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ハンドメイドの革財布おすすめです!人気ブランド厳選&作り方まで|財布の個人工房ブログ

ハンドメイドの革財布おすすめです

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革財布を探していると、「ハンドメイド」という言葉をよく目にするようになりました。でも、どのブランドが本当に手仕事にこだわっているのか、何を基準に選べばいいのか、調べるほど迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。

大量生産品にはない個性や温もりを求めて革財布を探している方、ハイブランドではなく「作りで勝負している財布」に興味がある方、あるいは自分で作ってみたいという方まで、このブログではそれぞれの目的に合った情報をお届けします。

国内外のおすすめブランドの紹介から、ハンドメイドとは何かという定義の整理、さらには作り方や道具・素材の選び方まで、財布工房を運営している僕が実際の経験をもとにまとめました。

記事のポイント
  • ハンドメイドの定義を解説
  • 国内外のおすすめブランド紹介
  • レディース・メンズ両方を網羅
  • 作り方・道具・革の選び方も

ハンドメイドの革財布おすすめです|前編

・ハンドメイドとは?その定義について
・キプリス|日本製メンズ財布ブランド
・チマブエ|日本製のメンズ革財布
・工房系ハンドメイドブランド集結|メンズレザーストア
・RYOTA MIYAGI|僕が作るハンドメイドの革財布
ハンドメイドとは?その定義について

ハンドメイドとは?その定義について「ハンドメイドの革財布」と聞くと、手作業で丁寧に作られたものというイメージが浮かびますが、実はこの言葉、少し曖昧さを含んでいます。

革財布はほぼすべてが何らかの形で手作業を含んでいます。ミシンを使うにしても人が操作しますし、裁断・貼り合わせ・仕上げのどこかに必ず手が入ります。海外の安価な製品も、国内の製品も、基本的には手作業で作られています。つまり「手作業で作ること=ハンドメイド」という定義は、実質的にほぼすべての製品に当てはまってしまい、言葉として機能しなくなります。

では、何がハンドメイドらしさを決めるのでしょうか。革財布の文脈でハンドメイドと呼ぶにふさわしい要素は、大きく2点あると考えています。

1点目は、機械で代替できる工程をあえて手作業にしていることです。手縫いがその最もわかりやすい指標で、針と糸を使って一針ずつ縫う技法はミシンで完全に再現することはできず、強度や風合いも変わります。コバ(断面)の磨きを手作業で行うかどうかなど、省力化できるのにしない、という選択にも職人性が出ます。

2点目は、工程の大半を一人または少人数が担っていることです。大量生産では工程ごとに分業されますが、ハンドメイドと呼ばれる製品は、裁断から仕上げまでを一人の作り手が通して手がけていることが多いです。

価格についても触れておくと、ハイブランドの価格にはブランドイメージやマーケティングコストが含まれますが、ハンドメイド品はその分が価格に反映されない分、作業コストが素直に価格に出ます。手頃な価格で買えるものの中にも、ハイブランドより手がかかっているものは多くあります。

こだわる方に向けた定義としては、「機械化・分業化できる工程をあえて手作業で行い、作り手の技術と判断が随所に介在している財布」と整理できます。「手作業か否か」ではなく、「どこまで機械に頼らない選択をしているか」が本質です。この視点を持っておくと、これから紹介するブランドや財布の見方も変わってくると思います。

キプリス|日本製メンズ財布ブランド
キプリス|日本製メンズ財布ブランド

キプリスより

先ほど「機械化できる工程をあえて手作業で行う」ことがハンドメイドの本質だとお伝えしましたが、その体現といえるブランドの1つが、キプリス(CYPRIS)です。

製造から販売まで一貫して手がけており、実店舗は大阪の大丸心斎橋店の直営店をはじめ全国の百貨店でも展開しています。百貨店バイヤーズ賞(繊研新聞社主催)をトータル19回受賞しており、百貨店のバイヤーからも長く評価されてきた実績があります。

