「VANSって、自分の年齢で履いても大丈夫なんだろうか？」
スニーカー売り場でVANSを手に取りながら、そんな不安を感じたことはありませんか？ストリート系のイメージが強いこのブランド、30代、40代、50代になっても履けるのか、周りからどう見られるのか——気になる方も多いはずです。
実は、僕自身も10年ほど前、ABCマートでアルバイトをしていた経験があります。毎日VANSを販売する中で見えてきたのは、想像以上に幅広い年齢層のお客様がVANSを選んでいるという事実でした。
このブログでは、VANSの年齢層について、実体験やYahoo!知恵袋での声、芸能人の愛用例などを交えながら、徹底的に解説していきます。「40代や50代でも大丈夫？」「芸能人は本当に履いているの？」「どんな人が選ぶブランドなの？」——そんな疑問に、すべて答えていきたいと思います。
年齢を理由にVANSを諦める前に、ぜひこのブログを最後まで読んでみてください。あなたの足元の選択肢が、きっと広がるはずです。
- VANSの年齢層の実態
- 芸能人の愛用事例
- 履く人の共通点とは
- 日本企画とUSA企画
目次
VANSの年齢層｜前編
VANSとはどんなブランド？何が良い？
VANS公式ストアより
まずはVANSの歴史や概要から見ていきましょう。
VANSは1966年にカリフォルニア州アナハイムで、ポール・ヴァン・ドーレンらによってデッキシューズのメーカー兼ショップとして創業されました。現在はアメリカの大手アパレルメーカーVFコーポレーションのグループブランドとなっています。
ブランド名は「ヴァンとその仲間たち」が由来で、キャッチフレーズの「OFF THE WALL」は、スケートボーダーが空のプールの壁を使って空中技に挑む際のスラングに由来しています。
日本でのVANSの販売体制は、少し独特です。ABCマートが国内総代理店および商標使用契約を締結して企画・生産・販売を行う一方で、VANS公式オンラインストア（www.vans.co.jp）も存在し、こちらはVFジャパン株式会社が運営しています。つまり、日本のVANS市場は、VFジャパン（グローバル本社の直系）とABCマート（ライセンシー）という2つのプレイヤーが共存する、やや複雑な構造になっているのです。
基本的にはABCマートは日本企画品が中心、VANS公式サイトはUSA企画品が中心という棲み分けがあります。ただ、実店舗が全国各地に多数あることから、多くの方に馴染みがあるのはABCマートでしょう。
VANSの魅力・良い点
VANSというブランドが半世紀以上も愛され続けてきた理由は、いくつかの明確な強みにあります。
まず、スケートボード文化との深い結びつきです。1970年代前半に、現在「AUTHENTIC」として知られるモデルが、カリフォルニアのスケートボーダーたちの間で人気を博しました。その理由は、頑丈な作りと特製のワッフルソールにありました。このワッフルソールは優れたグリップ性能を発揮し、スケートボードに求められる機能を高いレベルで満たしていたのです。
次に、豊富なラインナップと手頃な価格という点も見逃せません。比較的安価でありながら、豊富なバリエーションや有名ブランドとのコラボレーションにより世界中で愛されています。
さらに、多様なスタイルへの対応力も魅力です。スケートボードだけでなく、サーフィン・スノーボード・モトクロスなど様々なエクストリーム系スポーツの製品も手がけています。また、メンズ・レディース・キッズと幅広い展開をしている点も、このブランドの懐の深さを物語っています。
代表的なモデル
VANSには数多くのモデルがありますが、ここでは特に代表的な5つを紹介します。
オーセンティック｜ABC-MARTより
AUTHENTIC（オーセンティック）は、最もシンプルで最初期のモデルです。履き口にクッションがないため、足元をすっきりと見せられます。シンプルでミニマルなデザインのため、どんなスタイルにも合わせやすく、きれいめなパンツとの相性が抜群です。
エラ｜ABC-MARTより
ERA（エラ）は、オーセンティックを改良し、履き口にパッドを入れて履きやすくしたモデルです。両者の違いは履き口にあります。オーセンティックは履き口に何も入っていないため見た目がスッキリしているのに対し、エラは履き口にパッドが入っているため、ややボリューム感があります。
オールドスクール｜ABC-MARTより
OLD SKOOL（オールドスクール）は、サイドの「ジャズストライプ」が特徴的で、耐久性の高いスウェードを採用したモデルです。単色のカラーでもキャンバス地との対比が際立ちます。
スリッポン｜ABC-MARTより
SLIP-ON（スリッポン）は、紐のないスリッポンタイプです。シューレースの無いシンプルなデザインと着脱のしやすさが最大の魅力で、タンの両サイドにエラスティックバンドを装備することで着脱しやすさとフィット感を両立しています。チェッカーボード柄はVANSを象徴するパターンの一つとなりました。
