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「ヴィーガンレザー」という言葉を最近よく耳にするようになりました。環境に優しい、動物に配慮した新素材として注目を集める一方で、実際のところ従来の合成皮革と何が違うのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
実は、市場で「ヴィーガンレザー」として販売されている製品の中には、単に従来の合成皮革の名前を変えただけのものも少なくありません。一方で、りんごの搾りかすやサボテンの繊維を使った、本当に革新的な植物由来レザーも登場しています。
このブログでは、ヴィーガンレザーと合皮の違いについて、素材の種類から特性、メリット・デメリット、そして実際の製品例まで、購入前に知っておきたい情報を詳しく解説します。名称変更に惑わされることなく、本当に価値ある選択ができるよう、一緒に理解を深めていきましょう。
- 名称変更の実態を理解
- 植物由来でも石油混在
- 経年変化なしの特性
- 用途別の素材選び方
ヴィーガンレザーと合皮の違いは？前編
種類｜ヴィーガンレザーにはどんなものがある？
ヴィーガンレザーとは、動物由来の素材を一切使用しない革の代替品を指します。環境意識の高まりとともに注目を集めているこの素材は、実は想像以上に多様な種類が存在しています。
まず、大きく分類すると、従来から存在する「合成皮革・人工皮革」と、近年開発が進む「植物由来の新素材」の2つに分けられます。従来型では、最も安価なPVCレザー（塩化ビニール）から、柔らかく本革に近い質感のPUレザー（ポリウレタン）、そしてランドセルや野球のスパイクシューズなどにも使用される高品質な人工皮革まで、価格や性能に幅があるのが特徴です。
なかでも人工皮革は、超極細繊維の不織布にポリウレタンを含浸させた立体構造により、合成皮革よりもさらに本革に近い性能を実現しています。ただし、この人工皮革と合皮の違いの定義に関しては、業界内でも認識が曖昧で、以前、私がスポーツ用品の業界で働いていた際には、スエード調のものを人工皮革と認識している人が多く、混乱を感じた経験があります。
一方、植物由来の新素材は、サステナビリティの観点から特に注目を集めています。りんごの搾りかすを活用したアップルレザー、水をほとんど使わず栽培できるサボテンレザー、農業廃棄物を有効活用したパイナップルレザーなど、それぞれが独自の特徴を持っています。さらに、きのこの菌糸体から製造されるマッシュルームレザーは、最も本革に近い構造を持つとされ、今後の普及が期待される注目の素材です。
このようにヴィーガンレザーは、単なる本革の代替品から、環境配慮や機能性を両立させた革新的な素材へと進化を続けています。また、その選択肢の豊富さは、用途や価値観に応じた最適な素材選びを可能にしています。
フェイクレザー（合皮）とヴィーガンレザーの違いは？
「ヴィーガンレザー」という響きから、環境に配慮した革新的な素材を想像する方も多いのではないでしょうか。しかし実際のところ、市場で「ヴィーガンレザー」として販売されている製品の多くは、従来のPUレザーやPVCレザーといった合成皮革（フェイクレザー）から、名前を変えただけというケースが少なくありません。
なぜこのような名前の付け替えが起きているのでしょうか。従来の「合皮」という言葉には、どうしても「安物」「偽物」「すぐにボロボロになる」といったネガティブなイメージがつきまといます。対して「ヴィーガンレザー」という名称は、エシカルで環境に配慮した、意識の高い選択というポジティブな印象を与えます。この印象の違いが、価格設定や若い世代へのアピールにも影響しているのです。
実際、クラウドファンディングなどでも、従来のPU合皮製品を環境に優しそうなベージュやブラウン系の色で展開し、ヴィーガンレザーという名称で販売しているケースを見かけます。商品ページの素材説明欄には「合成皮革」や「PUレザー」と記載されているものの、購入者が革新的な新素材だと誤解している様子も見受けられます。
誤解のないよう付け加えれば、従来の合成皮革が必ずしも品質面で劣っているというわけではありません。高品質な合成皮革と植物由来のヴィーガンレザー（アップルレザーなど）を、見た目や手触りだけで判別するのは困難な場合がほとんどです。