職人技へのこだわり

工房には、鞄・ハンドバッグ・小物技術認定(皮革部門)1級の資格を持つ職人が多数在籍しており、この道50年以上のマイスターが技術者集団を率いています。

注目したいのが、日本古来の技法を積極的に取り入れている点です。内側の角を菊の花のような形に整える「菊寄せ」など、使用感には直接関係しなくても美しさや丁寧さにこだわる仕事が随所に見られます。糊にも日本の水のりを使用しており、西洋のゴムのりと比べて持続力に優れるという細部へのこだわりも徹底しています。また、ハニカム構造のカード収納「ハニーセル®」で特許を取得しており、他のブランドにはない独自の設計も持っています。

素材と財布の種類

キプリス 日本製 ハンドメイド革財布

キプリスより

素材のラインナップも幅広く、コードバン・ブライドルレザー・ボックスカーフ・シュリンクレザーといった定番から、クロコダイル・リザードなどのエキゾチックレザー、藍染革・漆仕上げといった和の素材まで揃っています。独自開発のオリジナルレザー「シラサギレザー」を使った財布も人気シリーズの1つです。財布の種類も長財布・二つ折り・コンパクト財布・小銭入れ・マネークリップと一通り揃っており、素材と形の組み合わせから自分好みの1本を選ぶ楽しさがあります。

価格帯はおおむね1万円台〜3万円台が中心で、コードバンやエキゾチックレザー使用品は4万〜5万円台になるものもあります。

こんな方におすすめ

ロゴを大きく主張するブランドではなく、革そのものや作りで勝負しているため、ブランドの見せびらかしより「知る人ぞ知る良いもの」を好む方に響きやすいです。素材のラインナップが豊富なので、革の種類から財布を選びたい方にも向いています。贈り物としても、百貨店バイヤーが長年推してきた実績があるため、センスある贈り物を探している方にも選びやすいブランドです。

日本のクラフトマンシップが培ってきた革製品ブランド キプリス

チマブエ|日本製のメンズ革財布
チマブエ|日本製のメンズ革財布

チマブエより

キプリスと並んで、日本製メンズ革財布を語るうえで外せないブランドがチマブエ(CIMABUE)です。1997年創業で、製造も純粋な日本製。「真に美しいものは静かに語る」という哲学を軸に、派手なロゴや装飾をあえて排除した、素材と作りで勝負するアプローチが特徴です。

製作と素材へのこだわり

全製品が国内工房でのハンドメイドで、裁断・漉き・縫製・磨きのすべての工程に職人の手技が貫かれています。大量生産の効率よりも「丁寧な時間と革との対話」を優先するという姿勢は、ブランドとして明確に打ち出しているものです。

アニリンコードバン ラウンドファスナー二つ折り財布|チマブエより

アニリンコードバン ラウンドファスナー二つ折り財布|チマブエより

素材の吟味にも力を入れており、世界各地の皮革産地を訪れ、職人が手で確かめながら1枚1枚選んでいるとのことです。使い込むほど艶と色調が深まるイタリア製バケッタレザーのプエブロレザーやマルゴー、美しい光沢の日本製アニリンコードバンといった定番素材に加え、クロコダイル(ナイルクロコ・藍染め・墨染め)、象革、サメ革、エイ革(ガルーシャ)など希少なエキゾチックレザーも充実しています。漆シリーズのような和の加工も取り入れており、素材の幅はかなり広いです。

アイテムは長財布・ミドルウォレット・二つ折り・ミニ財布・マネークリップ・コインケース・フラグメントケースと幅広く展開しています。価格帯は牛革系のスタンダードラインが2万円台〜3万円台後半、コードバンや象革などプレミアム素材は4万〜5万円台、クロコダイルなどのハイエンドは10万円を超えるものもあります。

キプリスとの違い

キプリスが百貨店での実店舗展開や受賞実績を通じて広く認知されているのに対し、チマブエは東京にショールームを持つものの、どちらかといえばオンライン中心で静かに展開しているブランドです。「知る人ぞ知る」という性格が強く、ロゴを目立たせないブランド姿勢とも一致しています。価格帯は全体的にチマブエのほうがやや高めで、素材のラインナップも象革やエイ革など希少素材に踏み込んでいる点が異なります。

ロゴより素材と作りの質感で財布を選びたい方、経年変化を楽しみたい方、あるいは個性的な希少素材に興味がある方にとって、国内では珍しい選択肢を提供しているブランドです。

