けています。

出品数の差も売れにくい要因?サイト規模を比較

同じようにハンドメイド作品を出品できるサイトなのに、なぜつなぐマーケットだけ売れにくいのか。その理由の一つとして、サイトそのものの規模の差が挙げられます。ここでは、出品数やアプリの有無といった観点から、各サイトを比較してみます。

このブログ作成時点で、つなぐマーケットの全作品の検索結果として表示されるのは28,670件です。これに対し、Creemaは3,624,825件、minneは2,028,313件、iichiは387,581件となっています。Creemaとminneの出品数は桁違いで、iichiでも40万件近い出品数があることを考えると、つなぐマーケットは誰でも出品できるハンドメイドマーケットプレイスでありながら、サイトの規模としてはとても小さいことがわかります。

この出品数の差は、購入者側にとっても出品者側にとっても影響があります。マーケットプレイスは「商品数の多さ=検索で欲しいものが見つかる確率」に直結するため、出品数の差がそのまま購入機会の差になります。一方、出品者側の視点で見ても、出品数の少なさは不利に働きます。Creemaやminneは「出店者が多い→作品が多い→買い手が集まる→さらに出店者が集まる」という好循環ができていますが、つなぐマーケットのように出品数が少ない段階では、作家側から見ても「売れるかわからないマーケットに新規出店するメリット」が薄く感じられているのかもしれません。

では、販売手数料についてはどうでしょうか。出品者にとって気になる販売(成約)手数料は、Creema、minne、つなぐマーケットがいずれも10%程度であるのに対し、iichiでは20%と高めです(出品者・作り手の場合)。この数字だけを見るとつなぐマーケットにも分がありそうですが、実際のところ、出品者に選ばれているのはiichiの方という結果になっています。iichiはより本物志向という雰囲気があり、落ち着いたサイトのデザインなどは僕も好きです。結局のところ、手数料の安さよりも「売れる場所かどうか」の方が重要ということなのかもしれません。

さらに、Creema、minne、iichiにはいずれもスマホアプリがありますが、つなぐマーケットにはありません。購入者にとっても出品者にとっても日常的に触れる接点が少ないことは、サイトの規模がなかなか大きくならない一因と言えそうです。

Creemaとminneの2強で市場はすでに飽和状態

Creemaとminneの2強で市場はすでに飽和状態つなぐマーケットだけが苦戦しているように見えても、実はハンドメイドのマーケットプレイスという市場全体が、すでに厳しい状況にあります。ここでは、市場の現状と、つなぐマーケットが今後取り得る方向性について考えてみます。

ハンドメイドのマーケットプレイスという市場に関しては、すでに勝者がほぼ決まり、上位企業によって寡占化された成熟市場という感じになっています。世界最大級のハンドメイドマーケットプレイスであるEtsyを模して日本でも複数の企業が参入したものの、現在メジャープレイヤーとして生き残っているのはGMOペパボの「minne」とクリーマの「Creema」の2社だけだと指摘されています(iichiに関しては、台湾発のPinkoiの傘下に入っています)。

実際、なくなった・撤退した日本のハンドメイドサイトも少なくありません。一例を挙げます。

– 「dクリエイターズ」:NTTドコモが提供。2016年6月にサービス終了
– 「tetote(テトテ)」:minneへサービス統合する形で、2018年6月にサービス終了
– 「ハンズ・ギャラリーマーケット」:東急ハンズが運営。2020年12月にサービス終了
– 「マルシェル(Marchel by goo)」:NTTレゾナント(goo)が運営。2024年1月にサービス終了

こうした経緯からもわかるように、minne・Creemaという2強にユーザーも作家も出品数も集約され、新規プレイヤーが入り込む隙間がほぼ消えたという感じです。ゼロから追いつくには、すでに集約された出品数・認知・SEO・出店者コミュニティを覆す必要がありますが、現状、つなぐマーケットを見ても、Creemaやminneと比べてどのあたりが強みなのかというのがよくわからない印象です。

また、ハンドメイド作家自身がBASEなどを使って自分のショップとして直接販売する選択肢も増えており、マーケットプレイス同士の競争だけでなく、プラットフォーム型マーケットプレイス自体の相対的な存在感が薄まっている面もありそうです。僕自身もWordPressで作ったこのサイトで販売するようになってからは、Creemaやminneなどは出品する作品を絞るなど、限定した使い方をするようになりました。

総じて、ハンドメイドのマーケットプレイス市場自体が飽和状態であり、それぞれのショップの自社サイトという選択肢もあることを踏まえると、つなぐマーケットに関しては、総合型ハンドメイドECよりも、運営元のリソースを活かした地域特化、例えば長野やきもの関連企業の強みを活かした和装・工芸ジャンル特化のような、ニッチ差別化の方が勝ち筋があるのかもしれません。

口コミは見つかる?SNSでの評判を調査

口コミは見つかる?SNSでの評判を調査実際に使っている人の声を知りたいとき、多くの人はSNSで口コミを検索するのではないでしょうか。そこで今回、つなぐマーケットに関する口コミをXやInstagramで調べてみました。

まずXから見ていきます。出品者・購入者どちらの投稿も探してみましたが、2024年ごろの投稿が数件見つかる程度で、最近のものはほとんど見つかりませんでした。つなぐマーケットの公式アカウントはXにもありましたが、このブログ作成時点(2026年10月)で確認できる最新の投稿は2025年2月6日です。しばらく更新が止まっており、あまり活用できていない印象を受けます。