購入時の見分け方として重要なのは、単に「ヴィーガンレザー」という表記だけでなく、「アップルレザー」「サボテンレザー」「グレープレザー」といった具体的な素材名が明記されているかを確認することです。こうした具体的な表記があれば、植物由来成分を含んだ新しいタイプの素材であるといえるでしょう。
植物由来のヴィーガンレザーと合皮の違いは？
アップルレザーのLOVST TOKYOより
先の見出しで記載したものとは異なり、植物由来のヴィーガンレザーは、単なる名称変更ではなく、従来の合成皮革とは異なる独自の特徴を持った素材です。アップルレザーはりんごジュースの搾りかす、サボテンレザーはサボテンの繊維、パイナップルレザーはパイナップルの葉といった、それぞれ農業廃棄物や植物資源を活用して作られています。
特に注目すべきは、これらの素材が持つ環境面でのメリットです。サボテンレザーは水をほとんど使わずに栽培できる点で優れており、パイナップルレザーやグレープレザーは、本来なら廃棄される農業副産物を有効活用しています。
ただし、これらの植物由来レザーも、実際には50%以上がポリウレタンなどの石油由来樹脂で構成されているというのが基本です。つまり、より正確に表現するなら「植物由来成分入り合成皮革」といえるでしょう。
なぜ完全に植物由来にできないのか。それは、植物成分だけでは耐久性や防水性、柔軟性といった実用的な性能を確保することが現段階では困難だからです。日常的に使用する製品として必要な強度や機能性を保つためには、合成樹脂との組み合わせが不可欠となっています。
とはいえ、従来の100%石油由来の合成皮革と比較すれば、石油資源の使用量を削減し、農業廃棄物を有効活用できるという点で、確実に前進しているといえます。各メーカーは植物由来成分の割合を高める研究開発を継続しており、将来的にはより高い比率で植物成分を含むレザーが登場する可能性も十分にあります。現時点では完全ではないものの、より持続可能な素材への移行期にある革新的な選択肢として評価されています。
デメリットは？ヴィーガンレザーの性質
ここでは、購入前に理解しておくべきヴィーガンレザーのデメリットについてご紹介します。まず、最も大きな違いは、本革のような経年変化が楽しめないという点です。使い込むほどに味わいが深まる本革とは異なり、ヴィーガンレザーは時間とともに劣化はしても「育つ」ことはありません。
通気性や吸湿性などの機能面にも限界があることも知っておくべきポイントです。特に合成皮革（PVCレザーやPUレザー）は本革より蒸れやすく、長時間の着用では不快感を感じることもあります。また、傷がついた場合の修理も難しく、本革のように磨いて傷を目立たなくすることはできません。
種類によって特有の課題も異なります。保管状況などにもよりますが、PUレザーは5年程度で加水分解による劣化が起きやすく、PVCレザーは特有の化学臭が気になる場合があります。一方、ランドセルなどに使われる人工皮革は耐久性に優れているものの、本革に近い価格帯で販売されており、選択肢も限定的です。
植物由来のヴィーガンレザーについても、価格面での課題があります。アップルレザーやサボテンレザーなどは、本革製品と変わらない価格で販売されていることが多く、さらに取り扱いブランドが限られているため、現状では供給も限定的です。また「エコ」を謳いながらも、実際には石油由来成分が50%以上を占めているという矛盾も抱えています。
さらに、リセールバリューの低さも考慮すべき点です。中古市場では、たとえ高級ブランドの製品であっても、ヴィーガンレザー製品は本革製品より大幅に価値が下がる傾向にあります。
購入の際は、これらの特性を十分に理解した上で、自分の価値観やライフスタイルに合うかどうかを検討することが大切です。
経年変化はしないヴィーガンレザー
経年変化は本革ならでは
近年のヴィーガンレザーは技術革新により、本革のような風合いや質感、高級感を実現した製品が増えています。5年以上使える耐久性を持つものも登場し、見た目では本革と見分けがつかないレベルまで品質が向上しました。マイクロファイバー基布の採用や多層構造による耐久性の向上など、技術的な進歩は目覚ましいものがあります。
しかし、どれだけ技術が進歩しても、本革とヴィーガンレザーには決定的な違いが一つ存在します。それが「経年変化」の有無です。