スケートハイ｜ABC-MART
SK8-HI（スケートハイ）は、1978年に「Style 38」という名前で誕生した、足首を保護する機能を備えたハイカットスニーカーです。当時すでにエラやオールドスクールといった人気モデルがありましたが、どちらもローカットモデルであったために、足首の保護という点では不十分でした。そこでVANSが発売したのが、このハイカットモデルです。オールドスクールの要素に足首を固定するアンクルパッドを施し、よりスケボーに適したシューズとして生まれました。
VANSはストリートカルチャーに根ざしたブランドとして、シンプルでありながら機能性に優れ、様々なスタイルに合わせやすいという特徴を持っています。次の見出しからは、このVANSの年齢層について具体的にみていきたいと思います。
30代メンズにとってのVANSの魅力
このブログを書いている僕自身が30歳ということもあり、まずは30代メンズの視点からVANSの魅力について考えてみたいと思います。
結論から言えば、VANSは30代メンズにこそおすすめしたいブランドです。むしろ年齢を重ねた大人だからこそ、その魅力を最大限に活かせると言えます。
シンプルなデザインなので、カジュアルからきれいめまで幅広いスタイルに合わせやすいのが特徴です。デニムやチノパンはもちろん、テーラードジャケットとの組み合わせも違和感なく決まります。この汎用性の高さは、様々なシーンで活躍する30代にとって大きな武器になります。
30代になると、作り込みすぎないリラックスした着こなしが似合う年齢です。VANSのスニーカーは程よいカジュアルさで、大人の余裕を感じさせるスタイリングができます。
ストリート色が強いVANSですが、30代の大人っぽい雰囲気を保ちつつ履きこなすことも十分可能です。シックなコーディネートにあえてVANSを合わせることで「抜け感」を演出できるのです。例えば、黒のスラックスにシンプルな白シャツ、そこにオールドスクールのブラックを合わせれば、カジュアルダウンしすぎない大人のスタイルが完成します。30代の肩肘張らない休日スニーカーとしても最適です。
オールドスクールやエラなどの定番モデルは、流行に左右されないタイムレスなデザインです。一足持っていれば長年活躍してくれます。これは「若作り」ではなく「時代を超えた定番」を選んでいるということ。また、他のプレミアムスニーカーブランドと比べて手の届きやすい価格帯（¥5,000~¥10,000程度）も魅力です。複数色揃えたり、気軽に履き替えたりできるのも嬉しいポイントです。
ブラックやネイビーなどの落ち着いた色を選べば、30代の大人っぽいコーディネートにもしっくり馴染みます。派手な色に挑戦するのも良いですが、まずは定番カラーから始めるのがおすすめです。
実際のところ、VANSは幅広い年代を対象としたブランドで、「30代には若すぎるのでは」などと気にする必要は全くありません。30代のレディースでももちろん問題ありません。大切なのは年齢ではなく、VANSが好きかどうか、自分のスタイルに合っているかどうかです。
そして何より、30代だからこそ、VANSのシンプルさと歴史的背景を理解し、「抜け感」として上手に取り入れることができます。これが「大人のVANS」の楽しみ方であり、30代メンズにとってのVANSの真の魅力だと言えるでしょう。
40代にも人気？VANSのオールドスクール
30代に続いて、40代のメンズ・レディースにとってのVANSの魅力も見ていきましょう。
前述の通り、VANSは幅広い年代を対象としたブランドです。これは30代だけでなく、40代のメンズ・レディースにとっても同様で、むしろ40代だからこそ、その魅力を深く理解し、上手に取り入れることができる年代と言えます。
40代は無理に若作りせず、自然体でいることが最もおしゃれに見える年代です。VANSのスニーカーは、リラックスした雰囲気を演出しつつ、きちんと感も保てるバランスの良さがあります。また、メンズ・レディース問わず履けるデザインが多く、夫婦やカップルでお揃いにすることもできます。
スニーカーカルチャーが定着した今、40代でもスニーカーは定番アイテムです。VANSなら派手すぎず、かといって地味すぎない絶妙なラインで、品のある若々しさを演出できます。
オールドスクールが40代におすすめな理由
VANS公式ストアより
40代の方に特におすすめしたいのが、VANSのオールドスクールです。このモデルは、40代が求める「無理のない若々しさ」「品のあるカジュアル感」「実用性」をすべて満たす、まさに大人のための定番スニーカーと言えます。
1977年の誕生以来、基本デザインがほとんど変わっていないオールドスクール。流行に左右されない普遍的な美しさは、40代の落ち着いた着こなしにこそマッチします。長年愛され続けてきた理由を実感できる年代です。
