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落とした財布が見つかる確率は?日数は?絶望しなくても良いかもしれない理由まで丁寧に解説

路上で財布を落とした際にすべきこと

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財布を落とした瞬間、頭が真っ白になる。ポケットやバッグの中を何度も確認し、「まさか、どこかにあるはず」と自分に言い聞かせる。しかし現実は冷酷で、財布は見当たらない。身分証、キャッシュカード、クレジットカード、そして現金。生活に必要なものがすべて詰まった財布を失った絶望感は、経験した人にしかわからないでしょう。

「もう戻ってこないかもしれない」「悪用されたらどうしよう」「手続きが面倒すぎる」——不安が次々と押し寄せてきます。しかし、本当に絶望する必要があるのでしょうか?

実は、日本は世界でも類を見ないほど落とし物が戻ってくる国です。この記事では、落とした財布が実際にどのくらいの確率で見つかるのか、見つかるまでにどのくらいの日数がかかるのか、そして万が一見つからなくても絶望しなくても良い理由について、僕自身の実体験を交えながら詳しく解説していきます。

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記事のポイント
  • 返還率80%以上
  • 1日以内が最多
  • 再発行可能多数
  • 警察へ届出が重要

落とした財布が見つかる確率は?|前編

・日本で落とした財布が見つかる確率は?
・落とした財布が見つかるまでの日数は?
・財布を落としたら絶望的?実は再発行できるものがほとんど
・おまじないで財布が戻ってくる?
・財布を落としたこととスピリチュアルの関係性
日本で落とした財布が見つかる確率は?

日本で落とした財布が見つかる確率は?まず本題から。日本で落とした財布が見つかる確率は、実際どのくらいなのでしょうか?

日本では落とした財布が見つかる確率は非常に高く、約80%以上が手元に戻ると言われています。より詳しい統計データを見ると、さらに驚くべき数値が明らかになります。

警視庁の統計データが示す高い返還率

警視庁の統計によると、2018年に遺失届が出された財布約40万件に対し、警察に届けられた財布は約37万件で、届出率は93%に達しています。そして最新の令和6年(2024年)のデータでも、遺失届が出された財布は367,654点、拾得届として警察に届けられた財布は343,791点と、一貫して高い届出率が続いています。さらに、拾得された財布のうち232,659点が落とし主に返還されたという記録もあります。

ただし、財布本体と比べると中身の現金の返還率は若干低くなります。2018年のデータでは、遺失届額が84.1億円に対し、拾得届額が38.4億円で、返還率は約46%でした。一方、2022年度の兵庫県警のデータでは、拾得された現金9億8千万円のうち約7割程度が落とし主に返還されたという報告もあり、地域や状況によって差があるようです。

世界でも際立つ日本の誠実さ

日本の返還率の高さは国際的にも際立っています。米ミシガン州立大学の社会実験によると、東京では携帯と財布を合わせて約9割が拾得物として届けられましたが、ニューヨークでは6%ほどに留まったという結果が出ています。この圧倒的な差は、国民の誠実さと警察の遺失物管理システムの整備という、両輪によって支えられているのです。

僕は10代の頃に一度だけ財布を落としたことがありますが、その時も無事に見つかりました。あの時のことを振り返っても、確かに見つかる確率が高いのだろうということは納得がいきます。以降の見出しでは、落とした財布が見つかるまでの日数や見つけ方、警察から連絡が来た場合の対応手順など、僕の実体験を踏まえながら解説していきます。

落とした財布が見つかるまでの日数は?

落とした財布が見つかるまでの日数は?高い確率で戻ってくることはわかった。では、実際に何日くらいで見つかるのだろうか?財布を落とした人なら誰もが気になる疑問です。

最も多いのは「1日以内」

一般的に、日本では落とした財布が見つかるまでの期間は「1日以内」が最も多いとされており、落としたその日に財布が戻ってくることが多いと言われています。1日以内に見つかるというのはかなり早いという感じがしますが、これは拾った人がすぐに届けてくれる日本ならではの傾向と言えるでしょう。

しかし、時間が経つにつれて発見率は急激に低下する傾向にあるようです。経験談などからは、1日で見つからなかった場合、2日目以降は見つかる確率が大幅に下がり、日数が経過するほど見つかりにくくなるとされています。5日を過ぎると見つかる確率はさらに低下し、現実的に発見は厳しくなるという声もあります。

また、見つかるまでの日数は状況や環境によっても異なります。ショッピングモールなどの人目が多い場所では比較的早く届けられる傾向にある一方、人通りの少ない場所では時間がかかる可能性もあります。