特に、植物タンニンで鞣された本革は、使い込むほどに色艶が深まり、手に馴染んでいく感触があります。愛用者にとっては、まさに「革を育てる」という楽しみがあり、世界に一つだけの表情を持つアイテムへと変化していきます。
一方、ヴィーガンレザーは石油由来の合成樹脂が主成分であるため、このような変化は起こりません。新品の状態が最も美しく、そこから時間とともに劣化していくという性質を持っています。つまり、ヴィーガンレザーは「新品が最高の状態」であり、本革のような「使い始めてからが本番」という楽しみ方はできないのです。
しかし、このデメリットとしても挙げられる特性をどう捉えるかは、使う人の価値観次第ともいえるのです。実際、本革製品を購入する方の中にも、経年変化よりも初期の美しさを長く保ちたいと考える方は多くいます。特に女性の場合、バッグや財布の色が変わることを好まない方も少なくありません。
また、ヴィーガンレザーは変化しにくい分、お手入れが簡単で、購入時の状態を長く維持しやすいという利点もあります。本革のように定期的なメンテナンスを必要とせず、忙しい現代人のライフスタイルには合っているともいえます。
重要なのは、この特性の違いを理解した上で選択することです。経年変化を楽しみたい方には本革が、常に一定の美しさを保ちたい方にはヴィーガンレザーが適しています。
▼アップルレザーの人気ブランド【LOVST TOKYO】
国産アップルレザーを用いたレディース革小物・バッグ《LOVST TOKYO》 
ヴィーガンレザーと合皮の違いは？後編
メリットは？ヴィーガンレザーの長所は？
アップルレザーのLOVST TOKYOより
ヴィーガンレザーには、デメリットだけでなく、多くの実用的なメリットも存在します。まず品質の均一性が挙げられます。本革のような個体差がなく、キズや血筋といった天然素材特有の欠点がないため、購入時に品質のばらつきを心配する必要がありません。
メンテナンスの簡単さも日常使いにおいて大きな魅力です。水に濡れてもシミになりにくく、特別なケア用品も不要で、カビの心配も少ないため、忙しい現代人にとって扱いやすい素材といえます。本革のように定期的なオイルケアや防水スプレーの塗布といった手間がかからないのは、実用面で大きなアドバンテージとなっています。
加工の自由度が高いことも特徴的です。鮮やかな色彩や特殊な質感を実現しやすく、型押しやプリントも容易なため、デザインの幅が広がります。本革では難しい表現も可能になり、ファッション性を重視する方にとって魅力的な選択肢となっています。
種類によって異なる強みもあります。合成皮革（PVCやPUレザー）は圧倒的に安価で、防水性が高く軽量という特徴があります。一方、人工皮革は本革に最も近い性能と風合いを持ち、ランドセルの6年保証に代表されるような優れた耐久性を誇ります。実際、野球のスパイクシューズなど、用途によっては機能性で本革を上回ると評価される場面も増えています。
また、天然資源に依存しないため供給が安定しており、本革ほどの急激な価格変動もありません。また、購入してすぐに柔らかく使いやすい状態であることも、慣らし期間が必要な本革との明確な違いとなります。
このように、ヴィーガンレザーにはデメリットがある一方、実用性の面でも多くのメリットを持ち、現代のライフスタイルにマッチした素材として幅広い分野で選ばれています。
コト消費というメリットを実感している方も
アップルレザーのLOVST TOKYOより
近年の消費トレンドとして「モノ消費」から「コト消費」への移行が注目されていますが、ヴィーガンレザー製品の購入にも、まさにこの傾向が表れています。
単に品質の良い財布やバッグを手に入れるだけでなく、「動物を犠牲にしない選択をする」という行為そのものに価値を見出す消費者が増えているのです。特に植物由来のヴィーガンレザー製品は、従来の合成皮革や本革製品より高価な場合が多いにもかかわらず、あえてその選択をする方が少なくありません。
この背景には、製品を通じて自分の価値観を表現したいという欲求があります。エシカルな消費者としてのアイデンティティを確立し、環境や動物福祉への配慮という姿勢を日常の選択で示すことができるからです。SNSなどでの発信を通じて、同じ価値観を持つコミュニティとつながることも、この消費行動の魅力の一つとなっているようです。