レディースの場合、オールドスクールは様々なスタイルに対応できます。ロングスカートやワイドパンツと合わせてトレンド感のある着こなしができますし、スキニーデニムと合わせればすっきりとしたシルエットも作れます。足首を見せる丈感で女性らしさもキープできるのが魅力です。
VANS公式ストアより
一方メンズの場合、ジャケットスタイルの外しアイテムとして活躍します。セットアップに合わせてこなれ感を演出することもできますし、ブラックやネイビーを選べばビジネスカジュアルの境界線も越えられます。
40代になると、新品のピカピカよりも、使い込んだ道具の風合いに魅力を感じる方も多いでしょう。オールドスクールは履くほどに足に馴染み、自分だけの一足に育っていく楽しさがあります。
オールドスクールは、VANSの中でも特に大人の着こなしに適したモデルです。40代だからこそ、その魅力を最大限に引き出せると言えるでしょう。
芸能人にも人気｜VANSのオールドスクール
VANSのオールドスクールは、国内外問わず多くの芸能人や著名人に愛用されているスニーカーです。その普遍的なデザインと履きやすさから、様々な著名人がオールドスクールを履く姿が確認されています。
日本では幅広いジャンルの著名人が愛用
日本では、俳優・歌手として活躍する菅田将暉さんや、モデル・タレントの近藤千尋さん、男性アイドルグループNumber_iのメンバー神宮寺勇太さんなど、ファッションに敏感な芸能人がオフの日にオールドスクールを取り入れている姿が確認されています。
特に注目したいのが、音楽シーンとの結びつきです。Ken Yokoyama / Hi-STANDARDとして活動する横山健さんは、VANSの公式キャンペーンにも起用されるほどの愛用者。パンクロックとスケートカルチャーという、VANSのルーツと深く共鳴する存在です。
ヒップホップシーンでも、ラッパーのZORNさんがストリートファッションの一部としてオールドスクールを日常的に着用しており、音楽ジャンルを超えたVANSの広がりを感じさせます。
そして、スノーボード・スケートボードの平野歩夢さんは、VANSのアンバサダーとして正式にVANSファミリーに加入。競技の場でもプライベートでもオールドスクールを愛用していると言われています。
海外セレブも自然体で選ぶ一足
海外でも状況は同じです。世界的なファッションアイコンのキム・カーダシアン、元イングランド代表キャプテンのデヴィッド・ベッカム、ラッパーのエイサップ・ロッキーなど、それぞれのスタイルでオールドスクールを取り入れています。
ABCマート公式サイトにも記載されているように、VANS自体がオールドスクールを履くセレブをプロモーションに起用することはほぼありません。それでも、これだけ多くの有名人がオールドスクールを履くスナップが見つかるのです。
なぜ芸能人に選ばれるのか
オールドスクールが多くの芸能人に選ばれる理由は、その「主張しすぎないデザイン」にあると考えられます。
また、手頃な価格帯でありながら高いデザイン性を持つため、「等身大の自分」を見せたい著名人にとって自然体で履けるスニーカーとなっています。ファッションの方向性を強制されず、クリエイティビティを大切にする人たちにとって理想的な選択肢と言えるでしょう。
アイドル、ミュージシャン、アスリート、俳優など、ジャンルを超えて愛されるオールドスクール。その普遍的な魅力が、多くの芸能人を魅了し続けています。
50代のレディースにもおすすめ？VANSのスニーカー
30代、40代と見てきて、ここからは50代レディースの視点でVANSの魅力を考えてみましょう。
VANSのスニーカーは、50代レディースにも自信を持っておすすめできるブランドです。年齢を重ねた今だからこそ楽しめる魅力があります。
VANSのデザインは派手すぎず、落ち着いたカラーを選べば50代の上品さを損ないません。特にブラック、ネイビー、グレーなどのベーシックカラーは、大人の女性のワードローブに自然に溶け込みます。
「若作り」ではなく、「自然体の若々しさ」を演出できるのがVANSの強みです。スニーカーカルチャーが定着した現代では、50代がスニーカーを履くことは全く違和感がなく、むしろ活動的で前向きな印象を与えます。
50代になると足の健康も重要です。VANSは適度なクッション性があり、長時間歩いても疲れにくい設計になっています。ヒールやパンプスよりも足への負担が少なく、日常使いに最適です。
パンツスタイルならデニム、チノパン、ワイドパンツとの相性が抜群です。スカートやワンピースと合わせればカジュアルダウンして甘辛ミックスのスタイルに。きれいめカジュアルとして、ジャケットやロングカーディガンとも好相性です。
若い頃からVANSを知っている世代も多く、懐かしさを感じながら今のスタイルに取り入れられます。お子さんやお孫さんとお揃いで履くのも素敵です。
50代レディースにおすすめのモデル