早めの行動が何より大切

では、なるべく短い日数で、尚且つ高い確率で見つけるためにはどうすれば良いのでしょうか?答えはシンプルです。落とした可能性のある場所をある程度探して、見つからないと判断したら速やかに警察に届け出ること。落としてしまったその日のうちに届け出ることで、見つかる可能性を高めることができます。

ただし、警察に遺失届を出した後の連絡については、状況によって異なることも知っておくべきでしょう。落とし物に関する事務作業や引き継ぎに時間がかかり、財布を落としてから警察に引き渡され連絡が来るまでにどうしても時間がかかってしまうケースもあります。特に、拾った人が施設(店舗や駅など)に届け、その施設がさらに警察に届けるという二段階のプロセスがある場合、連絡までに数日かかることもあります。

僕が財布を落としたときも、無くした当日のうちに警察に届出を出しました。見つかったという連絡が警察の方からあったのは無くして3日後ぐらいだったように思います。振り返ってみれば、あの時も、無くした当日のうちに警察に届出を出したというのが一つのポイントだったんだろうなと思います。

財布を落としたら絶望的?実は再発行できるものがほとんど

財布を落としたら絶望的?実は再発行できるものがほとんどポケットに入っているはずの財布が入ってない。あの瞬間の焦りと不安は、今でも鮮明に覚えています。

僕も以前、財布を落とした時は正直、絶望しました。その後見つかったからまだよかったものの、そもそも見つからなかったらもう人生終了なのか?そんな不安が頭をよぎったのです。

多くの人が経験する絶望感

Yahoo!知恵袋などのインターネット上の質問サイトを見ても、財布を落としたことによる絶望体験に関する投稿が数多く見られます。

ある大学生は、学生証、免許証、保険証、定期券などが入った財布を都会で落としてしまい、「明後日から大学があるのに学校に行けない」「財布のことが頭から離れなくて、勉強も携帯も何も手につかない」と深刻に悩んでいました。また別の方は、6万円入りの財布をクレジットカードやキャッシュカードと共に落とし、一ヶ月ほど落ち込んでいたそうです。

このように、財布を落とした直後は誰もが大きなショックを受け、絶望的な気持ちになるのは当然のことなのです。

冷静に考えれば再発行できるものばかり

しかし、冷静になって考えてみると、財布を落としたからといって人生が終わるわけではありません。確かにショックは大きいですし、不便なことも多いでしょう。でも、現金を除けば、財布の中身のほとんどは再発行が可能なものばかりです。

免許証は運転免許センターや警察署で、保険証は健康保険組合や市区町村で、学生証は学校の窓口で再発行できます。クレジットカードやキャッシュカードはカード会社や銀行に連絡すれば対応してもらえますし、定期券も駅の窓口で再発行手続きが可能です(一部有料の場合あり)。

手続きは確かに面倒ですし、時間もかかります。しかし、どれも必ず再発行できるものなのです。

経験を次に活かす

財布を落としてしまう理由のほとんどは、自分の不注意によるものです。僕自身もそうでした。この経験を教訓にして、今後は同じことを繰り返さないよう、財布の管理方法を見直すことが大切です。

財布を落としたことは確かに辛い出来事ですが、絶望する必要はありません。日本では高確率で財布が戻ってきますし、万が一戻ってこなくても、ほとんどのものは再発行できます。落ち着いて、一つずつ対処していけば大丈夫です。

おまじないで財布が戻ってくる?

おまじないで財布が戻ってくる?「財布が戻ってくるおまじない」

財布を落として不安な気持ちになった時、藁にもすがる思いでこんなキーワードを検索する人もいるでしょう。実際、インターネット上では財布が戻ってくるためのおまじないが多数紹介されています。

おまじないの実態

よく紹介されているのは、財布を無くした場所で手を合わせ、心の中で「財布よ、早く戻ってきてください。私はあなたを大切にします」と願う方法や、新月の夜に窓辺に立ち、手を合わせて財布が戻ってくることを願うといったものです。また、お稲荷様に祈る方法や神社でお参りをするというスピリチュアルなアプローチ、さらには「清水の音羽の滝に願かけて 失せたる○○(紛失物)無きにあらず」と唱えるという昔ながらの言い伝えもあるようです。