厳選された上質素材を日本の職人技で優美に仕立てた革製品【CIMABUE チマブエ】

工房系ハンドメイドブランド集結|メンズレザーストア
工房系ハンドメイドブランド集結|メンズレザーストア

メンズレザーストアより

キプリスやチマブエが「ブランドの財布を買う」場所だとすれば、「メンズレザーストア」は少し異なる選び方ができる場所です。

個人の革職人や小規模工房のブランドを厳選して集めたセレクトショップ型のオンラインストアで、複数の職人・ブランドの作品がギャラリーのように並んでいます。チマブエも出店していますが、それ以上に、個人の職人工房が手がけるメンズ財布が多数出品されているのが特徴です。

作り手の顔が見えるブランドが揃っている

lampan ハンドメイド革財布 メンズレザーストア

メンズレザーストアより

出品している職人の多くが「一人でほぼ全工程を手がける」スタイルで、まさにハンドメイドの本質に近い形といえます。北海道・札幌の真鍋千明さんが一人で全工程を手作業で手がける「lampan(らんぱん)」、静岡・磐田の生熊俊介さんが設計から製作・販売まで一貫して行う「IKUMA(イクマ)」、革製品の修理職人出身の長谷川青矢さんが素材と仕立てへのこだわりから立ち上げた「BRUSH(ブラッシュ)」など、作り手の顔と背景が見えるブランドが揃っています。

素材は各工房・ブランドによって異なりますが、植物タンニン鞣しの国産・ヨーロッパ産の牛革やコードバンなど、本格的な素材を扱うブランドが多い印象です。価格帯は1万円以下から10万円以上まで幅広く、受注製作形式を採用しているブランドも多いため、生産ロスを抑えるサステナブルな仕組みも意識されています。

こんな方におすすめ

「どのブランドにするか」ではなく「どの職人の作品にするか」という視点で財布を選びたい方に向いています。作り手のストーリーや哲学を知った上で選ぶという体験ができる場所で、革財布を一種の作品・一点物として捉える方に刺さりやすいです。

ハンドメイド財布を扱うオンラインモールとしてはCreemaやminneが広く知られていますが、MLSはメンズ革財布に特化し、掲載ブランドをサイト側が審査・厳選しているため、より本格的な作品が集まっています。

日本製レザーブランド正規店【Mens Lether Store】

RYOTA MIYAGI|僕が作るハンドメイドの革財布

ここまでいくつかのブランドを紹介してきましたが、実はこのブログの投稿者である僕自身も、ハンドメイドの革財布を製作・販売しています。店名はRYOTA MIYAGI、僕の本名です。服飾専門学校の工芸課程で学んだ技術などを活かしながら、2022年ごろから製作を始めました。

素材について

扱っている素材は大きく分けて2つ、本革とクリアPVCです。

RYOTA MIYAGI ハンドメイド革財布 素材の説明本革はイタリアンレザーのマヤショルダーを中心に使用しています。イタリアの老舗タンナー「イル・ポンテ社」が作る植物タンニンなめしの牛革で、吟すり加工と呼ばれる表面処理が最大の特徴です。革の銀面をわざとヤスリで荒らしたようにムラっぽく仕上げることで、マットでアンティークな独特の風合いが生まれます。

もう一方のクリアPVCは、ポリ塩化ビニルと呼ばれるプラスチックの一種です。透明性があるため中身が見えるデザインが作れること、柔軟性・耐水性・耐久性を備えていることが特徴で、本革とはまた異なる魅力があります。

アイテムと製法

RYOTA MIYAGI ハンドメイド革財布キャッシュレス時代に適したコンパクト財布を中心に、コインケースやカードケースも製作しています。本革製品は縫製を施しているものが基本で、縫製があるアイテムはすべて手縫いです。一部の本革製品とクリアPVCの財布はシームレス(縫い目がない)仕上げとなっており、縫い目があるものもないものも、一つ一つ手作業で裁断・組み立てをしています。

カラーは本革・クリアPVCともに豊富に揃えています。本革はブラック・ブラウン・キャメル・ネイビー・グリーン・ターコイズブルーなどを展開しており、バイカラーや4色を組み合わせたカラーリングのアイテムもあります。クリアPVCはオレンジ・レッド・イエロー・ピンク・グリーン・ブルー・パープルネイビー・チョコブラック・ホワイト・クリアの10色展開です。