VANS公式ストアより
スリッポンは脱ぎ履きが楽で、ちょっとしたお出かけに便利です。シンプルなブラックやネイビーなら上品に履きこなせます。
オーセンティックはよりミニマルなデザインで、さりげなくスニーカーを取り入れたい方に最適です。
そして、オールドスクールは最も万能なモデルとして、どんなコーディネートにも合わせやすい一足です。
50代の女性は、自分のスタイルを確立している年代です。VANSはそのスタイルに寄り添い、「頑張りすぎない」おしゃれを演出してくれます。トレンドを追うのではなく、自分らしく心地よく履けることが何より大切です。
年齢を気にせず、足元から軽やかに。VANSは50代レディースの毎日を快適でスタイリッシュにしてくれる頼れるパートナーです。
結論：VANSに年齢制限はない
ここまで30代、40代、50代と具体的な年齢層について見てきましたが、結論として言えるのは、VANSは特別年齢を気にする必要があるブランドではないということです。
確かに、モデルによっては派手なカラーや若者向けのデザインが展開されていることもあります。そういった商品を40代や50代の方が選ぶ場合、コーディネートに工夫が必要になるかもしれません。しかし、これはVANSに限ったことではなく、どのブランドにも当てはまることです。
大切なのは、自分に似合う色やモデルを選び、自分らしいスタイルでVANSを楽しむこと。シンプルなデザインと豊富なバリエーションを持つVANSだからこそ、幅広い年代の方が自分に合った一足を見つけられるのです。
総じて、VANSの年齢層を気にする必要はありません。20代でも、30代でも、40代でも、50代でも、そしてそれ以上の年代でも、VANSを履きたいと思ったら堂々と履いてください。それがVANSというブランドの懐の深さであり、長年愛され続けている理由なのです。
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VANSの年齢層｜後編
知恵袋でも話題｜VANSの年齢層
VANSの年齢層については、Yahoo!知恵袋でも頻繁に質問が投稿されています。「40代でVANSを履くのはおかしいか？」「何歳まで履けるのか？」といった不安や疑問を持つ方が少なくないようです。
ここでは、実際のYahoo!知恵袋での質問と回答を参考にしながら、VANSの年齢層について改めて考えてみたいと思います。
Yahoo!知恵袋に寄せられた質問
Yahoo!知恵袋には、「40代でVANSを履いていたら、すれ違いの人に小声で『VANS履いている』と言われた。VANSは低年齢層向けなのか？」といった質問が投稿されています。質問者は、VANSが細身でパンツと合わせやすいと感じている一方で、年齢的に不適切ではないかと不安を抱いているようです。
また、別の質問では単刀直入に「40代でVANSはおかしいですか？」と尋ねる投稿もあり、年齢とVANSの関係について悩んでいる方が一定数いることがわかります。
回答から見える共通認識
これらの質問に対する回答を見ると、圧倒的に「年齢は関係ない」という意見が多数を占めています。
主な回答の内容をまとめると、アイテムそのものに対象年齢など存在しないという意見や、70代のおしゃれな方がVANSを履いている例も紹介されています。年齢を重ねたスケーターたちもVANSを履いており、むしろ渋くてかっこいいという意見もあります。
また、若い人が多く履いているのは、価格が手頃で買いやすいからであって、対象年齢が若者向けというわけではないという指摘もありました。実際に50代でVANSを履いている人も珍しくないとのこと。
派手な色や目立ちすぎるデザインは避けるべきかもしれないが、VANSだから問題があるわけではなく、全体のコーディネートの問題だという意見も見られます。
ABCマートで働いている方からの回答では、10代から50代まで幅広い世代がVANSを購入しているという実態が報告されています。
共通しているのは、「自分が好きなものを履くのが一番」「年齢を気にする必要はない」という前向きなメッセージです。
僕の実体験から
実は、このブログを書いている僕自身も、10年ほど前（2015年ごろ）にABCマートでアルバイトをしていた経験があります。
当時、店頭でVANSを販売していましたが、購入されるお客様の年齢層に特別な偏りがあるとは感じませんでした。若い方はもちろん、30代、40代、50代の方々も普通にVANSを選んでいましたし、男女比についても特に偏りはありませんでした。
むしろ印象的だったのは、子供向けのファーストシューズとしてもVANSが人気があったことです。親子でVANSを履いているご家族も珍しくありませんでした。つまり、VANSは本当に幅広い年齢層に愛されているブランドだということを、販売の現場で実感していました。
改めて考える：なぜ年齢を気にしてしまうのか
