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毎日手にする財布が、使うたびに美しさを増していく。そんな魔法のような体験をご存知でしょうか。革財布の中でも、特にヌメ革を使用した財布は「育てる財布」と呼ばれ、時間とともに独特の風合いを見せてくれます。
購入時は素朴な生成り色だった革が、手の脂分や紫外線によって徐々に深い飴色へと変化していく様子は、まさに自分だけの特別な一品を作り上げる喜びそのものです。同じ財布でも、使い方や手入れ方法によって全く異なる表情を見せるため、世界に一つだけのオリジナルアイテムとなります。
近年、使い捨て文化から持続可能性を重視する価値観へと変化する中で、長く愛用できる「育てる財布」への関心が高まっています。特にメンズファッションにおいて、経年変化を楽しめる革小物は大人の嗜みとしても注目されており、年齢を問わず多くの男性に支持されています。
本記事では、使えば使うほど味が出るメンズ財布の魅力と、おすすめのブランドをご紹介します。
- 経年変化を楽しむ財布
- ガンゾとmicを紹介
- レディースにも人気
- ハイブランドとの違い
目次
使えば使うほど味が出るメンズ財布!メジャーブランド編
ガンゾの財布について

GANZOより
ガンゾは、創業から100年以上にわたる袋物製作の経験を基盤に、日本を代表する高級メンズレザーブランドとして確固たる地位を築いています。同ブランドが追求するのは、時が経つほどに、そして使い込むほどに持つ人の個性と共にエイジングを重ね、やがて唯一無二の逸品となる革製品です。
ガンゾの財布が多くの男性に愛される理由は、その卓越した素材選びと職人技にあります。希少なコードバンや上質なブライドルレザー、そして内装に使用されるヌメ革など、それぞれが異なる表情の経年変化を見せてくれます。外装と内装で異なる革を組み合わせたアイテムでは、それぞれの素材が織りなす複層的な変化を楽しむことができます。
日本の職人がひとつひとつ手作業で完成させる製品は、使い手に選ばれ、使い込まれることでパフォーマンスの頂点に達します。毎日のように触れることで手に馴染み、革に含まれるオイルや使用者の手の脂分によって独特の艶が生まれていく過程は、まさに「育てる」という表現がふさわしいでしょう。
素材選びからなめし、革の裁断・縫製まで一切妥協のない製品づくりにより、ガンゾの財布は単なるファッションアイテムを超えた、長年の相棒として愛用できる逸品となっています。
育てる財布をお探しのメンズに

CORDOVAN (コードバン) 小銭入れ付き二つ折り財布|GANZOより
ガンゾの「CORDOVAN (コードバン) 小銭入れ付き二つ折り財布」(2025年6月時点で67,100円)は、まさに「育てる」という表現がふさわしい逸品です。外装には馬の臀部から採れる希少なコードバンを使用し、その美しい光沢は使い込むほどに深みを増していきます。コードバンは繊維が細かく、革の中でも特に丈夫な素材として知られており、二つ折り財布の折り曲げ部分でもシワが目立ちにくいという特性があります。
さらに注目すべきは、内装に使用されているソフトな牛ヌメ革です。外装のコードバンとは異なる質感を持ち、使用とともに飴色へと変化していく様子を楽しめます。この内外の素材の違いが生み出すコントラストこそ、ガンゾの財布ならではのこだわりといえるでしょう。

CORDOVAN (コードバン) 小銭入れ付き二つ折り財布|GANZOより
日常的にポケットから出し入れすることで、手の脂分や摩擦により両方の革が同時に変化していく過程は、まさに自分だけの財布を育てる醍醐味です。仕切り付きの札入れや小銭入れ、4つのカードポケットなど実用性も充分で、長年の相棒として活躍してくれる一品です。ブラック、ヘーゼル、ダークブラウン、ダークグリーン、ネイビーの5色展開で、好みに合わせて選択できます。
ブライドルレザーとヌメ革の財布のメンズブランド

