イルビゾンテの財布やバッグを検索すると、「ダサい」というワードが出てくることがあります。1970年にイタリアで誕生し、日本でも1999年から展開されている歴史あるレザーブランドなのに、なぜこんな検索ワードが存在するのでしょうか。
実際、イルビゾンテは経年変化を楽しめる上質な革製品として、長年多くの人に愛されてきました。シンプルなデザインと手頃な価格帯で、革製品初心者からマニアまで幅広い支持を得ています。しかし、その人気の高さゆえに、ネット上では賛否両論の声が飛び交っているのも事実です。
「購入を考えているけど、本当に大丈夫?」「周りからどう思われるか気になる」「後悔したくない」——そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこでこのブログでは、実際の評判、愛用する男性・女性のイメージ、後悔しがちなポイント、適した年齢層まで、徹底的に調査しました。イルビゾンテが本当に「ダサい」のか、それとも誤解なのか。購入を検討している方が後悔しないための情報を、包み隠さずお伝えしていきます。
- ダサいと言われる理由
- 後悔しがちなポイント
- 男女別のイメージ
- 適した年齢層と価値観
目次
イルビゾンテがダサい?|前編
イルビゾンテの何がそんなにいいの?流行った理由は?

イルビゾンテより
「ダサい」という検索ワードが存在する一方で、イルビゾンテは1970年の誕生以来、世界中で愛され続けているブランドです。日本でも1999年の1号店オープン以降、女性を中心に人気が広がり、やがて男性層にも支持が拡大していきました。なぜこれほどまでに多くの人を惹きつけるのでしょうか。
最大の魅力は、革の「経年変化」を楽しめる点にあります。特にヌメ革は変化が早く、1年使うだけでまったく別の表情に。使えば使うほど「自分だけのもの」になっていく特別感が、多くの人を虜にしています。創業者ワニー・ディ・フィリッポの言葉「あなたが日焼けすれば、バッグも日に焼けます。あなたのイルビゾンテはあなたの一部になります」が、まさにこのブランドの哲学を表しているのです。
デザインはシンプルそのもの。バイソンの刻印だけが施された、装飾のないすっきりとした佇まいが定番です。しかし、カラーバリエーションは驚くほど豊富で、ヌメ革や定番のブラック、茶色から、レッドやオリーブといった個性的なカラーまで揃っています。このシンプルさと選択肢の多さが、幅広い年齢層から支持される理由の一つでしょう。
価格帯も絶妙です。折り財布で2~4万円程度、キーリングなら7~9千円程度から購入可能。ハイブランドほど高価ではないけれど、職人によるハンドメイドで作られた確かな品質を手に入れられます。初めて本格的な革製品を購入する人にとって、イルビゾンテは「本物志向への入り口」として機能しているのです。
2chでのイルビゾンテの評判は?ダサいと言われている?
匿名掲示板の2ch(現5ch)は、忖度のない率直な意見が集まる場所として知られています。ここでイルビゾンテがどう評価されているのか、覗いてみましょう。
確かに「ダサい」という意見も見つかりました。最も多かったのは「みんな持ってるから買う気になれない」という被り問題。人気の高さゆえに、流行に敏感な層からは「個性がない」と映るようです。また、過去に宝島社からリリースされたムック本の付録バッグが街中に溢れたことで、「本物持ってる人は素敵だと思うけど、あの付録バッグを持ってる人が多くて…」という声も上がっていました。
一方で、実際の使用者からは肯定的な意見が目立ちます。「ヌメ革の二つ折り持ってるけど、丈夫やし派手じゃないから印象は悪くないと思う」「革にこだわりのある人だと感じてもらえるコスパ良いブランド」といった評価です。実際、いくつかのアンケート調査では「ダサい」と回答した方は少数で、その理由も「なんとなく」といった曖昧なもの。「あまりダサいと思わない」「全くダサいと思わない」が圧倒的多数を占めています。
興味深いのは、「ダサい」と言われる背景には必ず「流行った!」という事実がある点です。つまり、ネガティブな検索ワードが存在すること自体が、一時期に爆発的な人気を博した証拠とも言えます。人気の裏返しとして一部でネガティブな捉え方をする人もいますが、それがブランドの本質的な価値を表しているわけではないのです。
知恵袋での評判は?実際の使用者の声
Yahoo!知恵袋では、より具体的な悩みや購入相談に関する質問が投稿されています。ここでの評判はどうでしょうか。
目立つのは、プレゼント選びに関する質問です。「26歳の彼氏へイルビゾンテの折り財布をプレゼントしたいが、安っぽく見えないか」という不安に対して、「安っぽいイメージは全くない。柔らかくて使いやすく上品な印象」「高級ブランドと比べれば価格は手頃だが、質感は確か」という回答が寄せられています。実際に使用している人からの具体的な意見が多く、「30代のおしゃれな彼氏へのクリスマスプレゼントにどうか」という質問には「品質が確かなので、有名すぎるブランドよりよっぽど印象が良い」という評価もありました。
興味深いのは、「TikTokでダサいと見かけるが、どの辺がダサいのか」という質問に対する回答です。「TikTokはステマツールになっているので信じてはいけない」という指摘があり、SNS上の情報の信頼性に疑問を投げかける内容でした。
Yahoo!知恵袋での評判を総合すると、実際の使用者やプレゼントを検討している人からの評価は非常に高いことが分かります。「安っぽい」という懸念は実際の声では否定されており、むしろ「上品」「質が良い」といったポジティブな評価が目立っています。
後悔しないためのポイント|イルビゾンテの財布