このブログを書き始める前、正直なところ「みんなそんなにVANSの年齢層について悩んでいるのだろうか？」というのが率直な疑問でした。
しかし、Yahoo!知恵袋の投稿を見ると、実際に不安を感じている方が少なくないことがわかります。おそらく、誰かの何気ない一言や視線が気になったり、「年相応」という言葉に縛られたりして、自分の好きなものを素直に楽しめなくなっているのかもしれません。
でも、改めて調べてみて、やはり結論は「VANSに年齢層なんて関係ない」ということでした。
大切なのは、自分が履きたいと思うかどうか、自分のスタイルに合っているかどうか。それだけです。他人の目を気にしすぎて、自分の好きなものを諦める必要はありません。
VANSを履いている人の特徴や傾向まとめ
VANS公式ストアより
これまでの見出しで解説してきたように、VANSの年齢層に関しては特別な偏りはなく、男女問わず幅広い世代が履いているブランドということがわかっていただけたかと思います。
では、年齢層以外の点で、VANSの靴を履いている人の特徴や傾向はあるのでしょうか？定番ブランドと言っても好き嫌いの好みはありますし、年齢層以外で何かポイントがあるのではないかと考え、ここではVANSを選ぶ人の傾向についてまとめてみたいと思います。
シンプル志向・バランス感覚のある人
VANSを選ぶ人に最も多いのが、シンプルで飽きのこないデザインを好む傾向です。派手なロゴやトレンドに左右されるデザインよりも、ベーシックで長く使えるものを重視します。
特に「きれいめ×カジュアル」のバランスを取りたい人にとって、VANSは理想的な選択肢です。ジャケット×デニム×VANSのような「抜け感」のあるコーディネートを好み、カジュアルすぎず、きれいめすぎない「ちょうどいい」スタイルを目指す人が多く見られます。
どんなコーディネートにも合わせやすく、TPOに応じて柔軟にスタイルを変えられる汎用性の高さが魅力です。
カルチャーへの関心がある人
VANS公式ストアより
VANSはスケートボード、音楽（パンク、ロック、ヒップホップ）、アート、ストリートカルチャーなど、様々なカルチャーに深く根ざしたブランドです。
VANSを選ぶ人の中には、こうしたカルチャーに興味がある、または影響を受けている人が多く見られます。単なるファッションアイテムとしてだけでなく、「背景にあるストーリー」や「本物」という価値観に共感して選ぶ人も少なくありません。
ストリートファッションの歴史や背景を知っている人、あるいはこれから知りたいと思っている人にとって、VANSは入り口としても最適なブランドと言えます。
実用性とコスパを重視する人
VANSは手頃な価格帯でありながら、履き心地や耐久性、フィット感、クッション性に優れています。
高価なプレミアムブランドよりも、実用性とデザインのバランスを重視する人、複数足を買って使い分けたい人にとって、VANSは魅力的な選択肢です。
また、歩きやすさや履きやすさを最優先する人も多く、「おしゃれのためだけに足が痛くなる靴は履きたくない」という実用主義的な考えを持つ人に支持されています。特にスリッポンモデルは、脱ぎ履きの楽さを重視する人に人気があります。
自転車移動が多い人、長時間の外出が多い人など、日常生活での使いやすさを求める人にもVANSは選ばれています。
自然体でリラックスしたスタイルを好む人
VANSを履く人は、カジュアルでリラックスしたスタイルを好む傾向があります。デニム、チノパン、ワークパンツなどのカジュアルボトムスや、Tシャツ、パーカー、スウェットなどのリラックスした服装が多い人です。
「これじゃないとダメ」という強いこだわりよりも、「まあこれでいいか」と柔軟に選べる余裕があり、ファッションに時間やお金をかけすぎたくないけれど、「適当」ではなく「ちょうどいい」を求める人が多いようです。
肩肘張らない自然体なスタイルを好み、ラフでありながらもセンスの良さを感じさせる着こなしを目指す人にとって、VANSは最適なアイテムです。
定番を心地よく感じる人
VANSは定番ブランドゆえに「街で履いている人をよく見かける」という状況があります。これを「人と被る」とネガティブに捉えるのではなく、むしろポジティブに受け止められる人がVANSを選ぶ傾向にあります。
「定番=安心感」と感じ、「みんなが認めるもの」に価値を見出す一方で、色やモデルの選択で自分らしさは出したいという、適度な個性の発揮を好む人です。
「完全オリジナル」にこだわりすぎず、流行を追いかけるよりも時代を超えた定番を選ぶ。そんな堅実で落ち着いた価値観を持つ人に、VANSは支持されています。
まとめ：VANSを選ぶ人の共通点
年齢層以外で見ると、VANSを選ぶ人には一つの共通点があります。
それは、「ちょうどいい」を知っている人だということです。
高すぎず安すぎず、派手すぎず地味すぎず、こだわりすぎず適当すぎず——その絶妙なバランス感覚を持った人が、VANSというブランドに惹かれます。