また、製品の背景にあるストーリーへの共感も重要な要素です。「りんごの搾りかすから作られた」「サボテンを使って水資源を守る」といった製造背景は、単なる素材の説明を超えて、購入者に社会課題解決への参加意識を与えます。ブランドが掲げる理念やサステナビリティへの取り組みに共感し、その世界観を共有することで得られる満足感は、製品そのものの品質とは別の次元の価値となっています。
そして、企業側もこうした消費者心理を理解し、単に「代替素材」として販売するのではなく、ブランドストーリーや社会的インパクトを前面に出したマーケティングを展開しています。製品の品質や機能だけでなく、「なぜその素材を選んだのか」「どんな未来を目指しているのか」といったメッセージを丁寧に伝えることで、消費者の共感を得ているのです。
このように、ヴィーガンレザー製品を選ぶことは、物質的な所有欲を満たすだけでなく、精神的な満足感や社会的な意義を感じられる「体験」としての価値を持つことでも注目を集めています。
素材の種類が豊富｜ヴィーガンレザーでも注目を集める【CRAFSTO】
オニベジ×マッシュルームレザー バックパック｜CRAFSTOより
東京・蔵前に工房兼店舗を構える「CRAFSTO」は、2020年の設立以来、「永く愛用してこそ、究極のサステナブル」という理念のもと、本革からヴィーガンレザーまで幅広い素材で製品を展開しています。ブライドルレザーやコードバンといった高級本革で知られる同ブランドですが、実はヴィーガンレザーの品揃えの豊富さでも注目を集めています。
同ブランドの特徴は、アップルレザー、サボテンレザー、コーンレザー、マッシュルームレザーなど、多種多様な植物由来素材を積極的に採用している点です。公式サイトには「ヴィーガンレザー&アップサイクルレザーバッグ」という特集ページが設けられており、その素材の多様性がひと目でわかります。
例えば、メキシコ産のサボテンレザー「Desserto」を使用したボディバッグは、水や傷に強いしなやかな素材特性を活かした実用的なアイテム。また、マッシュルームレザーを使用したバックパックは、13インチPCやA4サイズの書類も収納でき、ビジネスシーンでも活躍する機能性を備えています。
財布のラインナップも充実しており、サボテンレザーやコーンレザーを使用した三つ折り財布は、コンパクトながら十分な収納力を確保。ユニセックスなデザインで、ミニマリストにも支持されています。
CRAFSTOの製品に共通するのは、トレンドに左右されない普遍的なデザインです。年齢や性別、時代を超えて愛される「Timeless」な価値観と、伝統的な技法を継承しながら革新的なデザインを追求する「Traditional×Modern」のアプローチ、そして性別を問わない「Gender neutrality」という3つのキーワードを軸に、製品開発が行われています。
日本のクラフトマンシップを大切にしながら、新しい素材への挑戦を続ける同ブランドの姿勢は、ヴィーガンレザーという選択肢をより身近で魅力的なものにしています。
財布｜ヴィーガンレザー（アップルレザー）の【LOVST TOKYO】
Apple Multi Wallet｜LOVST TOKYOより
アップルレザーやグレープレザーなど、植物由来のヴィーガンレザー製品で注目を集めるブランドとして、もう一つご紹介したいのが「LOVST TOKYO」。ドラマへの登場など話題性もさることながら、使い勝手の良さと高級感を両立させた製品づくりにおいて高い評価を得ています。そんな同ブランドから、キャッシュレス時代に最適なフラグメントケース型の「Apple Multi Wallet」をご紹介します（2025年8月時点：17,800円）。
最大の魅力は、青森県産りんごから生まれた国産アップルレザー「aplena（アプレナ）」を採用している点。そして、その柔らかな質感と、パーツごとに異なる仕上げ―シボ感のあるマットな部分とツヤのあるスムース調の組み合わせ―が、単調になりがちなヴィーガンレザー製品に高級感と表情の豊かさを与えています。
サイズは縦約14cm×横約8.7cmとコンパクトながら、カード最大7枚、小銭、お札まで収納可能。見た目以上の収納力を持ち、これ一つあれば日常のちょっとしたお出かけに困ることはないと評価されています。また、ストラップ付きで両手を空けたまま持ち歩けるため、お昼休憩や散歩などで、身軽に出かけたいという方にとってピッタリです。