ただし、これらは科学的根拠のない民間信仰や心理的な安心を得るための方法です。信じる心を持ちながら根気強く続けることが大切とされていますが、これは心理的な効果に過ぎません。おまじないをすることで心を落ち着けたり、不安な気持ちを和らげたりする効果が期待できるという点が、本質的な役割と言えるでしょう。

現実的な対処こそが最重要

心の支えとして悪いものではありませんが、おまじないだけに頼るのは現実的ではありません。最善の方法は、財布を失くした直後にすぐ警察や財布を落とした場所(ショッピングモールなどの施設で落とした場合)に問い合わせをすることです。

つまり、おまじないは心の不安を和らげる心理的な儀式としての役割はあるものの、実際に財布を取り戻すには警察への届け出や落とした場所への問い合わせといった具体的な行動が必要なのです。日本では世界的にみても高い返還率があります。おまじないよりも適切な手続きを取ることが、最も確実で効果的な方法と言えるでしょう。

ちなみに、僕は財布を無くした時、このようなおまじないは一切しませんでした。不安な気持ちを抱えながらも、冷静に現実的な対処を優先したのです。警察に届け出を出し、落とした可能性のある場所に連絡をする。届出をしたあとは、半分諦めの気持ちもあり、それ以上あまり気にしていませんでした。しかし、それが結果的に財布が戻ってくることに繋がったのだと思います。

財布を落としたこととスピリチュアルの関係性

財布を落としたこととスピリチュアルの関係性おまじないの話と似ていますが、財布を落としたことに「スピリチュアルな意味がある」と考える人もいます。

スピリチュアルな観点では、財布を落とすという出来事にどのような意味があると解釈されているのでしょうか。

ポジティブな解釈

スピリチュアルの世界では、財布を落とすことを前向きに捉える解釈がいくつかあります。

財布はお金や財産と深く関係があり、一度落としても後日ちゃんと戻ってくるということは金運アップを表しているとされています。また、財布を落とした現象は「その持ち主に取り付いていた厄を落としてくれた」ということで、これから起こるはずだった災いから守ってくれたことを示すという解釈もあります。持ち主の悪い運気を浄化してくれる作用があるとも言われているのです。

さらに、財布を落とすことは「お金に対する執着を手放す」ときであるという意味があり、ネガティブなエネルギーから解放されるという考え方もあります。加えて、古いものを手放し、新しいものを迎え入れるサイン、人生の転換期を迎えているというメッセージと解釈されることもあるようです。

警告としての解釈

一方で、財布を落とすことを警告のサインと捉える解釈もあります。

お金を落とすことは自分の不注意や注意力の散漫さ、心の乱れに気づくきっかけを与えるものとされます。日常が忙しくストレスを抱えていると冷静さを失いやすいという意味があると言われています。また、財布を落とすことはあなたの豊かさや安定が一時的に揺らいでいることを意味し、何かを見落としているかもしれず、大切なことに気付かないまま過ごしているかもしれないという警鐘であるとも考えられています。

財布が戻ってきた場合の意味

失くしたものが戻ってくることは幸運の兆しであり、宇宙からのサポートや幸運の波に乗っている兆し、願いが叶う前兆など、ポジティブな意味を持つとされています。困難な状況に直面しても、見えないサポートが常にあり、必要なものを与えてくれることを示唆しているという解釈もあります。

さらに、財布を落として戻ってきたことで、周囲の人の優しさや家族、友人、恋人の存在に改めて感謝することができ、そうすることでさらに心が豊かになっていくというメッセージが込められているとされます。

これらはあくまでスピリチュアルな信念体系における解釈であり、科学的根拠はありません。おまじない同様に、心理的な不安を和らげたり、前向きな気持ちを持つための一つの考え方として存在しています。大切なのは、スピリチュアルな意味を求めることと並行して、警察への届け出など現実的な対処もしっかり行うことだと思います。

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落とした財布が見つかる確率は?|後編

・お金抜かれた|財布を落とした実体験
・無くした財布の見つけ方
・路上で財布を落とした際にすべきこと
・警察から連絡|財布を落としたとき
・防犯カメラを確認してもらえる?財布を落としたとき
まとめ|落とした財布が見つかる確率は?
お金抜かれた|財布を落とした実体験