トレンドを追いかけるのではなく、自分にとって心地よいものを選ぶ。人と違うことを目指すのではなく、自分らしくあることを大切にする。
そんな成熟した価値観を持つ人にとって、VANSは理想的なパートナーなのです。
買ってはいけない？ABCマートのVANS
ABCマート新戎橋店｜なんば戎橋筋商店街公式サイトより
ネット上で、「ABCマート VANS 買ってはいけない」というキーワードで検索する人がいるようです。一体なぜこのようなキーワードが存在するのでしょうか？
結論から言えば、これは誤解です。ABCマートのVANSを買ってはいけないということは全くありません。
ただし、このキーワードが生まれた背景には、VANSと日本市場の特殊な関係があります。ここではその真相について解説していきます。
ABCマートとVANSの関係
まず前提として、ABCマートは1991年にVANSの国内総代理店となり、1994年にVANSの国内商標使用契約を締結しています。つまり、ABCマートは日本におけるVANSの正式なパートナーであり、日本での企画・生産・販売を行っています。
この特殊な契約関係により、日本で販売されるVANSには「日本企画」と「USA企画」という2つの種類が存在することになりました。
USA企画と日本企画の違い
企画の主導者が異なります。USA企画はVANS本社が主導する、本国アメリカと同じ仕様の製品です。一方、日本企画はABCマートが主導する、日本市場向けに最適化された製品（本家VANSが認めたライセンス生産品）です。
ただし、USA企画もABCマートで購入できます。僕がABCマートでアルバイトをしていた2015年頃、あるいはそれ以前から、店頭にはUSA企画のシューズも置いてありました。
シューズのデザインには微妙な差異があります。モデルによって異なりますが、日本企画の方がソールが反っている形状になっている場合があったり、ステッチのデザインが微妙に異なることがあります。そして、全体的にUSA企画の方が少しだけスリムなシルエットで、外箱のデザインも異なります。
最も確実な識別方法は品番です。USA企画は品番が「VN」から始まり、日本企画は品番が「V」一文字から始まります。この違いで容易に識別できます。
「買ってはいけない」の真相
「ABCマート VANS 買ってはいけない」という検索キーワードは、品質の問題を指摘しているのではなく、オリジナルのUSA企画にこだわるファンの存在を示しています。
スケートカルチャーのルーツを重視する人や、本国と同じシルエットを求める人にとって、USA企画は特別な意味を持ちます。このようなこだわりを持つファンが、「日本企画ではなくUSA企画を買うべき」という意味で使っているキーワードと考えられます。
しかし、日本企画には日本企画の良さがあります。日本企画は日本人の足型に合わせた設計がされており、履き心地の面では、むしろ日本人にとって快適な場合も多いのです。
また、ABCマートは日本におけるVANSの正式な総代理店であり、品質管理も徹底されています。本家VANSが認めたライセンス生産品であり、品質も非常に高く、USA企画との差もほとんどありません。
僕の実体験から
僕がABCマートでアルバイトをしていた時、日本企画のVANSシューズに対してネガティブな印象を口にするお客さんを見たことはありませんでした。
USA企画は日本企画よりも目立たない場所に陳列されていて、一度、海外からの留学生らしき男性が、USA企画のVANS（確かオールドスクール）を購入して行かれたことがありましたが、それ以外、基本的に毎日売れていくのは日本企画のものでした。
つまり、多くの日本人にとっては、日本企画で十分満足できるということです。
結論：どちらを選ぶべきか
「ABCマート VANS 買ってはいけない」というのは完全に誤解です。
選択肢は以下の通りです。オリジナルのシルエットやスケートカルチャーの雰囲気にこだわるなら、USA企画を選ぶ（ABCマートでも購入可能）。日本人の足型に合った履き心地を重視するなら、日本企画を選ぶ。よほどのこだわりがなければ、日本企画で何も問題ありません。
大切なのは、「買ってはいけない」という不安に惑わされず、自分が履きたいと思うVANSを選ぶことです。自分の好みに合わせて選べば良いのです。
スニーカーローファーも話題のVANS
ABC-MARTより
このブログを作成するにあたり、SNS（X）でVANSに関する投稿を調べていると、スニーカータイプのローファーに関する投稿が目立っていることに気づきました。
VANSのローファーとは
VANSのローファーは、2022年に販売が開始された比較的新しいモデルです。登場以来、継続的に人気を保ちながら、新しいカラーバリエーションやデザインが追加されています。
従来のスニーカーとローファーの良いところを組み合わせた、まさに「いいとこ取り」のアイテムとして注目を集めています。