内側には鍵を取り付けられるチェーンも完備されており、財布とキーケースの2役をこなす実用性の高さも魅力的。カラー展開はブラックとグレージュの2色。ブラックは汚れが目立ちにくく、明るいグレージュは内側が見やすいという、それぞれの特性を活かした選択が可能です。
そして、シンプルで性別や年齢を問わないデザインは、自分用はもちろん、ギフトとしても喜ばれます。すでにメイン財布をお持ちの方のセカンドウォレットとしても最適です。
国産アップルレザーという素材のストーリー性と、日本ブランドならではの細やかな配慮が感じられる製品設計。ヴィーガンレザー製品の新たな可能性を感じさせる一品として注目を集めています。
バッグ｜ヴィーガンレザー（グレープレザー）の【LOVST TOKYO】
Grape Vine Tote Bag｜LOVST TOKYOより
LOVST TOKYOのバッグコレクションから、ワイン製造の副産物を活用したトートバッグ「Grape Vine Tote Bag」をご紹介します（2025年8月時点：29,700円）。イタリア産のグレープレザー「VEGEA」を採用し、環境への配慮と洗練されたデザインを両立させた一品です。
素材のグレープレザーに関して特筆すべきは、表面の樹脂層に天然原料が50%以上含まれている点。これは植物由来のヴィーガンレザーの中でも、特に高い比率の実現を示しています。
デザイン面での特徴は、正面部分に施された網目模様。これはグレープの蔓をイメージしたもので、シンプルな中にも遊び心を感じさせる仕上がりになっています。
サイズは高さ約40cm×横約33cm×マチ約12cmと大容量ながら、重さは約420gと軽量。A4サイズの書類やノートパソコン、水筒まですっぽりと収納でき、サブバッグを持つ必要がないほどの収納力を誇ります。内側にはファスナー付きのインナーポケットが設けられており、財布や鍵、モバイルバッテリーなどの小物を整理して収納できます。
また、両サイドに配置されたスナップボタンは、開閉部を大きく開く機能と同時に、荷物をたくさん入れてもバッグの形を美しく保つ工夫としても活躍します。手持ちでも肩掛けでも使いやすいハンドルの長さも、日常使いを考慮した設計といえます。
カラーは落ち着いたブラックのみで、どんなスタイルにも合わせやすく、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで活躍。大容量でありながら軽量、そして蔓をモチーフにした愛らしいデザイン。日常使いの理想を兼ね備えたトートバッグとして、多くの方から支持を集めています。
まとめ ヴィーガンレザーと合皮の違いは？
このブログでは、ヴィーガンレザーと合皮の違いについて、様々な角度から解説してきました。
・ヴィーガンレザーには従来の合成皮革・人工皮革と植物由来の新素材があり、想像以上に多様な種類が存在する
・市場で「ヴィーガンレザー」として販売されている製品は、従来の合成皮革の名前を変えただけのケースも少なくない
・植物由来のヴィーガンレザーも実際には50%以上が石油由来樹脂で構成されているが、農業廃棄物の有効活用という点で価値がある
・ヴィーガンレザーは本革のような経年変化が楽しめず、劣化はするが「育つ」ことはない
・経年変化しない特性は、初期の美しさを保ちたい方には利点にもなる
・品質の均一性、メンテナンスの簡単さ、加工の自由度の高さなど、実用面での多くのメリットがある
・「動物を犠牲にしない選択」という行為自体に価値を見出すコト消費の側面も持つ
・CRAFSTOのように多種多様な植物由来素材を展開し、素材選びの楽しさを提供するブランドも登場
・LOVST TOKYOは国産アップルレザー「aplena」を使用した財布など、素材のストーリー性と実用性を両立
・同ブランドのグレープレザーを使用したトートバッグは、天然原料50%以上という高い比率を実現
ヴィーガンレザーのアイテムを選ぶ際は、その特性を理解し、自分の価値観や用途に合った選択をすることが重要です。
▼アップルレザーの人気ブランド【LOVST TOKYO】
国産アップルレザーを用いたレディース革小物・バッグ《LOVST TOKYO》
氏名：宮城 良太（みやぎ りょうた）
略歴：文化服装学院→デザイナー
使いやすさを大切にしたモノづくりとファッション分野の情報発信に取り組んでいます。