価格は本革が¥4,000程度から1万円台後半まで、売れ筋アイテムに絞ると¥4,000程度から1万円しない程度です。クリアPVCは最も高価なものでも¥6,000程度となっています。手縫いの本革財布は、かかっている手間に対して手頃な価格になっていると思います。すべて受注製作・送料無料です。

僕が作るハンドメイド財布

ハンドメイドの革財布おすすめです|後編

・エポイ|おすすめの日本製レディースブランド
・ナガタニ|おすすめの日本製レディースブランド
・レディースにも人気|イルビゾンテの革財布
・作り方は?ハンドメイドの革財布
・手作りキットや革の選び方は?
まとめ|ハンドメイドの革財布おすすめです
エポイ|おすすめの日本製レディースブランド

ここからは、レディース向けのブランドを紹介していきます。

エポイ|おすすめの日本製レディースブランド

エポイより

1917年(大正6年)創業の東京の皮革袋物メーカー・AJIOKA.が2004年に立ち上げたのがエポイ(Epoi)です。100年以上にわたる職人技術と美意識を土台に持ちながら、現代女性のライフスタイルに寄り添う形で展開しています。

大きなロゴや派手な装飾をあえて持たず、素材と作りで勝負するブランド姿勢はキプリスやチマブエと共通していますが、エポイが特に際立っているのは色へのこだわりです。「うすはな」「くじゃく」「ひすい」「だいだい」といった日本の伝統色をベースにしたカラーネームが並んでおり、コレクションごとにも異なる革の表情を打ち出しています。シキ(四季を連想させる豊富なカラー展開)、リツ(上品な質感のミニマルデザイン)、タック(柔らかく丸みのあるフォルム)など、素材とテクスチャーへのこだわりがコレクション名にも表れています。

エポイ ハンドメイドのレディース革財布

エポイより

財布は長財布・二つ折り・三つ折り・ミニ財布・フラグメントケースと一通り揃っており、価格帯は財布で3万円台〜4万円台が中心です。ハイブランドと比べるとお手頃な価格帯といえます。

日本の伝統色や和の美意識を革製品に求める方、ロゴブランドではなく品のある佇まいのものを探している方に特に響くブランドです。ビジネスからプライベートまで使えるタイムレスなデザインが揃っており、100年以上続くメーカー直系という背景もあるので、長く使えるものに安心感を求める方にも選びやすい一ブランドといえます。

Epoiの財布を見る

ナガタニ|おすすめの日本製レディースブランド
ナガタニ|おすすめの日本製レディースブランド

ナガタニより

エポイが色と素材の豊かさで選ぶ楽しさを提供するブランドだとすれば、ナガタニ(NAGATANI)は品質と実績の確かさで選ぶブランドといえます。

1968年創業のハンドバッグメーカーを母体とする日本製レザーブランドで、長年にわたり国内他ブランドのOEM・ODM生産を手がけてきた技術力が土台にあります。1993年にはクリントン大統領夫人への就任祝いバッグの別注製作、2006年には皇太子妃雅子さまへの皇室別注バッグの製作を手がけた実績があり、隠れた皇室御用達ブランドとしても知られています。ニューヨーク・ロンドン・パリでの展示会出展経験もあり、国際的にも評価を受けているブランドです。

創業以来一貫して国内生産にこだわり、「いつまでも変わらない美しさ」をコンセプトに掲げ、流行に左右されないタイムレスなデザインを志向しています。

素材とアイテム

SAHO ナガタニの日本製ハンドメイドレディース革財布

SAHO|ナガタニより

人気の主力長財布「SAHO」に使われている革は、ドイツの老舗タンナー「WEINHEIMER(ワインハイマー)」が手がけるキップシュリンクレザーで、世界のハイブランドでも採用されている最高級素材です。ファスナーにもYKKの最高級金属ファスナー「EXCELLA(エクセラ)」を使用するなど、パーツすべてに妥協がありません。

「SAHO」はラウンドファスナー式で、カードポケット12枚・マチ付きのポケット4つと収納力も充実しています(2026年3月時点:47,300円)。通常モデルは単色展開で、バイカラーの限定モデルも展開しています。そのほかにも、薄く端正なデザインと機能性を兼ね備えた「CACHEE」(2026年3月時点:46,200円)や「FRUGAL」(2026年3月時点:42,900円)など、財布全体では4万円台が中心の価格帯です。