SNS（X）での評判
SNS上では、このローファータイプに対して非常にポジティブな反応が多く見られます。
シンプルで飽きのこないデザインが高く評価されています。トレンドが落ち着いた後も長く履き続けられる普遍性があり、綺麗すぎない程よい無骨さが幅広いコーディネートに対応できるという声が多く聞かれます。
スウェード素材の質感に対する評価も高く、上品さと適度なカジュアルさのバランスが絶妙だと言われています。ネイビーなどの定番カラーだけでなく、サックスブルーなどの明るい色も人気があるようです。ワントーンでコーディネートに自然に馴染むデザイン性も魅力の一つとして挙げられています。
多くのユーザーが履き心地の良さを絶賛しています。特にソールのクッション性が高く評価されており、足裏の衝撃吸収力が優れているという声が目立ちます。
「いくらでも歩ける」「ローファーなのにスニーカーのような履き心地」といった表現が多く、見た目はローファーでありながら、実用性はスニーカーそのものという点が支持されています。従来のローファーは長時間履くと足が疲れるというイメージがありましたが、VANSのローファーはその常識を覆したと言えるでしょう。
カジュアルからきれいめまで、幅広いスタイルに対応できる汎用性の高さも評価されています。スニーカーほどカジュアルすぎず、革靴ほど堅苦しくない、ちょうど良いバランス感覚が魅力です。秋冬のコーディネートにも馴染みやすく、季節感を演出するアイテムとしても人気があるようです。
1万円程度の手頃な価格も魅力の一つとして挙げられています。高品質な履き心地とデザイン性を持ちながら、VANSらしいリーズナブルな価格設定が、多くのユーザーから支持される理由となっています。
2025年のトレンド
2025年現在、多くのスニーカーブランドがローファーを展開しており、このジャンル全体が注目を集めています。KEEN、オニツカタイガー、コンバースなど、各ブランドが独自のローファースタイルを提案していますが、その中でもVANSのローファーは、スニーカー要素とローファー要素のバランスの良さで一定の評価を得ています。
定番スニーカーだけじゃないVANSの魅力
これまでこのブログでは、オールドスクールやエラ、スリッポンといった定番スニーカーを中心に紹介してきました。しかし、VANSの魅力はそれだけではありません。
ローファータイプのような新しいチャレンジも、VANSというブランドの懐の深さを示しています。伝統的なスケートシューズのDNAを持ちながら、時代のニーズに合わせて進化し続ける——それがVANSの強みです。
もしあなたが「VANSは好きだけど、いつものスニーカースタイルとは少し違う雰囲気も楽しみたい」と思っているなら、ローファータイプは最適な選択肢かもしれません。
登場から数年が経った今も人気が継続し、新しいバリエーションが追加され続けているということは、多くの人に支持されている証拠です。VANSの新たな定番として、これからも注目していきたいアイテムです。
ダサい？VANSの服
VANS公式ストアより
ここまでVANSのシューズについて見てきましたが、最後にVANSのアパレル（服）について触れておきたいと思います。
ネット検索では「vans 服 ダサい」というキーワードが表示されることがあります。実際のところ、VANSの服はダサいのでしょうか？
調査の結果、「VANSはダサい」という意見の大半は、実はスニーカーに関するものであることがわかりました。そして、そのスニーカーについても、これまで見てきた通り、年齢層を問わず多くの人に支持されているブランドです。
VANSのアパレルの実態
そもそも、VANSのアパレル製品はかなりマイナーな存在と言えます。
VANSが手がけるアパレル製品は、主にTシャツやスウェットなどのトップスで、デザイン性と機能性を両立させたボトムスも展開しています。ABCマートのオンラインショップでも購入可能ですが、これらはあくまで「スニーカーブランドの派生商品」という位置づけです。
ファッション業界において、VANSはアパレルブランドとしての存在感は非常に薄く、あくまでシューズブランドとして認識されています。つまり、「VANSの服がダサい」という意見自体が、そもそもあまり多くないのが実情です。
Yahoo!知恵袋での意見
それでも、Yahoo!知恵袋には、VANSのアパレルに関する質問がいくつか投稿されています。
ある質問者は「VANSのパーカーを買ったが、ダサいと思われるか？」と尋ねています。これに対する回答は、「特に問題ない」「小さくロゴが入っている程度なら良い」といった中立的な意見が多く見られました。
一方で、「シューズブランドのアパレルは基本的に選ばない方が良い」という意見や、「Tシャツを着るなら靴もVANSでないとバランスが悪い」といった指摘もありました。また、一部には率直に否定的な意見もあるようです。