イルビゾンテより
評判の良いイルビゾンテですが、購入後に「思っていたのと違った」と感じる人がいるのも事実です。後悔しないために、事前に知っておきたいポイントを見ていきましょう。
まず理解しておきたいのは、イルビゾンテ最大の魅力である「経年変化」は、裏を返せば「新品の状態を保てない」ということです。特にヌメ革は変化が早く、1年で全く別の色味になります。傷や水濡れの跡も残りやすく、小さな擦り傷でも目立ちますし、雨に濡れるとシミになることも。これらを「味」として楽しめる人には最高ですが、「買った時の色をずっと保ちたい」「綺麗な状態をキープしたい」という人には向いていません。
また、革製品である以上、定期的なメンテナンスは必須です。クリームでの保湿や乾拭きなど、手入れを全くしたくない人には負担に感じるかもしれません。
人気の高さゆえの「被り」も気になるポイントです。街中やカフェで同じ財布を持っている人に遭遇する可能性は十分にあります。特に定番の折り財布は所有者が多く、個性を重視する人には物足りないかもしれません。
ただし、これらは「欠点」というより「イルビゾンテの特性」です。事前に理解した上で購入すれば、後悔することはほとんどありません。むしろこれらの特徴を楽しめる人にこそ、イルビゾンテは最適なブランドと言えます。
キーケースなど充実の小物類|手軽に始められる魅力

イルビゾンテより
「財布は気になるけど、いきなり2〜4万円は…」という人に朗報です。イルビゾンテはその他の小物類の展開も非常に充実しており、キーリングなら7〜9千円程度、キーケースなら8千円台から購入できます。
サブカテゴリーだからといって妥協はありません。財布と同じ上質な革が使われているため、経年変化や手触りなど、イルビゾンテの魅力を十分に体感できます。価格的にもプレゼントとして選びやすく、シンプルなデザインは相手の好みを選びません。また、違うカラーで揃えたり、用途別に使い分けたりと、小物ならではの楽しみ方もできます。
特に人気なのがキーケースです。定番の3つ折りタイプ(2025年11月時点:¥8,800)はスナップボタンがアクセントとなったシンプルなデザインで、初めてのイルビゾンテとしても最適。車のリモコンキーに対応した厚めのモデル(¥9,900)や、ゴールドボタンが印象的なエレガントなデザイン(¥14,300)まで、価格帯もバリエーションも豊富です。
カラー展開も財布と同様に充実しており、定番のヌメ革やブラック、こげ茶から、個性的な赤茶、グリーン、ネイビー、オレンジまで揃っています。「革製品に興味はあるけど、いきなり財布は…」という人も、小物から始めることでイルビゾンテの世界に気軽に足を踏み入れることができるのです。
イルビゾンテがダサい?|後編
おじさん世代に似合う|イルビゾンテを愛用する男性のイメージ

イルビゾンテより
ここからは、イルビゾンテを使う人のイメージについて見ていきましょう。まずは男性ユーザーから。
「イルビゾンテ おじさん」という検索ワードが存在しますが、これは否定的な意味ではありません。「おじさん世代でも似合うか?」という確認の意味が強く、結論から言えば、イルビゾンテはむしろ年齢を重ねた男性にこそ似合うブランドです。
その理由は、シンプルで上品なデザインと、使い込むほどに深みが増す経年変化が、大人の魅力を引き立てるから。「革の良さが男のこだわりを演出してくれる」「嫌みのないデザインなので、さりげなくおしゃれをアピールできる」という評価もあります。イルビゾンテを使う男性には、「革好きの本物志向」「派手ではないが良いものを知っている」「物を大切にする姿勢」といった好印象を持たれることが多いようです。
ただし、コーディネートには少し注意した方が良いかもしれません。イルビゾンテは「きちんとしすぎないカジュアルさ」が魅力なので、デニムやチノパンなど適度にラフなスタイルと相性抜群。逆に、明らかに野暮ったい格好に合わせると、かえってダサく見えてしまう可能性があります。
「おじさんぽい」というキーワードは、実際には「大人の男性に似合う」「成熟した雰囲気」という肯定的な意味で使われることが多いのです。年齢を重ねた男性の魅力を引き立てる、懐の深いブランドと言えるでしょう。
女性のイメージは?イルビゾンテはおばさんぽい?