THIN BRIDLE (シンブライドル) 小銭入れ付き二つ折り財布|GANZOより
ガンゾの「シンブライドル」コレクションは、外装にブライドルレザー、内装にショルダーヌメ革を組み合わせた独特な仕様が魅力です。中でも「THIN BRIDLE (シンブライドル) 小銭入れ付き二つ折り財布」(2025年6月時点で46,200円)は、二つの異なる革素材がそれぞれ独自の経年変化を見せる興味深い人気アイテムです。
外装には、英国の老舗「J&E セジュイック社」製のブライドルレザーを採用しています。革の表面に浮き出る「ブルーム」と呼ばれる白い粉が特徴的で、使い始めはマットな質感を見せますが、日々の使用による摩擦で次第に美しい艶が現れてきます。この変化こそがブライドルレザーの醍醐味といえるでしょう。
一方、内装にはオイルを含んだショルダーヌメ革が採用されており、外装のブライドルレザーとはまた違った味わい深い変化を楽しむことができます。この内外の素材の組み合わせにより、しなやかさと耐久性を両立させています。
薄くスマートな設計ながら、カード4枚、フリーポケット2つ、コインポケット1つという実用的な収納力を備えています。タイトなファッションにも馴染むデザインで、ブラック、ヘーゼル、ダークブラウン、ネイビーの4色から選択可能です。
イルビゾンテの財布について

イルビゾンテより
イルビゾンテは、1970年にイタリア・フィレンツェで創業されたヌメ革財布の代表的なブランドです。創設者ワニー・ディ・フィリッポが小さな革工房からスタートさせたこのブランドは、「バッファロー」を意味するブランド名の通り、力強く誇り高い革製品を生み出し続けています。
イルビゾンテの魅力は、植物タンニンでなめしたナチュラルなヌメ革への徹底したこだわりにあります。化学薬品を使わない伝統的な製法で作られた革は、使い込むほどに美しい飴色へと変化し、独特の風合いを楽しむことができます。この経年変化こそが同ブランドの核心的な魅力といえるでしょう。
日本では1990年代から人気が高まり、ヌメ革ブームの火付け役的存在となりました。比較的手頃な価格帯でありながら本格的なヌメ革製品を提供しており、「育てる革小物」の入門ブランドとして幅広い層に支持されています。
財布をはじめバッグやキーケースなど多彩なアイテムを展開し、シンプルで飽きのこないデザインが特徴です。職人の手作業による温かみのある仕上がりも人気の理由となっています。イルビゾンテは、ヌメ革の魅力を多くの人に広めた功績の大きいブランドといえるでしょう。
無印にも?ヌメ革財布

無印良品より
コストパフォーマンスの良いヌメ革財布として、無印良品の革製品も話題に上ることがあります。2025年6月時点で同社が展開している「ベジタブルタンニンレザー 長財布」(9,990円)は、植物性タンニンでなめしたイタリアンレザーを使用した手頃な価格帯のアイテムです。
この財布はグレイッシュブラウンとブラックの2色展開で、パスポートも収納できる大きめのポケット2つと12枚のカードポケットを備えた実用的なラウンドファスナー設計となっています。同じ素材を使用した三つ折り財布なども展開されており、用途に応じて選択できます。
ただし、現在展開されている無印良品の革財布は無染色の生成りヌメ革ではなく、また内装にはナイロン生地が使用されています。そのため、革財布専門店で扱われているような、内装まで革を使用した本格的な「育てる財布」とは異なる仕様となっています。
無印良品ではシーズンごとに新しい革製品が登場する可能性もあり、今後もコストパフォーマンスの良いアイテムに出会える機会があるかもしれません。しかし、使い込むほどに深い味わいが生まれる経年変化を存分に楽しみたい方には、やはりヌメ革財布の専門店での購入がおすすめです。
▼使えば使うほど味が出る【ガンゾ】
使えば使うほど味が出るメンズ財布!ユニークブランド編
味が出る財布ブランド【mic】