お金抜かれた|財布を落とした実体験これまで何度か触れてきましたが、ここで僕自身が財布を落とした時の実体験を詳しくお話しします。

18歳か19歳の頃、2010年代前半の話です。結論から言うと、あの時、確かに財布は戻ってきました。財布は。しかし、中に入れていた現金は戻ってこなかったのです。

警察からの連絡

財布を無くしてから数日後、警察署から電話がかかってきました。紛失の届出を出していた財布が見つかったという連絡です。僕は喜んで、警察署まで取りに行きました。

そこで案内された部屋に入った時、警察の方から「財布の中に何を入れてましたか?」と聞かれました。僕は「保険証と、ポイントカード、5000円札が一枚、小銭が数百円くらいだったかなと思います」と答えました。すると警察の方は、少し残念そうな表情で、神妙な感じで「保険証とかは無事なんですけど、現金は入ってなかったんです」と言ったのです。

財布は、僕が落とした場所(路上)から数百メートル離れた場所にあるホームセンターのトイレの中にあったそうです。警察に届けられた時点で現金は入っていなかったとのこと。つまり、お金だけ抜き取られたということでした。

複雑な気持ち

僕の気持ちとしては、財布が見つかってよかったという気持ちが半分、でもお金は無くなったのかという気持ちが半分でした。財布を無くした時は美容室に向かう道中で、その美容室で必要になる金額しか入れていなかったため、金銭的なダメージはそれほど大きくありませんでした。

しかし、財布を届けてくれるなんてありがたいなあという気持ちでいたところに、急に現実を突きつけられた感じがして、何とも言えない気持ちになったのをよく覚えています。警察の方は「犯人が見つかったら連絡します」というようなことを言っていましたが、おそらく見つからないだろうなあと思っていました。そしてあれから10年以上経ちました。

この経験から学んだこと

統計上、日本では落とした財布が見つかる確率は高いとされていますが、実際に落とした財布が見つかること自体が運が良かったと言えます。その上で、中身まで無事だったら超幸運だと思います。

この経験以降、僕は財布に大金を入れないよう心がけています。必要最小限の現金だけを持ち歩き、クレジットカードなども分散して管理するようになりました。若い時の懐かしく、苦い思い出です。

無くした財布の見つけ方

無くした財布の見つけ方無くさないのがベストであるのはわかっていても、無くしてしまう時というのは思いがけず訪れてしまうもの。そんな時、どう行動すれば良いのでしょうか。

まずは落ち着いて思い出す

財布が見つからないと気づいた時は、誰もが焦ってしまいます。しかし、まずは落ち着いて、最後に財布を使った場所や時間を思い出してください。紛失から時間が経っていない場合は、自分で探すことで見つかる可能性があります。

よくある紛失場所から順に探していきましょう。自宅周辺なら、家の中(バッグ、ポケット、テーブルの上、ソファやベッドの隙間、洗濯物の中など)、玄関周辺、車の中(シートの下や隙間)を確認します。外出先にいる場合でも、自宅に近い場所なら一度自宅に戻って確認することをおすすめします。無くしたというより、そもそも持ってきていなかったという場合もあるためです。

施設への問い合わせと警察への届け出

心当たりのある場所を探しても見つからない場合は、立ち寄った店舗や施設に電話で問い合わせてみてください。拾得物として保管されている可能性があります。

それでも見つからない場合は、最寄りの警察署または交番で遺失届を提出してください。拾った人が警察に届けてくれた時に連絡が来る、カードなどを不正利用された場合の証明として必要になる、警察に届けられた遺失物は3ヶ月間保管されるといったメリットがあります。落としたその日のうちに届け出ることで、見つかる確率が高まります。

不正利用を防ぐ緊急手続き

思い当たる場所を探しても見つからず、警察などに届け出た時点で、後に見つかるとしても、見つかるまでに空白時間ができることはほぼ確実です。その間の不正利用を防ぐため、キャッシュカード、クレジットカード、電子マネーカードなどが含まれる場合は、発行元や携帯電話会社に連絡し、速やかに利用停止の手続きを行ってください。

無くした場合の見つけ方と言っても、特別変わった方法があるわけではありません。基本的には、思い当たる場所を探して回るということになります。

しかし、最近では財布に入れられる紛失防止タグというものがあります。AppleのAirTagやMAMORIOなどの製品で、これを財布に入れておけば、スマホと連携させて財布の場所を追跡することが可能です。今後の紛失防止策として検討してみるのも良いでしょう。

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路上で財布を落とした際にすべきこと

路上で財布を落とした際にすべきこと僕が以前財布を落とした際も、どこかのお店や施設の中ではなく、路上でした。なぜなら、紛失したことに気づくまで、どこのお店にも入っていなかったからです。

しかし、これは厄介で、「路上」というのではあまりにも捜索範囲が広すぎます。ひょっとしたらあの辺りだったかもと思い当たる場所に行っても、そう簡単には見つからないでしょう。では、路上で財布を落とした場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?