皇室・国賓への納品実績という裏付けのある品質を求める方、世界のハイブランドも採用する素材を日本の職人の手仕事で仕立てた財布を探している方に向いています。デザインがシンプルでさりげない高級感があるため、性別や年代を問わず長く使い続けたい方にも適したブランドです。

本格派レザーブランド「NAGATANI」

レディースにも人気|イルビゾンテの革財布
レディースにも人気|イルビゾンテの革財布

イルビゾンテより

エポイやナガタニとはまた異なる魅力を持つブランドとして、イル ビゾンテを紹介します。1970年代にフィレンツェで創業したブランドで、エレガントさやラグジュアリー感よりも、革そのものの素朴な魅力を前面に出したクラフト感が特徴です。メンズ・レディース問わず幅広い層に支持されています。

素材と製作へのこだわり

イタリア有数の革の産地であるサンタ・クローチェ地方の老舗なめし工場で、ケブラチョ・ミモザ・栗などの植物タンニンを使って100%天然素材でなめされた革を使用しています。化学薬品に頼らないベジタブルタンニン鞣しの工程は手間がかかる分、独特の赤みがかった温かみのある色調と、柔らかさと張りが共存したナチュラルな風合いを生み出します。

すべての製品は職人によるハンドメイドで仕上げられており、1点1点微妙に風合いや色味が異なります。「個体差をあえて活かす」というブランドの姿勢は、工業製品的な均一さよりも手仕事の温もりを優先するものです。

ヌメ革のエイジング

イル ビゾンテを語るうえで外せないのが、エイジング(経年変化)です。染色をしないヌメ革は、使い始めの淡いベージュから飴色へと時間をかけて変化していきます。使う頻度や環境によって変化の仕方も異なるため、同じ財布でも持ち主によって全く違う表情に育っていくのが特徴です。傷や雨の跡も「汚れ」ではなく「使った記憶」として革に刻まれていく、という考え方がブランドの根底にあります。

財布のラインナップは二つ折り・三つ折り・長財布・がま口・コインパースなど幅広く、L字ファスナーの二つ折りミニ財布やがま口タイプなど、かわいさと使いやすさを両立したアイテムが揃っています。価格帯はコインケースやカードケースなどの小物が5,000円前後から、二つ折り財布が15,000〜25,000円前後、長財布が25,000〜30,000円前後が目安です。イタリア製のハンドメイド革製品としては、比較的手の届きやすい価格帯に収まっています。

革を「育てる」楽しみを求めている方に特に向いているブランドです。買った瞬間が完成形ではなく、使い込むほど自分だけの一点ものになっていく過程を楽しめる方には、これ以上ない財布といえます。装飾はバッファローのロゴ刻印のみというシンプルなデザインなので、トレンドに左右されず長く使い続けられます。

一方で、最初から完璧な仕上がりを求める方や傷や色ムラが気になる方には、やや合わないこともあります。ヌメ革は繊細で水や汚れに弱い面もあるため、革のケアを楽しめるかどうかも選ぶ際のポイントになります。

作り方は?ハンドメイドの革財布

作り方は?ハンドメイドの革財布ここまでおすすめのブランドを紹介してきましたが、「自分で作ってみたい」という方もいるかもしれません。財布工房を運営している僕から、少しアドバイスをお伝えします。

作り方をざっくりまとめると、革を切って、貼って、縫う。基本はこの3工程だけです。始める前に「何を揃えれば?」「どこから学べば?」と情報を集めすぎて動けなくなる方は多いですが、まずはこの3工程さえ覚えれば財布は作れます。完成度を上げるためのこだわりポイントは他にもありますが、それらは数をこなして失敗しながら覚えていく方が身につきやすいです。

学ぶ方法

とりあえず1個作れればいいという方には、YouTubeが最も手っ取り早い方法です。財布の作り方を解説した動画が数多く公開されており、自分のペースで繰り返し見ながら進められます。

道具を揃える前にまず体験したい方や、失敗を減らしながら学びたい方には、対面のレザークラフト教室という選択肢もあります。地域によって開催状況は異なりますが、講師に直接質問しながら進められるため、独学とは違う学びやすさがあります。

いずれにしても、革財布の製作に関する技術や知識を幅広く網羅的に学ぼうとする必要はありません。まずは自分のお気に入りの財布を1つ作ることを目標に、必要なことから覚えていけば十分です。

手作りキットや革の選び方は?