micより
micは1978年に革小物専門メーカーのプライベートブランドとして誕生した、日本の革製品ブランドです。「財布は暮らしの道具です」というブランドスローガンを掲げ、単なるファッションアイテムを超えた実用性と機能性を追求している点が特徴です。
micが他のブランドと一線を画すのは、財布を「暮らしの道具」として捉える独特な哲学にあります。日常生活での使い心地や耐久性を重視し、使いやすさから逆算したユニークなデザインを生み出しています。45年以上にわたって革小物を作り続けてきた経験が、この実用的なアプローチに活かされています。
同ブランドの財布に使用される革素材は多岐にわたりますが、中でもナチュラルヌメは特に注目すべき素材です。無染色の無垢な質感から始まり、使用とともに深い飴色へと変化していく様子は、まさに「育てる財布」の醍醐味を体現しています。革そのものの表情とダイナミックな経年変化を楽しめる国産ヌメ革は、使う人の癖や生活スタイルまでも映し出します。
micの製品は高品質でありながらリーズナブルな価格設定も魅力の一つです。長く愛用できる耐久性と、時間とともに増していく愛着を両立させた財布は、多くのリピーターを生み出しています。
micのヌメ革財布の人気アイテム
micの「ナチュラルヌメ」シリーズは、使い込むほどに深まる経年変化をとことん楽しめるヌメ革製品シリーズです。厳選された国産牛のヌメ革をアイロン仕上げで整え、自然で無垢な印象に仕上げられています。毛穴や血筋、バラキズといった天然素材ならではの表情がそのまま活かされており、使い方やケア方法によって一人ひとり異なるエイジングを楽しむことができます。
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ナチュラルヌメ ヒップポケット革財布(小銭入れ付き)|micより
中でも注目すべきは「ナチュラルヌメ ヒップポケット革財布(小銭入れ付き)」(2025年6月時点で20,900円)です。このアイテムはmicの代表作でもあり、2003年にグッドデザイン賞を受賞したロングセラー商品として知られています。
最大の特徴は、ズボンの後ろポケットでの使用を前提とした独特な馬蹄型のフォルムです。四角い財布の角が生み出すダメージを避けるこのカーブは、ズボンと財布の両方を守る実用的な設計となっています。また、本体から突き出したループにより、ポケットからの取り出しもスムーズに行えます。
micのヌメ革は使い始めがほぼ白に近い色味で、紫外線や手の脂分によってダイナミックに経年変化し、深い飴色へと育っていきます。カードポケット6箇所とフリーポケット2箇所、ボックス型小銭入れを備えた実用性の高さも魅力の一つです。
使えば使うほど味が出るレディース財布