警察への遺失届が最優先

路上で落とした場合は、捜索範囲が広すぎて自力で見つけるのは極めて難しいのが現実です。路上で落とした可能性が高い場合は、特にスピーディーに警察へ出向くべきです。

財布を拾った人が警察に届けてくれたときに警察から持ち主に連絡が来ますし、日本では落とした財布が見つかる確率は80%以上と高く、警察に届けられる可能性が高いからです。

現金の金額が100万円未満の場合、一部の都道府県では警察の行政手続オンラインで届出を提出できます。わざわざ警察署に行けない場合でもすぐに対応できる便利な方法です。ただし、全都道府県が対応しているわけではないため、事前に確認が必要です。

実際の届け出は思ったより簡単

ネットでもできるということはわかりましたが、操作画面などがやや煩雑に感じられます。財布を無くして焦っている時だと尚更そう感じられそうです。対応していない都道府県もあることなどを考えると、直接、交番や警察署に出向くのが一番良いかなと思います。

僕の場合は、最寄りの交番を訪れて、入り口で「財布を落としてしまったんですけど…」と伝えただけでした。あとは、警察官の方が「遺失届」の書面を出してきてくれて、どこにどのようなことを記入するか、落とした財布にキャッシュカードは入っていなかったか、など丁寧に聞いてくださったので、とてもスムーズにことが運んだのを覚えています。思っていたよりずっと簡単でした。

警察への遺失届と並行して、キャッシュカードやクレジットカードなどが入っていた場合は、速やかに利用停止の手続きを行ってください。路上で落とした場合は、自力での捜索に時間をかけすぎるより、早急に警察へ遺失届を提出して、善意の拾得者からの届け出を待つ方が賢明です。日本の高い返還率を考えれば、諦めずに届け出ることが重要だと言えます。

警察から連絡|財布を落としたとき

財布を落とした時、警察から連絡が来るのは財布が見つかった時です。しかし、なぜ自分の財布だとわかるのでしょうか?その仕組みを詳しく見ていきましょう。

遺失届による照合システム

財布の持ち主を特定する方法は、主に2つあります。

一つ目は、遺失届を出していた場合の照合システムです。警察に届けられた落とし物は、遺失者を探すために照合調査を行うという仕組みになっています。遺失届の内容が担当警察官によってコンピュータへ登録され、探している遺失物がすでに届けられていた場合や、新たに届けられた落とし物がデータの検索にヒットすれば、本人としての確認が行なわれた後、引き取ることができます。

財布の場合、財布の形や名称、ブランド名などの特徴、現金(紙幣や硬貨の数、種類)、カード類(カードの名義など)など、財布に入っていた物をできるだけ詳しく記入することで照合精度が上がります。逆に言えば、遺失届が提出されないと、照合等ができず、落とし主に連絡が取れない場合があります。

僕が財布を無くした時も、遺失物届けの記入が終わった時点で、交番の方が電話で、該当する落とし物がないか警察署の担当部署に確認してくれていました。この時点ではまだ届いていませんでしたが、後日見つかって連絡をもらうことができました。

身分証からの特定

二つ目は、財布の中に身分証が入っていた場合です。身分証明書が入っている場合は、遺失届がなくても持ち主を特定できます。運転免許証、マイナンバーカードなどに記載されている氏名や住所から本人を特定し、警察から電話で連絡が来ます。

財布ではありませんが、同様に10年以上前、一度自転車を盗まれたことがあります。駐輪場に停めていたはずが気づいたらなくなっていました。その当時、他のことでも忙しくて盗難届を、自転車を盗まれてから2日ほど出していませんでした。そしたら警察から電話がありました。「自転車盗まれてませんか?」というものでした。

僕の自宅からほど近い飲食店に置きっぱなしになっていたことから、そのお店から警察の方に電話があったようです。自転車に名前と住所を書いたシールを貼ってあったことから連絡できたようでした。その後、その飲食店の方にお詫びをして、自転車を受け取りに行ったのが、少し懐かしくも苦い思い出です。

警察への届出と、持ち主の個人情報を示すもの、両方あると最も確実に持ち主を特定できます。しかし、どちらか一方だけでも持ち主の元に戻ることもあるのですから、日本の治安の良さや拾得物システムの整備を感じます。