補足すると、つなぐマーケット公式noteの投稿も、新着記事の投稿が1年前と記載されていました。また、つなぐマーケット公式サイトには特集ページが少しありますが、ブログ機能を積極的に活用している様子なども見受けられません。

続いてInstagramを見てみると、こちらでも、つなぐマーケットの公式アカウントが見つかりました(フォロワー数4751人)。
こちらは現在も数週間に一度程度のペースで、出品されている作品についての投稿が続けられています。ただ、Instagram上でも、出品者・購入者の方による口コミというのは、なかなか探しても見つからないという感じでした。

口コミが見つかりにくいのには、もう一つ理由があるように感じています。それは「つなぐマーケット」という名前そのものの難しさです。初めて名前を聞いた時から、どこか固有名詞ではないような印象がありました。「つなぐ」という言葉が一般的すぎることが影響しているのかもしれません。実際、このブログ作成時点で、Googleの検索でも、Xでも、Instagramでも、つなぐマーケットと検索すると、百貨店の高島屋が開催する「つづくつなぐマーケット」という、名前は似ているけれど何も関係ない別のものが表示されるという状況になっています。そうしたことも、認知度が上がらない理由の一つかもしれません。

決済はクレジットカードだけ|支払い方法の少なさ

決済はクレジットカードだけ|支払い方法の少なさ欲しい決済方法がないことで、購入を諦めてしまった経験がある方は少なくないのではないでしょうか。つなぐマーケットにも、実はそうした課題があります。ここでは、決済手段の少なさがもたらす影響と、実際に僕が体験した不便さについて紹介します。

つなぐマーケットに出品されている作品を購入する場合の決済手段は、サイト開設時からこのブログ作成時点まで、「クレジットカードのみ」です。この点も、売れない・売れにくさの理由の一つになっているのではないかと思います。

離脱率に直結する

オンラインショッピングでは「欲しい決済方法がない」ことが、カゴ落ちの主要因の一つとしてよく挙げられます。特に日本では、クレジットカードを持たない・使いたくない層が一定数存在しており、コンビニ払い・銀行振込・キャリア決済・スマホ決済などの選択肢がないと、その層をまるごと取りこぼすことになってしまいかねません。

実際、僕はハンドメイド財布の個人工房として、当サイトで商品の販売をしています。WordPressにKomojuという決済プラグインを連携させており、支払い方法としてクレジットカード、Google Pay、Apple Pay、PayPay、メルペイ、楽天ペイ、ペイディ、au PAY、Pay Easy、コンビニ払い、銀行振込をご利用いただけるようになっています。

個人のサイトでもこれくらいの支払い方法を用意できることを考えると、つなぐマーケットのような企業のECサイトが、支払い方法としてクレジットカードしか用意していない、または用意できていないのはなぜなのか、疑問に思うところです。minneやCreemaでも、クレジットカードに加えてコンビニ、銀行振込、キャリア決済など多様な決済手段が提供されています。

怪しい・信頼性の印象にも影響

決済手段の少なさは「サイトの規模が小さい」「開発リソースが薄い」ことの表れとして購入者に伝わりやすく、特に初めて利用するサイトでは「大手のショッピングサイトなら選べるはずの決済方法がない」こと自体が不安材料になり得るかもしれません。

もちろん、決済手段を増やしても、そもそもサイトへの流入や比較検討の土俵に乗る機会が少なければ、効果は限定的とも言えます。これは複数ある不利要因の一つに過ぎませんが、今一つ運営側の意図を測りかねるポイントです。

ポイントで全額支払える場面でもカード情報の入力が必要

つなぐマーケットでは、会員登録をした際に300ポイントもらえます。僕は以前、それを利用して、試しに300円ちょうど(送料込み)で買えるものを購入してみようとしたことがあります。合計金額300円の買い物に対し、300円分のポイントを使うため、支払いの合計金額は0円になります。

しかし、つなぐマーケットの決済画面では、合計金額が0円になるときでも、クレジットカードの情報を入力しないと注文を完了させられません。とても不便に感じますし、試しに買ってみようという気持ちにためらいが生まれてしまうように感じました。

まとめ|売れない…つなぐマーケット

これまで紹介してきた内容を踏まえ、つなぐマーケットがなぜ売れにくいのか、その要因を簡潔に振り返ります。

– 運営元は着物業界の企業であり、補助金を活用して立ち上げられた経緯や不審なメッセージが届いた体験はあるものの、サイト自体が怪しいわけではない
– 出品数やサイト規模、アプリの有無などの面で、Creemaやminneなどの大手サイトと比べて見劣りする
– ハンドメイドマーケットプレイス市場自体がすでに集約された飽和状態にあり、新規プレイヤーが入り込む余地が少ない
– 口コミが見つかりにくく、サイト名(つなぐマーケット)の一般的すぎる響きも認知度の低さにつながっているかもしれない
– 決済手段がクレジットカードのみに限られており、新規購入のハードルになっている可能性がある

こうして振り返ってみると、つなぐマーケットが売れにくい背景には、単一の原因ではなく複数の要因が重なっていることがわかります。数年後にどのようなサイトになっているか、また確認してみたいと思います。

▼僕がつなぐマーケットやCreemaで販売している財布

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