ナチュラルヌメ 三つ折りミニ財布|micより
女性にとっても「育てる財布」の魅力は十分に感じられるものです。micのナチュラルヌメシリーズから「ナチュラルヌメ 三つ折りミニ財布」をご紹介します。お札と小銭をコンパクトに収納できるこのミニ財布は、現金派の現代女性のライフスタイルにぴったりのアイテムです。
本体寸法は縦7.0cm×横8.5cm×厚み3.2cm、重量約57gという驚くほどコンパクトなサイズで、スマートフォンと比較してもその小ささが際立ちます。1万円札もきっちりと収まる札入れとボックス型の小銭入れを備えており、見やすく取り出しやすい設計となっています。
小銭入れ部分と札入れの内側には国産豚革が使用されており、外装のヌメ革とは異なる質感も楽しめます。カードポケットがない点は人によっては不便かもしれませんが、現金での支払いが多い方や、とにかく小さな財布を求める方には理想的です。
ナチュラルヌメの特徴である無垢な革の変化を、毎日の使用で実感できます。手のひらサイズだからこそ、手に触れる頻度も高く、より早く自分だけの色合いへと変化していく過程を楽しむことができるでしょう。持続可能性や丁寧な暮らしを意識する現金派の現代女性にとって、長く愛用できる逸品といえます。
育てる財布がレディースにも人気の理由
近年、育てる財布への関心はメンズだけでなく、レディースの間でも高まっています。この現象は、現代女性のライフスタイルや価値観の変化と深く関係しているといえるでしょう。
持続可能性への意識の高まりが、大きな要因の一つです。環境問題やサステナビリティへの関心が高い女性が増えており、使い捨て文化から長く愛用できるものを選ぶ傾向が強まっています。ヌメ革の財布は経年変化を楽しみながら何年も使い続けられるため、こうした価値観に合致します。
また、個性を重視する現代女性にとって、「自分だけのオリジナル」という特別感も魅力的です。同じ財布でも使い方や手入れによって全く違う表情に変化するため、画一的な商品よりも唯一無二のアイテムに魅力を感じる方が多くいます。
特に20代後半から30代の女性を中心に広がっている「丁寧な暮らし」への憧れも重要な要素です。手入れをしながら物を大切に使う過程は、理想的なライフスタイルを実現する手段として捉えられています。変化を観察し、手入れをする時間自体が癒しや楽しみになっている女性も少なくありません。
加えて、高品質なヌメ革の財布は長期間使用できるため経済的であり、合理的な判断を重視する現代女性にも評価されています。
ハイブランドでも?ヌメ革財布
ハイブランドにおいてナチュラルなヌメ革財布の展開が少ない理由は、主にブランド戦略と消費者心理、そして製造上の課題に起因しています。
まず、購入時の見た目と顧客期待のミスマッチが挙げられます。ヌメ革は購入時点では淡い生成り色で素朴な印象を与え、どこか未完成感があります。しかし、数万円から数十万円という高額商品を購入するハイブランドの顧客は、購入した瞬間から明確な高級感や完成された美しさを期待する傾向があります。経年変化による美しさは理解されても、購入時点での見栄えの良さがより重要視されているのが現状です。
また、ブランドイメージの統一性も重要な要因です。多くのハイブランドは特定の色合いやデザインで一貫したブランドアイデンティティを構築しており、使用者によって異なる変化を見せるヌメ革は、この統一されたイメージを維持することを困難にします。
さらに品質管理の課題もあります。ヌメ革は無染色のため製造段階での傷や色ムラが目立ちやすく、ハイブランドが求めるラグジュアリーなイメージ基準をクリアするのが困難です。
しかし、ヌメ革の魅力は職人の技術や革本来の素材感を重視する専門ブランドにこそ響く特性です。日本の職人ブランドや欧州の伝統的な革製品ブランドでは、この魅力を差別化要因として活用しています。
まとめ 使えば使うほど味が出るメンズ財布!
本記事では、使えば使うほど味が出るメンズ財布について詳しくご紹介してきました。
・ガンゾは日本を代表する高級メンズレザーブランドで、経年変化を楽しみながら唯一無二の逸品へと育てることができます
・ガンゾの「CORDOVAN (コードバン) 小銭入れ付き二つ折り財布」は希少な馬革と内装のヌメ革の組み合わせで、それぞれ異なる変化を楽しめます
「THIN BRIDLE (シンブライドル) 小銭入れ付き二つ折り財布」もブライドルレザーとショルダーヌメ革の組み合わせによる経年変化を楽しめます
・イルビゾンテは植物タンニンでなめしたヌメ革の代表的ブランドで、育てる革小物の入門としても人気があります
・無印良品の「ベジタブルタンニンレザー 長財布」は手頃な価格ですが、専門店とは仕様が異なります
・micは実用性を重視した日本の革製品ブランドで、特にナチュラルヌメシリーズは使い込むほどに深い飴色へと変化します
・micの「ナチュラルヌメ ヒップポケット革財布(小銭入れ付き)」はグッドデザイン賞受賞の機能的なアイテムで、経年変化も楽しめます
・女性にも育てる財布は人気で、持続可能性への意識や丁寧な暮らしへの憧れが背景にあります
・「ナチュラルヌメ 三つ折りミニ財布」など、レディース向けでもヌメ革の経年変化を楽しむことができます
・ハイブランドでナチュラルヌメ革の展開が少ないのは、ブランド戦略やイメージとの相違があるためです
使えば使うほど味が出る財布は、単なる道具を超えて人生の相棒となる特別な存在といえるでしょう。

宮城 良太(ミヤギ リョウタ)
略歴:文化服装学院→デザイナー
使いやすさを大切にしたモノづくりとファッション分野の情報発信に取り組んでいます。