防犯カメラを確認してもらえる?財布を落としたとき

防犯カメラを確認してもらえる?財布を落としたとき僕が財布を無くした時、現金だけ抜き取られていました。その財布は僕が落とした場所「路上」から少し離れた場所にあるホームセンターのトイレにあったそうです。

当時は、現金だけ取られたのは残念だなあという感じで終わってしまったのですが、今振り返ってみれば、防犯カメラを見てもらえば、誰がお金を抜き取ったのかわかったのかな?とふと思いました。

トイレの防犯カメラ設置について

まず、トイレの個室内をカメラで撮影することは違法となり、プライバシーの侵害にあたります。これは当然のことと言えます。

しかし、トイレの出入り口や手洗い場付近への設置は、個室に入る人が映らないように配慮すれば、プライバシーに配慮しながら防犯力を高められるとされています。つまり、ホームセンターのトイレの入口付近に防犯カメラがあった可能性はあります。出入り口にカメラを設置すれば、トイレを利用する全ての人の姿を記録できるため、誰が財布を置いたのか特定できたかもしれません。

防犯カメラで捜査してもらえるのか

実際のところ、警察に届けを出したとしても、すぐに防犯カメラの確認手続きが行われるとは限りません。日本では落とし物は拾い主が善意で届けてくれる場合が多いため、警察の捜査は「待ち」が基本となるのが実情のようです。

防犯カメラ確認の条件としては、財布の遺失届ではなく、被害届が受理された場合に警察の捜査が行われます。ただし、防犯カメラの映像を精査しても犯人特定に至らないケースも多く、また録画期間は一週間程度と短いため、時間が経過していると映像が残っていない可能性もあります。

さらに、店舗側の協力が必要なことや、落とし物で現金が抜かれた程度だと警察の捜査リソースが割かれにくいという現実もあります。

僕が被害届を出せなかった理由

当時、被害届を出していれば、防犯カメラを確認してもらえた可能性はあったと思います。でも、僕は被害届を出せませんでした。

警察の方から被害届を出しますか?と聞かれて、出しますと答えて書類に記載を進めていたのですが、財布を無くした時間に関して、記憶が曖昧になっていて2つの時間帯を書いてしまいました。それが理由で、被害届を受理してもらえなかったのです。もし被疑者が見つかったら連絡しますと言われ、そこで終わってしまいました。

後々調べてみると、申告内容が曖昧である場合は、警察は被害状況を確認することができないため、被害届を受理することができないという原則はありました。しかし、少し時間帯がずれている程度では、事件の本質(現金が抜き取られた事実)には影響しないはずとのこと。

どうやら僕のケースは、路上で落とした財布で捜査範囲が広い、防犯カメラの確認に手間がかかる、犯人特定が困難、数日経過しているといった理由から、実質的には「手間がかかる割に解決が難しい」と判断され、時間の曖昧さを口実に受理を断られた可能性があるようです。

粘り強く交渉することもできたようですが、被害額は5000円程度だったので、この先同じことを繰り返さないという勉強代のような感じでこの件は幕を閉じました。

警察に届け出る際は、できるだけ正確な情報を伝えることが重要です。

まとめ|落とした財布が見つかる確率は?

ここまで、落とした財布が見つかる確率や対処法について、実体験を交えながら解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

– 日本で落とした財布が見つかる確率は約80%以上と非常に高く、警視庁のデータでも93%の届出率を記録している
– 落とした財布が見つかるまでの日数は1日以内が最も多く、日数が経過するほど発見率は低下する傾向にある
– 財布を落としても絶望する必要はなく、現金以外の中身(免許証、保険証、学生証、各種カードなど)はほとんど再発行が可能
– おまじないは心理的な安心を得るための方法であり、科学的根拠はない
– スピリチュアルな解釈も存在するが、これらも科学的根拠のない信念体系における考え方の一つ
– 実体験として、財布は戻ってきたが現金だけが抜き取られていたケースがあり、中身まで無事なら超幸運と言える
– 無くした財布を見つけるには、心当たりのある場所を探し、見つからなければ速やかに警察に遺失届を提出することが重要
– 路上で財布を落とした場合は、自力での捜索より警察への遺失届提出が最優先
– 警察からの連絡は、遺失届による照合システムと身分証からの特定という2つの方法で行われる
– 防犯カメラの確認は被害届が受理されれば可能だが、捜査の優先度や手間の問題から必ずしも積極的に捜査してもらえるとは限らない

日本の高い返還率を考えれば、財布を落としても絶望する必要はありません。適切な手続きを取れば、戻ってくる可能性は十分にあるのです。

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