イルビゾンテより
続いて女性ユーザーのイメージを見ていきましょう。「おばさんぽい」という声も一部で聞かれますが、実際のところはどうなのでしょうか。
イルビゾンテを使う女性のイメージは、「ナチュラル」「ほんわか系」といった言葉で表現されることが多いようです。手作りのような風合いのクラフト感と、シンプルなデザインが、ナチュラル志向の女性にぴったり。また、滑らかな革の手触りや経年変化を楽しめる点は、革好きな女性に最適です。
さて、「おばさんぽい」という検索ワードについてですが、これは実は誤解です。50代女性がイルビゾンテを持つと、むしろ自然で洗練された印象を与え、「無駄がなく、丁寧な暮らしを楽しんでいる」というポジティブなイメージにつながります。

イルビゾンテより
では、なぜ「おばさんぽい」と言われるのか。実は、50代が使うからではなく、**10代などの若い世代が使うと年齢より大人っぽく見えてしまう**からです。革製品特有の落ち着いたイメージが、女子高生などには少し早すぎる印象を与えることがあります。また、がま口タイプの財布など一部のデザインは年齢層が高めに見える可能性もありますが、これはブランドの問題ではなく、デザインそのものの特性です。
つまり、「おばさんぽい」は否定的な意味ではなく、むしろ年齢を重ねた女性にこそ似合うブランドということ。社会人になってから選ぶのがおすすめです。
イルビゾンテは何歳向けのブランドか|年齢層よりも価値観?

イルビゾンテより
これまで男性・女性それぞれのイメージを見てきましたが、結局イルビゾンテは何歳向けのブランドなのでしょうか。
イルビゾンテは10代から50代まで幅広く使われていますが、特に人気が高いのは20代〜30代です。購入者の中心は30代が最も多く、次いで20代、40代・50代、60代以降、10代という順。元々は女性人気が高いブランドで、1999年の日本進出当初も女性向けアイテムから火が付き、その後男性にも広がりました。現在では男女兼用で使えるデザインが多く、カップルや夫婦でお揃いにする人も多いようです。
年代別に見ると、10代には少し大人っぽすぎる印象。革製品特有の落ち着いたイメージが「地味」「老けて見える」と感じられることもあります。一方、20代〜30代は最適な年代で、特に社会人になってから選ぶのがベスト。自分のスタイルを確立し始める年代にぴったりです。40代〜50代、またそれ以降も全く問題なく、むしろ「丁寧な暮らし」「本物志向」といったポジティブなイメージにつながります。
ただし、イルビゾンテは「何歳向け」というより「どんな価値観の人向け」かで考えるべきブランドともいえます。革の経年変化を楽しめる人、ナチュラル志向の人、物を大切に長く使いたい人、流行より自分のスタイルを大切にする人。これらの価値観に共感できるなら、年齢に関係なくイルビゾンテは素晴らしい選択肢となり得るのです。
芸能人も愛用するイルビゾンテ
イルビゾンテは一般の愛用者だけでなく、芸能人にも選ばれているブランドです。どんな人が愛用しているのでしょうか。
プライベートでの愛用が目立つのは、元HKT48の菅本裕子(ゆうこす)さん。YouTubeでイルビゾンテのカードケースを紹介し、「価格が高すぎないことと、革なのに銀色という珍しさが良い。ヌメ革の色の変化が楽しみ」と語っています。また、INIの木村柾哉さんがキーケースを愛用していることが話題になり、X(Twitter)では「柾哉とお揃い」として同じアイテムを購入したファンの投稿が数多く見られました。ナチュラルなライフスタイルで人気のモデル・内田彩仍さんも財布を愛用しており、その他インフルエンサーの愛用情報も多数あります。
ドラマでの使用例も印象的です。清野菜名さんは「婚姻届に判を捺しただけですが」でメタリックレザーのふたつ折りウォレットを使用。銀色で目を引くアイテムでしたが、ドラマのナチュラルな雰囲気に自然とマッチしていました。また、10年以上前のドラマで天海祐希さんがイルビゾンテの携帯ストラップを使用した際には、「天海さんと同じものが欲しい」という声でお店が賑わったそうです。
芸能人の愛用例から見えてくるのは、20~30代の若手・中堅を中心に、ナチュラルで丁寧な暮らしを体現する人が選ぶ傾向です。仕事で使うというより私生活で愛用している例が多く、「派手すぎず、でも確かな品質」という絶妙なバランスがイルビゾンテの魅力。高級ブランドほど敷居は高くないけれど、確かなセンスの良さを持つ。だからこそ、芸能人も一般の人も、等しく「自分のお気に入り」として選べるブランドなのです。
豊富な店舗展開も魅力的なイルビゾンテ