中学生からの質問では、親に「靴のメーカーだろう」と言われたというエピソードもあり、「スニーカーブランドがアパレルを展開している」こと自体に違和感を持つ人も一定数いることがわかります。
シューズブランドのアパレルについて
実は僕自身も、昔NIKEのスニーカーが好きだった頃はNIKEの服を着ていましたし、adidasのスニーカーをよく履いていた頃はadidasの服もよく着ていました。スリーストライプのトラックパンツを毎日のように履いていた時期もあります。
シューズブランドのアパレルを選ぶというのは、そのブランドへの愛着や共感の表れとも言えます。ただし、靴も服も同じブランドで揃えると、そのブランドに対する主張が強くなるため、好みは分かれやすいかもしれません。
adidasのようにアパレルでも強い存在感を持つブランドと比べると、VANSのアパレルはかなりマイナーな存在です。だからこそ、あえて選ぶ人は「よほどVANSが好きなんだな」という印象を与える可能性があります。
結論：ダサいかどうかは個人の価値観
「ダサい」かどうかというのは、結局のところ個人の主観・価値観の問題です。
もしあなたがVANSというブランドに強いこだわりや愛着を持っていて、そのアパレルを着たいと思うのであれば、他人の評価を気にする必要はありません。自分が好きなものを選び、自分らしくスタイリングすることが何より大切です。
ただし、客観的に見て、VANSはあくまでスニーカーブランドとしての認知度が圧倒的に高いことは事実です。もしファッション全体のバランスを重視するなら、アパレルは他のブランドと組み合わせ、足元にVANSのスニーカーを持ってくる方が無難かもしれません。
最終的には、あなた自身がどう感じるか、どう着こなすかが全てです。自分のスタイルに自信を持って、堂々と楽しんでください。それがファッションの本質です。
まとめ｜VANSの年齢層
ここまで、VANSの年齢層を中心に、このブランドの魅力や特徴について解説してきました。最後に、このブログの内容を振り返ってみましょう。
– VANSは1966年にカリフォルニア州で創業され、スケートボード文化と深く結びついたブランドです。シンプルで機能性に優れ、様々なスタイルに合わせやすいという特徴を持っています。
– 30代メンズにとって、VANSは汎用性の高さとこなれ感の演出に優れ、定番性と手頃な価格も魅力です。「大人のVANS」として抜け感を上手に取り入れることができます。
– 40代でもVANSは問題ありません。特にオールドスクールは、タイムレスなデザイン、素材の上品さ、履き込むほどに味が出る魅力を持ち、40代が求める要素をすべて満たしています。
– 菅田将暉さん、近藤千尋さん、横山健さん、ZORNさん、平野歩夢さんなど、国内外の芸能人やアーティストにもオールドスクールは愛用されています。主張しすぎないデザインが、多くの著名人に選ばれる理由です。
– 50代レディースにもVANSは自信を持っておすすめできます。大人の品格を保てるシンプルさ、足への優しさ、コーディネートの幅広さが魅力で、年齢を気にせず履けるブランドです。
– Yahoo!知恵袋でも「40代でVANSはおかしいか？」という質問が見られますが、回答の大半は「年齢は関係ない」という意見です。ABCマートでの販売経験からも、幅広い年齢層が購入していることが確認できました。
– VANSを履く人には、シンプル志向でバランス感覚がある、カルチャーへの関心がある、実用性とコスパを重視する、自然体でリラックスしたスタイルを好む、定番を心地よく感じるといった傾向があります。共通点は「ちょうどいい」を知っている人です。
– 「ABCマート VANS 買ってはいけない」というのは誤解です。日本企画とUSA企画があり、それぞれに良さがあります。品番で識別でき、自分の好みに合わせて選べば問題ありません。
– VANSのローファーは2022年に登場した比較的新しいモデルで、スニーカーとローファーの良いところを組み合わせた「いいとこ取り」のアイテムとして、SNS上で高く評価されています。
– VANSのアパレルはスニーカーブランドの派生商品という位置づけで、マイナーな存在です。「ダサい」かどうかは個人の価値観の問題であり、自分が好きなら堂々と楽しめば良いでしょう。
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VANSの年齢層に制限はありません。子供から大人まで、そして、芸能人にも人気のこのブランドは、履いている人の特徴として「ちょうどいい」を知っているバランス感覚があります。
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氏名：宮城良太(みやぎ りょうた)
生年月日：1995年10月21日
略歴：文化服装学院(工芸課程)→デザイナー(スポーツアパレル)→個人業(財布の製造・ブログ)