道具については、最初は初心者向けの一式セットであればどれでも問題ないと思います。結局のところ自分に合っているかどうかが重要で、最初からぴったり合う道具が揃うことはあまり現実的ではありません。小さくて軽い道具が好きな人もいれば、しっかりとした重さのある道具の方が好きな人もいるなど、好みは人によって分かれます。

一式セットには通常含まれていませんが、僕から一つおすすめしたい工具があります。革包丁ではなくカッターを使う方に向けて、グランツカッター(グランツ・エクストリームカッター)です。革包丁は構造上もともと刃がブレないのに対し、通常のカッターは刃を出すと本体との間に微妙なガタつきがあり、細かい部分をカットする際にズレや引っかかりの原因になります。グランツは独自の固定機構でこの刃ブレを完全に排除しており、革包丁とカッターの差を最大限に埋めてくれる工具です。

革の選び方と購入について

道具と同様に、革選びも最初のうちは迷いやすいポイントです。結論からいうと、安い革(質の低い革)は避けた方がよいと思います。質の低い革を綺麗に仕上げるよりも、質のよい革を使って作る方が、綺麗な財布に仕上げる上では簡単です。質の悪い革は作業効率まで悪くしてしまうことがあります。

素材はイタリア製の牛革がおすすめです。一例を挙げると、銀すり加工が施されていて個性的な風合いのマヤショルダー/マルゴー(油分多め)、柔らかい革を求める方にはアリゾナなどがあります。色については、ブラック・ブラウン・ネイビー・ダークグリーンなど濃いめのカラーの方が、製作中の汚れや小さな傷が目立ちにくいのでおすすめです。

購入先の一例として、オンラインで買えるレザークラフトぱれっと・革のミヤツグ・レザーワークス・愛産商会・KAWAMURA LEATHERなどがあります。いずれも問屋としての取り扱いであるため、同じ革であれば品質に違いはありません。取扱商品や送料無料の条件など店舗ごとに細かな違いがあるので、比較しながら選んでみてください。

買い方については、A4サイズなどのカットレザーと、半裁と呼ばれる大判サイズに大きく分けられます。カットレザーはその場では安く済みますが、ds単価で見るとかなり割高になります。半裁で購入して余ってしまった場合でも、フリマサイトでの需要が意外とあるため、半裁での購入をおすすめします。

まとめ|ハンドメイドの革財布おすすめです

最後に、このブログで紹介した内容をまとめます。

– ハンドメイド革財布の本質は「機械化できる工程をあえて手作業で行い、作り手の技術と判断が随所に介在していること」
– キプリスは日本古来の職人技と豊富な素材ラインナップが揃う、コスパの良い本格志向の日本製メンズブランド
– チマブエは「真に美しいものは静かに語る」という哲学のもと、希少素材と経年変化にこだわる日本製メンズブランド
– メンズレザーストアは作り手の顔と背景が見える工房系ブランドを厳選したセレクトショップ型のオンラインストア
– RYOTA MIYAGIはこのブログの投稿者である僕が製作する、イタリアンレザーとクリアPVCを使ったハンドメイド革財布
– エポイは日本の伝統色をベースにしたカラーと和の美意識が際立つ、100年以上の歴史を持つ日本製レディースブランド
– ナガタニは皇室・国賓への納品実績を持つ、品質と実績の確かさで選ぶ日本製レディースブランド
– イル ビゾンテはヌメ革のエイジングを楽しむ、イタリア発のクラフト感あふれるブランド
– 革財布の作り方の基本は「切って、貼って、縫う」の3工程で、YouTubeや対面教室を活用しながら1つ作ることを目標にするのがおすすめ
– 道具は初心者向けの一式セットから始め、革はイタリア製の質のよいものを選ぶことが、綺麗な仕上がりへの近道

ハンドメイドの革財布には、ブランドの個性も、作り手の哲学も、そして自分で作る楽しさも詰まっています。この記事が、あなたにぴったりの一つを見つけるきっかけになれば幸いです。

▼僕が作るハンドメイドの革財布

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