代官山店|イルビゾンテより
イルビゾンテの魅力は製品だけではありません。日本での豊富な店舗展開も、このブランドの大きな強みです。
興味深いのは、イタリア本国では数店舗しかなく、ブランド自体もそこまで有名ではないと言われることがある一方で、日本では全国40店舗以上の直営店を展開していること。2025年11月時点で、東京だけでも銀座、丸の内、表参道、代官山、新宿、高輪ゲートウェイ、池袋、北千住、吉祥寺、立川などに店舗があり、その他の関東では横浜、湘南、千葉、大宮にも展開。
また、北海道から九州まで、札幌、仙台、新潟、金沢、名古屋、大阪、京都、神戸、広島、岡山、松山、高松、博多、小倉、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島と、主要都市はほぼカバーしています(店舗に関する詳細情報は、イルビゾンテ公式サイトで確認できます)。
革製品ブランドにおいて、これだけ豊富な店舗展開をしているブランドは珍しいと言えます。
日本の革製品ブランドについてブログを書く場合、店舗数が限られているため「多くの方にとってはネット通販が便利」という結論になることが多いのですが、イルビゾンテの場合は違います。これだけ幅広く店舗があるなら、実際に足を運んで革の質感や色味を確認できる。店舗デザインも洗練されており、製品を手に取りながらゆっくり選べる環境が整っているのです。
まとめ|イルビゾンテがダサい?
ここまで、イルビゾンテが本当に「ダサい」のか、様々な角度から見てきました。最後に、重要なポイントを振り返っておきましょう。
– イルビゾンテは1970年創業、日本では1999年から展開されている歴史あるブランド。唯一無二の経年変化体験、シンプルなデザイン、絶妙な価格帯が人気の理由
– 2chでは「被り問題」や「ムック本の付録」などを理由に一部で「ダサい」という声もあるが、実際の使用者からは肯定的な意見が多数。「ダサい」と言われる背景には「流行った」という事実がある
– Yahoo!知恵袋では、プレゼントとしての評価が高く、実際の使用者やプレゼント検討者からの評価は非常に高い
– 後悔しがちなポイントは、経年変化を楽しめない人には不向き、傷や雨染みが目立ちやすい、定期的な手入れが必要、人気ゆえの被り問題など。ただしこれらは「イルビゾンテの特性」であり、理解した上で購入すれば後悔は少ない
– 小物類の展開が充実しており、手頃な価格帯から始められる。キーケースやキーリングなど、財布以外の選択肢も豊富
– 男性ユーザーには「革好きの本物志向」「さりげないこだわり」といった好印象。「おじさんぽい」は「大人の男性に似合う」という肯定的な意味
– 女性ユーザーには「ナチュラル」「ほんわか系」というイメージ。「おばさんぽい」は誤解で、むしろ年齢を重ねた女性にこそ似合うブランド
– 購入者の中心は30代、次いで20代。10代には少し大人っぽすぎるが、40代〜50代以降も全く問題なし。年齢より「価値観」が重要で、革の経年変化を楽しめる人、ナチュラル志向の人に最適
– 芸能人の愛用例も多く、20〜30代の若手・中堅を中心に、ナチュラルで丁寧な暮らしを体現する人が選ぶ傾向。「手が届く憧れ」のブランド
– 全国40店舗以上の直営店展開で、実際に足を運んで革の質感や色味を確認できる環境が整っている
イルビゾンテは決して「ダサい」ブランドではありません。むしろ、革の経年変化を楽しみ、物を大切に長く使いたいという価値観を持つ人にとって、最適な選択肢の一つです。後悔しないためのポイントをしっかり理解した上で、あなた自身の目で確かめてみてください。

氏名:宮城良太(みやぎ りょうた)
生年月日:1995年10月21日
略歴:文化服装学院(工芸課程)→デザイナー(スポーツアパレル)→個人業(財布の製造・ブログ)
好きな言葉:要は慣れ
